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【高校生向けにオンライン授業、はじめました。 】人生になかったはずの、人生が変わるほどの出逢いを。


この記事は、新型コロナウイルスの影響を受け、この4月から高校生向けにオンライン授業をスタートした話を書いたものです。先行きが見えず不安な気持ちになられている教育関係者の方や、オンラインの授業を試してみたい方、また、今の環境だからこそ、何かアクションを起こしたい方々の、何かのヒントになれば幸いです。


あっという間に世界を変えてしまった新型コロナウイルス

こんにちは、三浦宗一郎と申します。簡単に自己紹介をさせてください。

僕は、『生まれた環境にとらわれず、全ての人が自分の人生を自分で選択できる未来をつくっていきたい』と、思っています。

だから、株式会社ハッシャダイという会社で、高校生や少年院などの若者向けにキャリア教育プログラムを提供する事業をつくっています。

(詳しいことはこちらの記事を見ていただけるとわかると思います。)

普段は、実際に高校や少年院に行って「自分の人生を自分で選ぶことの大切さ」などについての講演や、高校生が自分で人生を選択する力を育むためのキャリア教育プログラムを、提供しています。

本来であれば、この4月も全国の高校で、年間プログラムのキックオフや、講演などをする予定でいましたが、新型コロナウイルスの影響で、全て中止になりました。

講演の中で、『これからの時代は大きく世界が変わります』と自信満々に言っていた自分も、まさかこんなにもあっさりと、あっという間に世界が変わるなんて、思ってもみませんでした。

次々と休校になる学校と、学び場を失った高校生たち

新型コロナウイルスが猛威を奮い、ついに全国に緊急事態宣言が出されました。それにともない、全国各地の高校で、5月6日まで休校になることが決まりました。

僕自身は、高校向けの講演などがなくなったこの時間を使って、他に何かできることはないかと考え、instagramを通じて全国の高校生たちから現状について、聞いてみることにしました。

ヒアリングした結果、高校生の現状はこんな感じでした。

・夏休みみたいに宿題が出されている
・外出できなくてひま
・ほぼ、どうぶつの森の住人になっている
・生活習慣が乱れてきている
・話す人が限られていてつまらない

確かに今は、学ぼうと思ったらいくらでも学べる時代で、チャンスは誰にでも開かれているんだから、学ばないのは自分の責任という声があるのもわかるのですが、全国を回った僕の肌感でいうと、このような状況で自ら学びに手を伸ばせるのは全体の数%ぐらいじゃないでしょうか?(めっちゃ肌感だけど)

なんでこう感じるかというと、生まれながらの環境による情報格差がハンパじゃないからです。(以下参考)

自ら情報にアクセスするには、アクセスするための材料を持っている必要があるのですが、その材料さえ持っていない高校生もたくさんいます
そんな高校生たちに、選択肢や、機会を届けるために、僕たちは直接高校に行っているんです。

だから、本来高校での時間を過ごしているはずの、高校生たちの学びを止めることなく、新たに学びの場を作り、学びの楽しさを伝え、学びを届けることが、自分たちに今できることなのではないか、と考えました。

そして、ハッシャダイスクールオンラインと題し、オンラインでの授業をスタートさせることを決めました。

ハッシャダイスクールオンライン1

オンラインでしかできないことを

実際にはじめるにあたり、どのようなビジョンを掲げてやっていくのか考えたときに、「オフラインで、授業ができないこと」を嘆くよりも、「オンラインでの授業でしか、できないこと」をやろうと思いました。

そんな考えで生まれたテーマがこれ。

『人生になかったはずの、人生が変わるほどの出逢いを。』

ハッシャダイスクールオンライン

オフラインじゃ出逢えるはずのなかった人と、オンラインだから出逢える。

オフラインじゃ聞けなかったはずの話が、オンラインだから聴ける。

オフラインじゃ生まれなかったはずの選択肢が、オンラインだから生まれる。

そんな場を作りたいと思いました。

基本的な内容はシンプルで、様々な大人の話を聴き、ディスカッションをすること。
使用するツールはSlackと、zoom。

さっそく高校生を募集し、話をしてもらいたいゲストに声をかけました。

幸い、去年120校もの高校で講演させていただいたこともあり、僕のinstagramアカウントを多くの高校生がフォローしてくれていて、すぐに想定していた20名近くの高校生が集まりました。(少年院を出院した若者からも連絡がきて、一緒に学んでいます)

