夏が終わった
夏が終わったなんて、一生言うことないと思っていた。
中学のときから夏休みなんて、ただ通常授業が行われないだけで部活ウィーク×6みたいな、むしろ普段よりも忙しい、そんな印象だった。
だから夏休みが終わったって別に、夏が終わった、なんて感慨深いことは思わなかった。
昨日、わたしの制作する映画の撮影が終わった。
これからは編集作業と、不備があれば撮り直し、という感じになる。
意外と速く終わってしまった。
自分が組んだ撮影予定に徐々に丸がついていくのは嬉しかったけれど、やっぱりみんなと撮影している時間は楽しかったし、その日撮った映像を何回も見返すのも楽しかったし、帰りに1人もしくは撮影協力の友人とご飯を食べて、自らの作品に浸るのも楽しかった。
最後にみんなでやった花火も楽しかった。
悔しいから、友人との花火が青春の象徴だなんて絶対に認めないけれど、やっぱり一眼レフ越しの花火は美しかったし、ずっと見ていたかった。
雨が降ってきたのも結果的に印象的でよかった。
みんなで食べたケーキ美味しかった。
先生や友達に、完成が楽しみと言ってもらえたのも嬉しかった。
ここでまたandymoriを出してしまうのだけれど、“すごい速さ”という曲をそのまま写したような夏を、今年は過ごしたように思う。
「 でもなんかやれそうな気がする
なんかやらなきゃって思う
だってなんかやらなきゃできるさ
どうしようもないこの体何処へ行くのか
すごい速さで 夏は過ぎたが
ラララララララ
熱が 胸に 騒ぐ
すごい速さで 夏は過ぎたが
ラララララララ
熱が 胸に 騒ぐ
(引用“すごい速さ”andymori)」
夏が過ぎた、と思えるようになったわたしは、去年よりも少し成長したのだろうか。
それとも逆に、子供っぽくなったのだろうか。
わからないけれど、この夏は終わった。
真っ白なキャンバスと、書く内容すら把握していないレポートと、編集途中の映画は取り残されたままだった。
置いていかないで欲しい。
こんな瞬間になんどでも、この先出会えたらいいなと思った。
みんなと別れた昨日の帰り道の電車の中で。