毎月くるのに知らなかった!月経のこと

私は布ナプキンの製造販売を始めるまで、月経についてほとんど知りませんでした。

 「毎月くるなぁ~」

 「今回は遅れているな~」

 「早く終わらないかな~」

 「憂うつだな~」

などの感想があるぐらいでした。


ちょうど今日(2020.2.6)の朝の番組スッキリで、日本の性教育についてやっていました。

それによると・・・

【小学4年生(9~10歳)】

保健体育の授業で「体の発育・発達」

初潮・精通が起こること/異性への関心が芽生えることなどを学ぶ


【小学5年生(10~11歳)】

理科の授業「人のたんじょう」

人間の授精などを学ぶ


これぐらいしか学ばないようです。

正直に言うと、私は全然覚えていません(苦笑)

男女に分かれて月経についての話があったのは覚えていますが、その内容は全く覚えていません。

(せめて高校生ぐらいになったときに再度教えて欲しかった・・・。教えている学校もあるのかな?)


ということで、あらためて月経についてお伝えできればと思います。


1.月経とは

約1か月の間隔で起こり、数日で自然に止まる子宮内膜からの周期的な出血をいいます。

月経の意義は、「妊娠に至らなかった子宮内膜の完全除去」です。

受精卵のためのベッド(子宮内膜)が作られ増殖します(子宮内膜が厚くなります)。受精が成立せずベッドが不要になると、新しいベッドを作るためにいったん古いベッドは壊れ、排出されます。

⇒ 厚くなった子宮内膜が剥がれ落ち、膣から血液と共に出てきます。これが月経です。


2.初経

初経(いわゆる初潮)は、だいたい10歳~14歳です。

10歳未満の場合「早発月経」
15歳以上の場合「遅発月経」と定義されています。

早発月経・遅発月経の場合は、婦人科を受診しましょう。

現在、世界各国で初経年齢の低下がみられます。
私自身最近、小学1年生~3年生で初経がきたというお話をよく聞きます。

ドイツでの調査データによると、1860年代の平均は16.6歳、1920年代12.5歳、現在は12.2歳となっています。
これは社会の近代化とほぼ一致しています。

また、イギリスでは社会階層によっても異なるとのデータがあります。
労働者階級より上流階級のほうがの初経発来が早くなっています。

日本では、明治20年(1887年)頃は15歳、昭和10年(1935年)は約13.5歳、1990年代後半は12歳となっています。

このように初経年齢は、時代・人種・生活環境・栄養状態・母親からの体質(遺伝)によるものが大きく関わってきます。


3.月経周期と持続日数

月経開始日より起算し、次回の月経開始前日までをいいます。
正常な周期は「25~38日」で、28日~30日であることが多いとされています。これは自然に妊娠する可能性が高いという意味で合理的な取り決めをしているのです。

月経周期は、子宮内膜における変化のサイクルと、卵巣における変化のサイクルに反映されます。

持続日数は、3~7日です。

月経周期は個人差が大きく、同一人物でもストレスや健康状態によって変動します。

周期が不規則になるほど排卵が起こっている確率は低下します。
(ただしその場合でも排卵は散発的に見られることもあります。)


3.月経血の内容物

月経血の内容物は血液だけではありません。

 ・血液 約50~70%
 ・粘膜 
 ・子宮内膜細胞
 ・子宮内膜がはがれることにより生じた傷からの分泌液
 ・細菌 など


月経は卵巣で卵胞が育つところから始まります。これには女性ホルモンが深く関わっています。(女性ホルモンについてはまた別途)


要するに月経は妊娠しなかったから起きてたのね!ということをもっと早く知りたかった・・・と思う今日この頃。







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