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30歳。退職、引っ越し。転校。開業へのスタート【episode18】

その当時、30歳。

生きていた中で、一番、恵まれていた環境だった。

自分の好きで、得意とする事。で

ちゃんと店で認めてもらい。お給料を頂けること。

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(この看板も仕事の一つ。お菓子を焼く以外でもやりたい事はやらせてくれた!)

前の職場でも同じ職種ではあったけれど言い方悪いけれど雑巾(機械?)のような扱いだったので。。

本当に感謝ばかりでした。


実は前の職場の方がお給料は良かった。

けれどココでちゃんと自分の腕を認めてもらい。

そして、

人間的魅力を上司から学べる環境や

オーナーの魅せるセンスの良さ

美容師さんたちの接客や仕事仕方、、等

お給料以上に得るものが大きかった。

そして、その経験は今でもやっぱり私の糧となっている。

(もちろん前職のなんでも飛び込んだ経験や悔しい経験も糧になってはいる。)


そんな魅力たくさんのお店(人?)だった。


けれど、このままでいいのか?


心によぎった。

とても幸せな環境で

子どもの行事や

こどもの体調、ましてや私の体調まで心を配ってくれる良すぎる職場。

そして働いていて何より楽しい。

けれどこの職場に来て半年経った時。

このまま、居心地が良すぎて

ここに居座ると

自分がやりたい事(その当時は店を出したい)の実現ができなくなるかも。。

と、焦りを感じた。

そうこうしている内に

5年間お世話になった保育所を、長男しゅう君は卒園した。

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小学校に入学したタイミングでもあった。


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(入学式の日に職場の美容室でセットしてもらった様子↑)

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(↑ちゃっかり私も職場でセットをしてもらうという至れり尽くせりの職場^^;)

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以前、住んでいたのは大都会の真ん中で。

結婚してから約7年暮らした場所でした。

ママ友にも、とても恵まれていて。

息子たちの友達も本当に恵まれていた。

保育所の先生、それから小学校の先生もビックリするほどずっと恵まれていて。

【人】には親も子も、とても、とても恵まれている場所でした。

(ありがとう!)



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けれど、散歩するコースはビルばっかりでの街並みで。


入学した小学校には生徒が集まりすぎ、

運動場をなくしてそこに校舎が立つ有様でした。

大きな公園は近くにあったものの。

『今しか子供たちに見せることの出来ない暮らし方、あるよなぁ。。』と。

この頃にはハタチに作った借金も返し終わっていて

前職よりも心の余裕ができたからか?

今一度、

働き方の面だけではなく

暮らし方の面でも見つめなおしていた時期でした。


(その時の心境が残っていました↓)

その頃、

徳島で一人で暮らしている実の祖母も気にかかっていました。

祖母は私が小学校2年生まで大阪にいて。

近い歳で妹がいたので母は妹に付きっ切り。

幼少期は祖母とべったり過ごしていたので

私は大のおばぁちゃんっ子でした。

けれど実の父も母も、もちろん妹もまだ大阪で仕事をしており。

私は結婚し借金もあったので結婚前よりは疎遠になっていました。

今思えば

二年前の今ごろ、結婚して8年経ってようやく心に余裕が出てきたんでしょう。

祖母の事も考えられるようになっていました。

30歳。

●店をやりたい

●子供たちと田舎で暮らしてガムシャラに都会で働き暮らしていたその時間を今は子供たちにあてたい。

●祖母と暮らしたい。

この3つの想いが一気に強くなり。

2年前の2018年5月。徳島に引っ越すことを決めました。

今、さらっと過去の事実のみを書いていますが

当時はずっとこの大阪の街で暮らすつもりでいたし、

息子達は1歳児からずっと一緒に育ってきた友達との別れを経験させることになるし、

大好きな職場を離れて、売れるかわからない店をやる不安、というか

そもそも店をやれるかどうか?の不安ももちろんありました。

だけれども

あの、借金をした頃の私のスタンスが蘇ってきたんです。

このまま現状維持を続けることも出来るけれど

今しかない人生。

やりたい、と思ったら

不安でも、行動することで悲しみを伴っても、

その悲しみや痛みはまた絶対成長し次の道に繋がる糧になる。

そんなこともハタチで借金を買って体験してわかったから。

やった方が後悔しない。きっと。

そう自分の中で決めたら

行動するのみで。

転校で泣きじゃくる息子を無理やり説得し。

(それでも、どんな悲しみも痛みも喜びも経験することで絶対息子の為に絶対なると思ったから。大阪の友達もずっと友達だしね。)

