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ソファの「?」解消編

今回のソファマガジンは、前回に引き続きよくあるソファに関する疑問をテーマに、ソファのサイズや生地の気になることについてお答えさせていただきました。


3人掛けなのに座るところがなぜ2つなの?

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3人掛けなのに座るシートの数が2つっておかしいですよね?でも、ほとんどのソファは3人掛けといいつつ座るところが2つですよね?なぜなんでしょうか?
これといった定説はありませんが、一つ言えることは、座面のクッションの一つの大きさが90cmくらいあるとゆったりと感じるのだそうです。そうなりますと、3つでなんと2m10cmになりますね。このサイズにひじを付けたりなんかすると、総幅が2m30cm以上くらいになってしまいます。
そのような大きさの3人掛けはなかなかご自宅に置けるようなものではありません。2m30cmとなるとカウチソファくらいの大きさになりますからね。
では、シートの幅を仮に60cmとしましょう。そうすると3つで180cmですね。総幅は2mくらいでしょうか、3人掛けのサイズとしてはちょうど良さそうですが、どうでしょう?60cmの幅のシートでゆったりとした感じを楽しむことができますでしょうか?そう考えますと、3人掛けなのにシートが2つの理由が何となく分かってきたような。。。

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洗える生地と洗えない生地って何が違うの?

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ウォッシャブルとドライクリーニングって?

断然人気の「ウォッシャブル生地」。でも、どうして全ての生地がウォッシャブルにならないんだろう?そんな疑問が浮かびますよね。布生地であれば殆どの生地はウォッシャブルでなくともドライクリーニングできるので洗えるといえば洗える生地ですが、できれば手洗いができるウォッシャブルがいいですよね。ウォッシャブル生地には、必要な条件というのがございます。
それはまず伸縮率と糸の種類です。洗った後にどれだけ生地が伸びたり縮んだりするのかという割合です。この割合が規定にそわない場合はウォッシャブル生地としては不合格になってしまいます。
ポリエステルやアクリルといった化繊はあまり伸びたり縮んだりしないので、ウォッシャブルに向いてますが、独特の風合いがあり肌触りもよくて人気のある綿や麻は、よく伸び縮みをするのでウォッシャブル生地としては不合格になってしまうんです。
最後に織り方。生地の織り方にも色々とありまして、いくら化繊を100%使っていても織り方次第ではウォッシャブルとしては不合格になってしまうんです。ですので、ウォッシャブル生地は生地を開発するときに「ウォッシャブル」という機能ありきで開発を進めることが多いです。このような理由からどうしてもウォッシャブル対応とウォッシャブル非対応の生地があるのです。

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サイズバリエーションはどうやって決めているの?

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ソファにはサイズバリエーションという概念がありますね。一つのデザインから3人掛けや2人掛けといったサイズ展開がそれになります。でも、どんなソファでもシステムソファのように殆ど全てのサイズバリエーションが揃っているわけではないんですね。それはなぜでしょうか?
それには、開発サイドからの理由と、デザインサイドからの理由と、お客様のニーズ、そしてコストの理由と、様々な理由があります。その中でも一番の理由はデザインサイドからの理由です。といいますのは、ソファのデザインはまず総体で一番素敵なバランスからデザインすることが多く、その時横幅を大きくしたり小さくしたりしますとやはり総体のデザインバランスが崩れてしまうんですね。デザイナーさんはできるだけ共通の部材で製造ができるいわゆる製造コストも抑えることも考えながらデザインをしますので、その時、どうしてもデザインバランスが保たれないサイズバリエーションは開発をストップします。このような理由からソファは各アイテムによってサイズバリエーションが異なるんですね。

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