2021年7月30日

行きしなに漫画を二冊買って店へ、どちらも楽しみにしていたので落ち着いてからすぐに読み出す、でもなんとなく、漫画を読んでいるところをお客さんに見られたくなくて、読みかけてはすぐに閉じてしまう、これが活字本なら気にならないのだけど、漫画を読むことに後ろめたさがあるなんて信じられない、でもどこかで仕事中に読むものではない、と思っているのかもしれない、逆の立場なら全然気にならないのに。

あっという間に黒雲が広がってきたので、店内のお客さんを気にしながら急いで均一を仕舞う、すると少ししてザッと来る、セーフ、これからの季節はこんな雨との戦いでもある、もちろん売上との戦いでもあるけれど、でもすごい雨が降るとつい見入ってしまう、店をやっている上でいいことなんて一つもないけれど、それとこれとは別で、やっぱり大雨は楽しい、こないだも休みの日に出かけた帰りに降られてびしょ濡れになって、でもなんだか楽しくて妻と笑ってしまった。

蒸し暑い中ご来店がぽつぽつあって、もちろん他の古本屋さんと比べたらたぶん全然売れていないと思うけれど、めちゃくちゃ嬉しい、お客さんが来ること、本が売れることが当たり前の店ではないので、いつもそう思う。



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