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行動が変わるのは、小さなきっかけから

はじめまして、瓜生原ゼミ1期生の滝本壮(たきもとたけし)と申します。
現在はIT関連の会社で企画・営業の仕事をしています。

学生時代にゼミの1期生として、そしてSYVP(Share Your Value Project:ソーシャルマーケティングに基づき社会実装研究を行う組織)の立上げを先生の間近で研究・実践してきた一員として、ソーシャルマーケティング研究の集大成である本書を是非多くの人に手に取ってもらいたく、またSYVPの活動に少しでも興味を持ってもらえればと思い執筆いたします。
テーマは「行動が変わるのは、小さなきっかけから」です。

昨年からのコロナ禍で様々な行動が制限されました。この頃からテレビでも”行動変容の徹底”というキーワードをよく聞くようになりました。本書で扱うソーシャルマーケティングは、行動変容を促す学術的な視点が詰まっています。

皆さんは外出自粛や密を避ける行動は徹底して行えましたか?自分だけは・・・といったことはありませんでしたか?私自身も関東圏の2回目の緊急事態宣言中は、少し気が緩みそうで反省しています。
この本に書かれているソーシャルマーケティングは、まさに「いいと思っているのになかなかできない行動」マーケティングの手法を用いて変えていくことです。
今回のコロナ禍では社会全体が変化することを訴求認め、多くの人の行動が変わり、外出自粛が徹底されました。
しかし、様々な社会課題を解決するための行動はそもそも世間に認知されていないことも多いのが実態です。本書の研究テーマであり、私たちがSYVPで活動してきた「臓器提供の意思表示」も、意思表示することの重要性や、意思表示手段についても残念ながら広く・正しく認知されているわけではありません。「人々が意思表示の重要性に気づくきっかけや、社会課題を自分ごととして捉え興味を持つ・行動を変えてみるきっかけは何か」、を問い続け、効果的なアクションを模索する。本書はそのような研究の軌跡が凝縮された1冊となっています。

この本に書かれているソーシャルマーケティングについて、ご紹介しましたが、この研究に携われたこと、先生の高い志と情熱を間近で感じられたことは大きな学びとなりました。
卒業してもなお、ゼミやSYVPに関わることができ、常に学ぶことをやめてはいけないという刺激になります。今回の出版に伴い、私自身改めてソーシャルマーケティングについて学び直すきっかけができました。

SYVPは森林保全の課題解決へテーマに拡張し、様々な社会課題の解決を目指します。SDGsが叫ばれる今、このnoteの読者の皆さんも、これをきっかけに身近な社会課題に関心を向け、調べ、行動に移してみてはいかがでしょうか。
節電やゴミを減らすといったすぐできる行動もあります。ただ行動するだけでなく、なぜ必要な行動かを自分なり考え、社会課題に関心を持っていただければ幸いです。

最後になりますが、この本を通じて、より良い社会を少しでも実現できるきっかけになることを祈っています。

お読みいただき、ありがとうございました。

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