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別れのない出逢いはない

こんにちわん。🐶

とうとう緊急事態宣言解除されましたね!これで自由だー!、、とは言えず、まだ出社シフト制は続くし、東京の感染者は3日連続20人越えだし、まだまだ油断は大敵|д゚)なんなら仕事で対お客さん時にはフェイスシールドつけなあかんルールできてもうたし( ゚Д゚)コロナ前の日常が戻ってくるにはまだ時間がかかるらしい。もはや、もう戻ってこないかも。。?通勤電車の満員具合だけがコロナ前に戻ってるけど( 一一)。なんてこった。

さて、そんなこんなで6月1週目も終わってもたわけですが、つい2日前に初めて会社で目から水が溢れた。

事の発端は先輩からの一本の電話。

電話してきた先輩は、私が入社してから1年間は私のOJTとしてめちゃめちゃお世話になって、今も同じ案件を持っているから常に一緒に仕事させてもらっている方。4月から出社シフト制でシフトが被ってないから、もう2か月とオフラインで会っていない。業務で相談したいことがあるときは電話とかZOOMで話すから全然会っていない感はないけれど。

そんな大好きな先輩から、2日前の業後に、今電話してもいいかな?とメッセージが来た。大体いつも案件のことで電話するから、そういうときは「~市の~のことで電話できるかな?」とかくるんやけど、この日は内容の前振りがなかった。わたしの心中は「え。。私なんかやらかしたか!?やばいいいい」とか思って焦っていた。「はい。電話できます!」と返し、先輩から電話がかかってきた。今日もおつかれ~といつもの感じで始まり、一瞬沈黙があったあとに先輩が切り出した。「明日のチームMTGでチームのみんなには言おうと思っているんやけど、Sさんには先に言っておこうと思って」(Sは私のことです、あくまで実名は伏せる)ここでなんだかいつもと違う雰囲気を感じて、社内の自席にいたけど、いったん外に出た。

その後先輩が言った。

「7月31日に退職することになりました。」

わたしは何も言葉が返せなかった。何か返さなきゃと思ってはいるのに、頭が真っ白になって何も、言葉が出なかった。

人間は一ミリも想像していなかったことが起きると言葉を失うらしい。

ことばが出ないとはこういうことか、とその時初めて経験した。

、、、ここまで読んで、なんだそんなことか!先輩が辞めるなんて月並みのことやないか、そんなわざわざ文章にするほどでもなくね?と思う方も多いと思う。私も前まではそういう風に思っていた。この時代、転職する人なんて五万といるし、自分の会社の人が辞めていった時も、まあ転職なんて普通やしなあ、次のところでも頑張ってください~とくらいにしか思っていなかった。

だけど今回は違った。正直信じられなかった。そして、正直辞めてほしくない、という感情が前線にこみ上げた。私が電話の向こうで固まっているのを先輩は察したのか、「びっくりさせちゃったよね、ごめんね。」と言葉を続けた。もうその優しさにまた感涙しそうになりながら、私もさすがに何か言わなきゃと思って振り絞って出てきたのが、「あ、そうなんですね、、」。おい!もっと気の利いた言葉あるやろ!と思いながらも心がついていかなくて、その後も会話は続いたけど、「そうなんですね、、」を無意味に連発してしまった。。「やめてほしくないです」なんて思っていることを感じ取られないように言葉を絞り出した。

前々から考えていたことではなく、ここ最近で決めたことらしい。しかもコロナでここ最近顔を合わせてなかったから、本当に一ミリもこうなることは考えていなかった。

先輩は私が入りたてのころから今の今まで、同じ案件を持って同じ仕事をしてきて、何か相談したいときは快く乗ってくれて、私のしょーもない雑談にも乗ってくれて、初めての研修会前でナーバスになってるときは自信持たせてくれて、遅くまで二人で頭を抱えながら仕事したときもあったけど、先輩と一緒だと精神的に苦だと思ったことはなくて、自分なりに一定時間考えて答えが出なかった時は先輩に聞くようにしてるけど、そんな時も1聞いたら10教えてくれるような本当に面倒見のいい人で、何かトラブルが起きたときも焦らず冷静に対処してすごく安心感がある人で、社内の人からもお客さんからも信頼されていて、常に周りに優しさと尊敬をもって接していて、、、なんというか、この人に出会うために私はここに来たんだな。と思えるような本当に尊敬できる人。直属のOJTということもあって、本当にお世話になりすぎた。

入社してから隣の席だったことが多かったけど、周りの人から「二人、よく似てるな~どっちがどっちかわからんかったわ(笑)」と言われることがよくあった。容姿、悩んでいるときの姿、雰囲気、反応が似ているらしい。そんなにか?と思ったけど、二人が映っている写真を見ると、我ながらたしかに似てるわと思う(笑)

退職日は7月31日やけど、有給消化とかあるから、最終出勤日は6月26日らしい。そう、あと3週間しかないらしい。一緒に仕事できるのがあと3週間だけ。しかも、実際に会社で顔を合わせられるのは片手で数えるほどしかない。もっとその背中で教えてもらいたいことがあった。けど、もうその時間はほとんどない。

そんなことを走馬灯のように考えていたらなぜか目から水が溢れてきて会社のトイレに駆け込んだ。なぜ人は涙しようと思っていないのに泣けるんだろうな。その後、自席で仕事戻ったけど、仕事が手につかなかったのは言うまでもない。


きっと、そろそろ一人立ちしろよ、っていう神のお告げなのかもしれない。今まで甘えすぎたんだ。先輩の優しさに助けられすぎたんだ。これからは私が後輩を支えていく番なんだろうな。

今まで入ってきたどのコミュニティにも「この人に出逢うために私はここに来たんだな。」と思える人がいる。中高大の部活にも、大学の学部でも。そして、この先輩も間違いなくそう思える人だ。だからこそめちゃくちゃ感謝しているし、尊敬しているし、これからもずっと応援していきたい。、、、いまだに7月になったら会社に行っても先輩にはもう会えないということを信じられてないけど。

そう、別れのない出逢いはない。出会ったときはいつ別れが来るかなんて誰も分からない。「別れ」と言ってもいろんな形があるだろうけど、会いたいと思ったときにもう会えない、それが分かるととてつもなく悲しくなる。だからこそ、一緒にいれる間に感謝を伝えないといけない。私にはまだ3週間「も」あるから。今まで伝えられなかった感謝をちゃんと伝えていきたい。

そして、最後の最後まで先輩から学べるものを学びとろうと思う。次はわたしが周りの人を少しでも支えられるように。


そんな自分に向けた決意表明文章でした。m(_ _)m