6/7開催レポート:オンライン情報交換会③「協働×コロナ×仙台宮城」

今回は6月7日に開催したコロナ禍への対応を考えるオンライン情報交換会第3回のレポートをアップします。

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(雰囲気を伝えるための画像が、毎回zoomの様子で、絵に代わり映えがなくて申し訳ないです)

オンライン情報交換会第一弾の最終回は協働について。過去2回の情報交換会で上がった課題について、どんなアクションができそうか話し合いました。論点とアイディアをここでちょっと整理してみます。


①アウトリーチ—情報をとどけ、支援につなげる

まず、「困窮者がこれから増えてくることが予想されるので、今のうちから準備できないか?」ということが、過去二回の情報交換から見えてきました。
これについて、困った人へのアウトリーチの方法を話し合いました。

例えば
・困っているひとにちゃんと情報を届けることにフォーカスを当てる
・支援を自分事と思っていない人にも分かるように、ターゲットを絞った広報を行う
・相談するという行為のハードルを下げる。「相談しようキャンペーン」
・予防的に声をかけていくために、「困ってます」と最初に話がいきそうなところにもっと情報を届ける。(大学や専門学校の学生相談窓口・就職課、商店街など)
・路上に出てなんでも相談

また、「愛知県を拠点にするNPOで、夜中のまちに学生スタッフが着ぐるみ姿で飛び出して、困っている若者を探す取り組みを行っているよ」という情報をいただきました。より身軽に立ち寄れる、相談のハードルを下げる、目立つなど、色々な要素が参考になりそうです。

★参考:全国こども福祉センター

②ネットワーク—情報が共有できる緩やかなつながりをつくる

つづいて、困った人がどこかに相談に訪れた時に、「窓口や支援者の情報を私たちも知っておくことで、どこかに相談したら繋いでくれるようなネットワークをつくれないか」という意見がありました。

例えば
・現場担当者を対象としたメールマガジンの組成
・オンラインミーティングの継続
・各NPOの得意分野を、要支援者にマッチングできるような、マップのようなものを作って拡げる

また、受動的なハブではなく、積極的に支援者同士をつなぐ役割も重要だという指摘がありました。例えば私たちでNPOへのニーズヒアリングを行いながら情報を整理するというような、フットワーク軽く、様々な方たちの元に動いていきたいと思いました。

③デジタル化の推進—つながりやすい環境をつくる

このコロナ禍では、「人との接触」が制限されることになりました。物理的に人が集まることができない状況に。オンライン会議が一気に広まりましたが、デジタルデバイスを使えない人もいます。そのため、なかなか情報交換やネットワーク化が難しいな…と感じている方は多いようです(特に行政では、オンライン対応が全然進んでいないようです…)。
もし、「デジタルデバイスを使える環境にないから情報共有できません」という状況が仙台・宮城で一定数存在するのであれば、改善していかねばなりません。それが三つ目のアクションです。

例えば
・まずは支援者の何%がオンライン対応しているかアンケート調査(NPO法人緊急アンケートの第二弾として)
・デジタル化が出来ない支援者には、伴走型サポートをつける
・オンラインのツールを使った仕事術を伝える
・これを機にデジタル都市宣言をし、行政も民間も変わっていく

★参考:宮城県内のNPO法人緊急アンケート

https://minmin.org/information/%e3%80%90%e5%a0%b1%e5%91%8a%e3%81%a8%e5%be%a1%e7%a4%bc%e3%80%91%e3%80%8c%e6%96%b0%e5%9e%8b%e3%82%b3%e3%83%ad%e3%83%8a%e3%82%a6%e3%82%a4%e3%83%ab%e3%82%b9%e6%84%9f%e6%9f%93%e6%8b%a1%e5%a4%a7%e3%81%b8/

おわりに

こうして、1日間隔で3回連続の情報交換会が無事に終了しました。参加された皆さま、どうもありがとうございました!開催してみて、オンラインでの可能性や反省なども見えてきました。たくさんのアイディアが見つかったので、小さくても何かアクションにつなげたいと思います。

そして、今後もオンラインでの情報交換の場を定期的に作り、情報共有や支援策の検討を進めていきます!


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