2020年10月17日

冷たい雨、今日は厳しいな、と覚悟を決める日、出張買取でお預かりした本の査定を進めていって、気づいたら閉店の時間だった、という感じに持っていきたい、売り上げはなくても気にしなくて済む。

とは言うもののやっぱりお客さんが来ないと心配になるし、査定は昨日までの頑張りのせいで早々に終わり昼過ぎには金額を連絡することになるしで気をもむ、そこに常連さん(話したことはないけれど)が来てくれて漫画や均一の文庫を買ってくれる、もうこれで気持ちが楽になる、救われる、結局のところ本を買って売ってしてくれる人たちに生かしてもらっているので、文字通り生き延びることができた(できていないかもしれない)。

いい加減、買ってもらえなくていいから、店にお客さんが来てくれるようにするにはどうしたらいいのかを考えなくてはいけない、どれだけ本を仕入れても、それを見てもらわないことには始まらない、誰の目にも触れることのないまま入れ替えで棚から消えていく本たちのことを思うとたまらない気持ちになる、買い上げ率(という言葉があるのかは知らないけれど)はまあまあだと思うのだけど、いかんせん分母が少なすぎる、今のまま数少ない常連さんたちの温情だけでやっていては遅かれ早かれ破綻してしまう。

そんなことを考えていたのだけど体幹をして、手癖で作ったいつものペペロンチーノを食べたらすっかり忘れてしまった、職場の同僚とカラオケに行っていた妻が帰ってきた。

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