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カンボジア・アジアン賞受賞作品【SDGs×アートWhiteCanvas】

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WhiteCanvas2020のアジアン賞を受賞したチウ・ヒーア氏(Chheav Hea)の作品は2作品ノミネートされた。

そして、そのうち1作品『A Warm Family』は今年2月、株式会社TRiCERAが主催するオークションイベント「START」に出品され、61,000円で売買が成立。

8月には、 White Canvasの受賞作品が2次売買されたことによる初の還元金が支払われ、いよいよ新たなアーティスト支援の形が実を結び始めた。

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ヒーア氏は、アーティストでありながら日本語話者だ。

4月には国際交流基金アジアセンターとSocialCompassの共催で、オンライントークイベント『カンボジアのアートを語ろう〜日本語で語るアジアのアートの今〜』に登壇。

ヒーア氏には、SocialCompassのJessyAnと共に、日本語でアジアのアートについて語ってもらった。

ヒーア氏は1987年、シェムリアップ州のベンメリア遺跡の付近の村に9人兄弟の5人目として生まれる。1993年頃まで内戦が続いていたカンボジアにおいて、貧困と生活苦から、幼少期には家族と離れ、寺院に預けられて育った。

その後、日本語に興味を持ったヒーア氏は、日系の孤児院に移って日本語を習得。

2008年からは、美術教師だった笠原知子先生の通訳として、小さな美術学校(SmallArtSchool)の設立に関与。現在は、SmallArtSchoolの校長という立場だ。

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The Peaceful Family(2017) H80 × W100 cm

元々、単なる通訳だったヒーアも2012年頃から、自らも筆をとるようになる。現在は1,500を超える作品を制作している。

ヒーア氏の作品は『笑顔』をコンセプトにして、平和や家族をテーマにした作品が多い。その理由は、元々僧侶だった経験が反映されているという。

作品を作る上で刺激を受けた国が、言語が話せる「日本」ではなく、敬虔な仏教徒が多い「ミャンマー」というもの頷ける。

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実は、筆者はWhiteCanvasを始める前からヒーア氏の作品の大ファン。いくつかの作品をコレクションするに留まらず、結婚式の際にはウェルカムボードも制作してもらった。

カラフルで、見ているだけで幸せになれる作品。今でも我が家の壁に飾られている。

『ポルポトの虐殺』をいう悲劇の歴史を抱えたカンボジアのアーティストが、平和や家族をテーマにした作品を描くとことは説得力と希望の未来を生む。

個人的にも、歴史的文脈的にも、カンボジアの注目のアーティストだ。

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こちらの記事でもWhiteCanvasについて書かれています。


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