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“困難”を解決するための事業づくりとは?NTTドコモの社内講演をsoarがコーディネート

法人向けにも活動の幅を広げるsoar。7月26日(木)には、NTTドコモでの社内講演をコーディネートをさせていただきました。

当日は銀木犀という高齢者向け住宅を運営する株式会社シルバーウッド代表の下河原 忠道さんと筋電義手handiii開発者でMission Arm Japanの近藤玄大さんと一緒に、soar代表の工藤がお話しました。

今回一緒にお話をした下河原さんは、もともと建築関係の仕事をされていました。ハワイや北欧などを視察した経験から、現在は誰もが自分らしい「生活」ができる高齢者向け住宅「銀木犀」を運営されています。

下河原さんのこだわりが詰まった銀木犀には、銀木犀食堂というカフェや駄菓子屋さんが併設されており、高齢者と子ども、地域の人たちが自然に一緒に過ごす風景を見ることができます。

オープン当初から運営で意識しているのは、「管理しないこと」「選択の自由があること」の2つ。その思いに共感して、たくさんのスタッフや地域のみなさんが集まってきています。

近藤さんは、「気軽な選択肢」をコンセプトにした、手を失われた方が残された腕の筋肉の電気信号を介して直感的に操作できる筋電義手「handiii」の開発者。

handiiiは、3Dプリンタやスマートフォン等の最新技術を活用することで、従来の義手よりも安く手軽に手に入り、そしてデザイン性の高い義手を目指して作られています。

現在は、上肢障害者が運営の中心となっている「NPO法人Mission ARM Japan」に参加し、子供から大人まで手をなくされた方が集まる場を実際に各地で展開されています。

工藤が代表をつとめるNPO法人soarでは、「人の持つ“可能性”が広がる瞬間」を捉えるというコンセプトのもと、ウェブメディアを通して様々な活動を紹介してきました。

そんなメンバーでお話した今回のテーマは、「社会課題や困難に直面しているひとの困りごとの解決を、どんなヒントやリソースを得て、どんなふうに事業にしていくのか」についてです。

工藤からは、soarの活動とともに、以前soarで紹介した、誰かの困りごとや社会課題に対してビジネスやプロダクトの力によって解決している事例をお話しました。

今回は、振動と光で音を伝えるプロダクト「Ontenna(オンテナ)」や、リハビリをサポートする世界初の足こぎ車いす「COGY」、おばあちゃんのクリエイティビティが光る職場で「抱っこふとん」をはじめとした孫育てグッズを企画・販売している「 BABAラボ」の活動についてご紹介。

参加者の方からは登壇者3名に対してたくさんの質問をいただき、なかには「事業をつづけていく原動力はなんですか?」という質問もありました。

近藤さん:「こんな風に困っている」という課題を当事者の方から聞いて、「これをやる」と自分のミッションを掲げたら、あとの行動はつじつま合わせです。ミッションに向けてやっていくだけだと思っています。
下河原さん:情熱があって行動しているわけではなく、やるしかないと行動をしているからこそ情熱が出てくるんです。
工藤:soarを始める前も始めてからも、たくさんの当事者や活動しているみなさんから大切なお話を聞かせてもらいました。この人たちのためにはやめられないって思えるような、大切な人たちを自分のなかに増やしていくことが大切だと思っています。

講演を受けたあとに行われた新規事業のアイデアを考えるワークショップは、大いに盛り上がったそうです。

ドコモのみなさん、ありがとうございました!

soarでは社内講演や研修プログラムの企画を受け付けています。ダイバーシティ推進や新規事業創出など、様々なテーマで対応できますので、ぜひご相談ください。

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