実両親の了承を得、

祖母に連絡し

職場に伝え。

引っ越しを決めてから約2,3か月後の

2018年7月末、30年間生まれ育った大阪を離れ、徳島に引っ越しをしました。

決断したらめっちゃ早いんです。^^;

職場にはすごい恵まれていたから、

勿体ないことをしたのかも知れないけれど

それでも。

自分のやりたい事をこの人生で

ちゃんと、実現したかったんです。

引っ越しと退職を上司に伝えた時には

「そっかー、良かったねー!がんばれー(T_T)」と

言いながら、

上司が泣いちゃうもんだから

結局お互い泣いちゃって。

営業前のカフェで何かスタッフ同士泣きながら笑ってるで(笑)

みたいな変な景色になっていて。

私が抜けたらきっと上司が大変なのに。

『ここを糧に巣立っていくスタッフを見られることが幸せだから』と

心の底から私の道を応援してくれました。

最後の最後まで、

本当にこの職場(上司)では

大切な人と関わって働くことマインドを体験で教えて頂きました。

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(この方は上司ではなく(笑)同僚のまっさん。同僚にもとても恵まれていました。今でも連絡をくれる優しいお兄さんのような方)

そして。この職場は

今でも1年に1度大阪に(というか職場に)顔を見せに行き、

自分は成長したか?を確認する場所となっています。

(今年は上司がインフルで会えなかったけれどね!(笑)まだお会いできるまで成長できていないって事なのかな?)


引っ越しが決まってから、引っ越すまでの二か月間は

あっと言うまでしたが

前の職場の同僚が職場に遊びに来てくれたり

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息子の友達と遊びに行ったり

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毎年恒例の地元の夏祭りに参加したり

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今まで出来ていたけれど、

引っ越したら中々出来ない、もしくは一生出来ないであろう

【その時の人と時間を過ごす事】を大切に過ごして。

引っ越しを決めてからの方が

大阪生活を楽しんでいたように思います。

その時は徳島に本当に永住する気でいましたから。(その後今日までの2年の間でまた引っ越しをするなんて誰も思っていなかった)


可愛い子には旅をさせよ。


【引っ越し】は

悲しみも痛みも伴うけれど

だからこそ。

その一瞬、一瞬の有難みをちゃんと味わい

思いっきり楽しむことが出来る。



もちろん

希望もあって。

痛みと悲しみと希望があるからこそ

次の一歩を踏みしめて歩いて行こう。と思える。


初めて、子供を持ちながら

引っ越ししてみて感じた感想です。


『子どもに辛い思いをさせるのでは?』と

言った不安も最初はもちろんありました。

周りからも助言がありました。

けれども、

それでも

私はその辛い痛みも経験して欲しい。

絶対、その子の糧になるから。

そして

今は息子たちが辛かったら、

保護者という私や旦那がクッションになれる。

受け止められる。

だからこそ

子供のうちに

辛い思いや

新しい環境に身を通じ

自分で自分の居場所を作る経験もして欲しかった。

親のワガママかもしれないです。

私が過保護で育ったからこそ

大人になって苦労したからこそ、感じる偏見かもしれないです。

でも。

そんな辛さや新しい環境で道を切り開く体験や

引っ越しする事で

今の環境を楽しみまくる!という体験は

きっと大人になった時。

親がいなくても息子たちを強くする。と信じているから。

そして、二年後の引っ越し二回目の今。

息子たちは体力もメンタルも強くなり

今の環境を思いっきり!息子たちの力で楽しんでいます。

息子達の為に、とか言いながら

自分勝手に進めてきたこの道のりは

そんな彼らを間近で見ながら

息子達からも学ぶことばかりです。

(大人の私よりも確実に強いかも(笑)

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(引っ越しの前日、保育所で。結局私と先生のオトナだけが号泣するという惨事(笑)先生方の愛情ある為事は絶対に忘れません!)


決断し

後先考えず引っ越ししてきた徳島。

その数か月後の11月に

焼き菓子屋そぼくな。はオープンします。

ここから今までの約2年間は仕事も暮らしも

5年分くらい生きてきたくらいの濃さで。

何からお話したらいいのか?と

今から悩んでおります(笑)

その当時は

ただ座っていても

涙がツーーーと頬を流れるくらい精神的に追い込まれたり(笑)

顔も知らないお客さんの温かさでぼろぼろ。と泣いたり。

と、

だーいぶ、ジェットコースターのような日々でした。(笑)

そんな話はまた次回に。

読んでくれてありがとう!!


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(↑大阪で7年間暮らしたマンションの台所。ここから焼き菓子屋そぼくな。の原型である菓子と店の一部となるたくさんの想いが産まれました。)



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ゆ季


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