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カンボジア・ゴールド受賞作品【SDGs×アートWhiteCanvas】

アート作品が何千万円で取引された、そんなニュースを聞くことも増えた。
最近、日本でも『アート』が話題だ。

NFTアートも騒がしいが、現代アートの市場も盛り上がっているらしい。

そして、ビジネスシーンにおいても、アート思考はキーワードになっている。「直感」と「感性」の時代と言われる現代、『アート』は避けては通れないものになりつつある。

とはいえ、『アート』というと思い浮かぶのは、印象派やモダンアートなど、西洋アートなのではないだろうか?

フランスやイギリスなとの、ヨーロッパ。そして、アメリカ。

教科書に載っていた『アート』は全て西洋アートだった。

しかし、ここ最近、経済発展とともに中国やシンガポール、台湾などのアートシーンが盛り上がりを見せているのをご存知だろうか?香港バーゼルと呼ばれるアートフェアには、世界中からバイヤーが集まっている。アジアのアートが熱いのだ。

中国アートといえば水墨画しか思い浮かばなかった時代とは、大きく変わった。

今、『アート』もアジアが牽引する時代になっている。

それでは、発展途上国と呼ばれていたカンボジアはどうだろうか?

都心部は大きく発展し、首都プノンペンではSa Sa Art Projectsjavaartsなどアートシーンも存在している。西洋の影響も受けながらも、多くの現代アートを輩出し始めているようだ。

しかし、プノンペンを少し離れるとどうだろうか?

風景はまだまだ田園風景が広がり、首都プノンペンとの格差は大きい。
つまり、アートシーンの気配はない。

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ところが、絵を描く人間はいる。太古の昔から、絵を描くということは人間の本能なのだろう。

WhiteCanvasプロジェクトは、そんなまだアートの気配がしない途上国の田舎の、まだ日の目を見ない絵描きに光を与えるプロジェクトだ。

だから、WhiteCanvasで集める作品は現代アートではなく、今はまだプリミティブな絵画を取り扱っている。

そんな、絵画がホンモノの『アート』になっていくように、持続的に支援する仕組みを目指すのが『SDGs×アート』をコンセプトにしたWhiteCanvasだ。

SDGsをとはいえ、単なる社会貢献として意味ではない。本当の意味で持続可能なアーティスト支援。そういう意味での『SDGs×アート』を標榜している。何千万円で取引とかではなく、社会的インパクトを残せるアートシーンを作っていきたい。

そして、WhiteCanvasは2020年から10年間は続けるビジョンだ。
SDGが終わる2030年。カンボジアやアジアの国々は、途上国ではなくなっているだろう。

WhiteCanvasはひとつの時代を作ることを目指している。

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そんな、WhiteCanvasカンボジアの最初のゴールド作品が、Koeurm Kolabさんの作品『2020』だ。

Koeurm Kolabさんは、1987年生まれの33歳。プノンペンから陸路で8時間行ったところにあるバッタンバン州の出身だ。

バッタンバンにある名門アートスクールPhare Ponleu Selpakのビジュアルアート科を卒業した後、プノンペンの王立美術大学で博士号を取得。

2011年にはフランスへ留学し、Gerard Pivaut Schoolでイラストレーションを学ぶ。

夫のPoy Chunly氏もカンボジアで著名な映像作家だ。

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その彼女が描いたのが、14日間の隔離期間中の伝統的なクメール衣装を身に纏った女性の姿だ。女性は夫と会えず、猫以外だれもいない部屋の中でただ、座っている。あちこちに散らばっている請求書は、パンデミックによって多くの人々が直面している経済的な問題を表している。窓の外の飛行機を見つめ、旅の自由や愛する夫との再会への憧れを表している。

まさに、2020年。コロナが世界中に始まった年を象徴した作品だ。

実物はアクリル絵の具でキャンバスに描かれた作品。そのタッチは繊細で、柔らかで淡い表現が美しい。

まさにWhiteCanvasカンボジアの最初の栄冠にふさわしい作品だろう。

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こちらの記事でもWhiteCanvasについて書かれています。



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