Vimeoおすすめ映像リスト あなたの知らないアニメ"ーション" 特集。animation.
こんにちは。
このブログでは、あまり知られていない
おすすめの映像作品を独自の視点で、紹介させていただいています。
今回、紹介させていただくのは、"アニメーション"の作品を厳選し紹介させて頂きます。
概要
アニメーションとは、実写映像作品とは違い、パソコンやアナログ(手書き等)で何枚も描いた画に動きをつけたものです。方法やスタイルは、いまや多岐に渡りますが、ここで紹介するのは、基本2D(平面)の作品を中心にさせていただきました。
おすすめ映像リスト
Afternoon Class(3:50min)
Directed by Seoro Oh
韓国🇰🇷の学生の卒業制作(2015)です。
"午後の授業の眠たさ"をデジタルアニメーションで、とても上手く描写しています。
デジタルならではの色彩などで、眠たさに耐えようとする様と夢に落ちトリップした描写は、見ていて気持ちがいいです。
セリフも説明もありませんが、多くの学生時代を経験した人は共感を覚えるはずです。 昼間の快晴の日、日光は暖かく、窓からの隙間風、念仏のような教師の言葉、そして、寝落ちしていく同級生たち、、、
夢のトリップの描写もオリジナリティ溢れて魅力的でありますが、授業風景の細かな描写によるリアリティがとても共振できる大きな要素になっています。
Steven goes to the park(5:43min)
Directed by Claudia Cortés Espejo
CAST-
Steven - Miguel Herrero
Narrator - Sacha Lilling
Junkie Unicorn - Pablo Serbeto
Therapist - Leo Becker
ベルギー国立高等視覚芸術学校(ENSAV la Cambre)2016年卒業制作。
本作は、かなり過激でアイロニックです。観る人のリテラシーが強く試されます。
主人公のスティーブは、何をやっても上手くいかない日常が立て続き、何がいったい原因なのかを突き詰めることにします。
ネタばれに少しなってしまいますが、観ている側と映像に出ている側の世界を超えてくる演出はむかしから映画等である演出ですが、そこに至るまでの経緯が刺激強めな脱法ドラッグをやっているときのような描写が続き、かなり攻撃性のあり、サウスパークのようなユーモアで描かれています。
細かな書き込みは、キャラクター等にはされていないから、逆に彼らの行為やストーリーに注視する傾向がありました。
Unwanted Desires(4:00min)
Animation, screenplay, editing: Ola Szmida
Sound design: Xabier Erkizia
本作は、"相応しくないふるまい"をテーマにしたショートシーンのコンピレーションになっています。
制作者のOla Szmida氏が普段のつけてる日記に、妄想で"悪い考え"や"悪い欲求"を書き溜めた中から、選ばれたシーンです。(vimeo概要からより引用)
ピンクの背景に、線画で人物たちが、ちょっとした悪戯したり、されたりする様が、脈絡なくランダムに流れていきます。
人を殺したりといったいき過ぎた行為ではなく、"ちょっと"した悪戯であるところが、ミソで、想像したことあるけど、決してやる事はない(怒られたくないからなどの理由で)ことを映像で憂さ晴らしするように羅列されています。
下手な絵が、徐々に愛らしく、ニッチにみえてきます。
My trip to Japan /Viaja a Japo'n(3:36min)
Directed by Dante Zaballa
Art: Juan Molinet, Dante Zaballa
本作は、Juan Molinetと制作者のDante Zaballaが、日本に旅行した際の思い出を語っています。
ふたりの語りに沿う形で、アニメーションは進んでいきます。
欧米の旅行者が、異国の地:日本にきてみた興奮や驚き、感動が、語らいだけではなく、どんな風に彼らの目に映っているのかは、とても興味深いところでありましたが、それをアニメーションで具現化してくれています。
実写でない分、余計に彼らの主観が強く反映されたものになるため、
デフォルメされた子供の描いた絵ようなシーンは、ある種とても誠実に描かれてると思いました。
彼らにとって日本は、とてもドリーミーでカラフルで、クレージーな国に映ったようです。
(因みに本作は、日本語字幕でも見れます)
IVAN'S NEED(6:20min)
film by Veronica L. Montaño, Manuela Leuenberger and Lukas Suter
Soundtrack by Tim & Puma Mimi
生地をこねることが、たまらなく気持ちいいと感じる十代の少年が、生地から、"女性の胸"の柔らかさに悦を感じるようになり、そして、"性"の喜びを得るまでをデフォルメして描いたアニメーションです。
色んな性(快楽)の描き方は、様々ありますが、
本作は同時に直接的で、比喩的に表現していて、なおかついやらしさをあまり感じさせない。
それは、色使いやキャラクターの描き方からくるものです。主人公の少年の無垢な快楽に対する好奇心と興味を誰も否定することは、できないですし、それを受け入れる"女性"の寛容さにも感服しました。
これこそアニメーションだからこそ、観れる作品であると思います。
さわる、ふれることから、最後のはいるまで、とても深いところに行き着いた作品のようでした。
性の快楽を知るきっかけは、生活している上であらゆるところに在るのでしょう。
まとめ
とてもカラフルな作品の5本でしたが、いかがでしたでしょうか。
映像を学ばれてた芸大生の卒業制作も多くピックアップしましたが、世界的な視野では、学生だから脆弱な作品ではないということも上記の作品を見ていただれば、分かることかとおもいます。
このセレクションは、ほとんどセリフのないアニメーションばかりでしたが、言葉ぬきで、どう画と音だけで、表現するかを、本来の映像表現に立ち返りやすいジャンルかもしれないです。
説明ではなく、表現を描写することは、とても難しいとはおもいますが、あるべき方向性とぼくは考えます。
今回は、カラフルで、ちょっとエッチで、過激なところもあり、面白おかしく観れる、ある種ニッチかつ大衆的なチョイスにしました。
今後もよりすぐりの映像作品を紹介していきますので、宜しくお願いいたします。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。 拡散&いいね ご購読宜しくお願いいまします。
softinhard
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?