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知っているようで知らない女性ホルモンのお話

こんにちは、布ナプキンショップSoaLaの正躰(しょうたい)です。

「女性ホルモン」という言葉はよく聞くし、使ったりもしますよね。それなのに「月経」のことと同じように詳しく知らない・・・。(習ったけど覚えていない?)

なんだか復習シリーズのようになってきました!


1.そもそも「ホルモン」とは?

ホルモンの語源はギリシャ語で「刺激するもの」「目覚めさせるもの」などの意味があります。
要するに、
ホルモンは体の中で作られて、血液によって各器官に運ばれ、その器官を刺激し目覚めさせるもの
ということですね。

血液中にはごく微量しかないのですが、健康維持のために色々な機能を調整する働きがあります。

体の中では100種類以上のホルモン、またはホルモン様が見つかっていて、
まだまだこれからも発見が増えると言われています。

ホルモンを作り出している所を「内分泌腺」といい、
甲状腺・副甲状腺・脳下垂体・松果体(しょうかたい)・副腎・膵臓・卵巣・精巣などがあります。


2.女性ホルモンの働き

一言で言うと、「女性らしいカラダを作る」ことです。
生殖に関することはもちろんですが、健康的に暮らすためのポイントにも関係してきます。


3.卵巣との関係

女性ホルモンは「卵巣」で作られるが、卵巣が自ら判断しているわけではない!

脳の視床下部という部位が下垂体に「女性ホルモンを出せ!」と命令します。
     ↓
下垂体は性腺刺激ホルモンを分泌し、それが卵巣に働いて、
卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という女性ホルモンを分泌させます。

司令塔である視床下部がどうやって女性ホルモンを出す決断をしているのか? そのサインを出しているのは「血液」です。

例えば、月経が終わる頃には血液中の卵胞ホルモン(エストロゲン)が少なくなっています。
この情報は血液の流れにのって視床下部に伝わり、
視床下部→下垂体→卵巣の順に連絡が回り、卵巣が卵胞ホルモンを作り始めます。

(指令や分泌の順路については下図をご覧ください。)

女性ホルモンの伝達網


4.女性ホルモンの一生涯の量

女性ホルモンの一生涯の量は、「ティースプーン1杯分」と言われています。
こんなにわずかな量で女性のカラダに大きな影響を与えるということですね。


5.エストロゲン(卵胞ホルモン)

女性らしさを作るホルモンで、思春期から分泌が盛んになってきます。

私たちの身体の中で分泌がアップするのは、月経2日目~排卵期までとなります。

子宮や乳房だけではなく、感情や皮膚・胃腸・骨・関節・脳の働きにも関係します。

・肌の潤いを保つ
・血管を強くする
・骨を強くする
・髪をツヤツヤにする
・物忘れを予防する
・善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす
・代謝を促す
・肥満を予防する


6.プロゲステロン(黄体ホルモン)

一言で言うと、妊娠に関わるホルモンです。
受精卵が子宮内膜に着床しやすいように、子宮内膜のコンディションを整える働きをします。

私たちの身体の中で分泌がアップするのは、排卵後の高温期となります。

体内の水分をキープしたり、食欲旺盛にしたりする働きもあります。

・子宮内膜や子宮筋の働きを調整する
・乳腺を発育させる
・血糖値を正常にする
・体内の水分量を整える
・利尿作用がある
・食欲を促す
・眠くなる
・イライラする、憂うつになる


7.ホルモンバランスの乱れ

よく「ホルモンバランスが乱れている」という言葉を耳にしますよね。
ホルモンバランスの乱れはカラダからのSOSと言っても過言ではありません。

ホルモンバランスを司っているのは、脳にある視床下部です。
視床下部は自律神経系や免疫系の司令塔でもあるため、メンタルな影響を受けやすくなっています。
→ ストレスに敏感に反応
→ 司令塔としての判断力が乱れ、卵巣からのホルモンの分泌量が減ったり、月経トラブルが起きたりします。


一生涯でティースプーン1杯というこんなわずかな量なのに、
女性のカラダに大きな影響を与えているのですね~。

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