ゲストとして声をかけた大人の皆さんも、快く返事をしてくれて、構想から3日後には、第1回目となるオンライン授業を開催することができました。

ゲストに合わせた授業のテーマの話や、ゲストの高校生時代の話、一問一答や、質疑応答に、少人数のシェアワークなども交えながら90分で行います。

現在は、すでに3回の授業を開催していて、オンラインだからこそ届けられる授業の価値を実感しています。

ちなみにゲストは以下の3名(ちょっと紹介させてください)

第1回:小澤彩聖さん(フォトグラファー)
被写体の表情を引き出すのが天才的なフォトグラファーで、人生の節目は絶対この人に撮ってもらいたい、って思っている。ぜひ写真を見てもらいたいです。(ちなみにこのnoteのヘッダー写真もアヤトさんの写真です。見てるだけで元気が湧き出てくる写真をありがとうございます。)

第2回:もえぴさん(インフルエンサー)
今や20万人以上のフォロワーに支持される英語系インフルエンサーのもえぴさん。実は5年前にカンボジアのゲストハウスで出逢い、真夜中まで教育のことについて語り合っていた。こんな形でコラボできて、めちゃくちゃ嬉しかった。


第3回:吉野裕斗さん(起業家・学生)
自分で資金調達して、高校3年を1年間休学し世界一周をした後に、慶応SFCに入学。現在は3つの会社を経営している裕斗。いつも刺激をもらっている同志です。


と、ゲストの紹介はこのぐらいにします。4回目以降も、本当に多様な人生を歩む魅力的なゲストの方々に話をしていただくことが決まっています。

参加人数に関しては、現状は、20名ほどですが、これからもっと多くの高校生に機会提供する方法を検討しています。

教育関係者、学校関係者の皆様へ

僕たちはいち早く、オンラインでの授業を展開し、弊社のサービスである『ヤンキーインターン』も、全てオンラインでの研修に切り替えています。そのおかげで、少しずつナレッジも溜まってきていて、オンライン授業の質も向上してきています。

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そして、今日はある高校の先生からお声がけをいただき、その高校の生徒の皆さん向けに『コロナ休みの過ごし方を考える』という授業を開催することもできました。

現状、多くの先生方と連絡をとる中で、様々な課題があることもわかってきています。やりたくても、できない先生方や、オンラインに切り替えることに対する不安のある方、本当に難しい状況だと思います。

それでも今は、それぞれが、それぞれのできる場所で、できることをやるしかありません。
私たちのような民間の団体の役割は、すぐに動き、PDCAを回し、ナレッジをため、いざというときに、学校のサポートができるように準備をしておくこと、だと考えています。

ですので、オンラインでの授業を検討している教育機関の方や、現状の状況中で生徒に何かできることはないかと考えている方々の力に、少しでもなれればと思っています。お気軽にお声がけください。

また、5月以降、どうなるかは未だわかりませんが、オフラインでも。オンラインでも、講演の依頼や、プログラムの依頼があれば、気軽にご連絡ください。

ちなみに、僕たちの他にも様々なサービスがあるようです。ぜひ、見てみてください。


最後に

イギリスの生物学者、ダーウィンは言いました。

『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。』と。

今、僕たちは変化を求められています。世界は変わりました。僕たちも変わらなければなりません。

フランスの作家、アルベール・カミュは、こう伝えます。

『不条理な人生の中でも、自分の信じる道の上で、今、自分にできることすること。そして、不条理に対しても、集団で連帯することで反抗できる』と。

自分自身も、この新型コロナウイルスという不条理に決して屈せず、今自分にできることを淡々とやっていきます。

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僕たちのサービスの対象は、基本的に経済的に環境に恵まれていない高校生が多いため、参加費を無料にしています。
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#いま私にできること

いつも応援ありがとうございます!!!