見出し画像

南フランスのランチ事情 外食編

こんにちは、南仏在住会計士のそうです。

会社生活で一番大事なことはなんでしょう。
それは「ランチ」です。
午前中は「ランチに何食べようかな?」と仕事をがんばり、午後は「ランチ美味しかったなぁ」と余韻に浸りつつエンジンをかけなおして仕事に戻ります。
美食の国フランスでは、ランチの時間も大切にしてそう。
というわけで、フランスオフィスライフのランチ事情を覗いてみましょう。

うちのオフィスには食堂がないので、ランチは外に食べに行くか、買って食べるか、持ってくるかの3択。
まずは外食する場合について紹介します。

フレンチレストラン

われらがオフィスの近くには、車で5分-10分くらいのところにレストランがいくつかあります。
レストランの種類としては、オーソドックスなフランス料理、ピザなどイタリアン、アメリカンな雰囲気のお店もあります。
ちなみに、フランスで出てくるパスタはなぜかアルデンテには程遠い、しっかりゆでて柔らかくなったものが多く、あまりおススメできません。
なんでなんでしょう。バケット(フランスパン)とかあんなに硬いのに。

私が良く行くのはフランス料理のレストラン。
といっても、フランス料理と言って日本人が想像するようなガチガチのフルコース料理ではなく、もっと気軽なレストランです。
フランスの一般的なレストランでは、「前菜(アントレ)」、「メイン(プラ)」、「デザート(デセール)」の三つでコースになります。
が、よほどお腹がすいている場合でもなければ三つとも頼むことは少なく、普段はメイン一品だけ頼むことが多いです。

メインにはお肉かお魚が選べます。
私は肉料理が好きでビーフステーキ、鴨ロースト、ハンバーガーあたりをよく頼みますが、同僚が魚を頼んでるのもあまり見ません。
地中海がすぐそばで美味しい魚は取れるのですが、そういうのが食べたければ魚専門のレストランにいきますね。
そしてそういうレストランは、残念ながら会社のそばにはありません。。

ステーキの焼き方

ちなみにステーキを頼むときは必ず焼き方を聞かれます。
フランス語での言い方は以下の通り。

・ブル(bleu/レア)
・セニャン(saignant/ミディアムレア)
・ア・ポワン(a point/ミディアム)
・ビアンキュイ(bien cuit/ウェルダン)

私は日本ではミディアムレアで頼むのですが、フランスで同じ感覚でセニャンを頼むとだいたい生過ぎて食べるのに苦労します。
かといってビアンキュイを頼むと、「え?まじで?」みたいな顔をされます。
フランス人的にはステーキは肉汁がしたたっててこそ、みたいです。
たしかに赤身肉が基本のフランスのステーキは、しっかり焼いてしまうと固くて美味しくないのはわかる。
そんなこんなで試行錯誤の結果、自分の中での正解はア・ポワンに落ち着きました。

ちなみに、いまだに注文の時にこのフランス語での言い方がとっさにはでてきません。
そして、だいたいウェイターさん相手にあたふたしてしまいます。
今回、こうやって記事を書いたから、次は大丈夫かな?大丈夫のはず。

付け合わせ

メイン料理には、同じお皿に付け合わせがついてきます。
自家製のフライドポテトがおいしくていくらでも食べてしまえます。
あとラタトゥイユもおいしい。
私のよく行くお店は付け合わせが選べるのですが、同僚がやっていたのを真似して「フライドポテト+ラタトゥイユ」を頼むと満足度も満腹度もかなり高い。
ちなみに、魚料理と頼むと、付け合わせにはご飯(炊いたお米)がでてくることが多い。
欧米人にとってはお米は野菜感覚と聞いたことがありましたが、それが実感できます。

昼からでもアルコール

ちなみに、仕事中のランチでも普通にお酒を飲みます。
特に夏場は、ほとんどの人がビールやロゼワインを飲んでいます。
ちょっと前に、スペインに視察に行ったどこかの市長さんが、ランチにワインを飲んでいたことが批判されていましたが、こっちではランチにワインは割と普通なんですよね。
新年会と称して部署みんなでランチにいったときも、ワインを頼んでる人が結構いました。
私も、今日の午後は会議もないし大丈夫だな、というときに、ほんとにたまーにビールを頼むことがあります。
駐在員だけの秘密で、日本の上司には言えませんが(笑)

お会計

気になるお会計ですが、これがまぁ高い。
ランチとはいえ、さらっと15ユーロ、日本円なら2000円くらいかかります。
日本のようにワンコイン500円ランチという選択肢は、外食ではありえません。
また別の機会にしっかり書こうと思いますが、フランスでは人の手を介すると一気にモノの値段が跳ね上がります。
労働者の権利がしっかり守られてるということなんでしょうか。
逆に日本に帰って吉野家とかでご飯を食べると、「なんでこんなに安いんだろう。。」と、心配になります。
消費者としてはありがたいんですけどね。

というわけで、一介のサラリーマンにこの値段を毎日は厳しい。
必然的に何かを買ってきて食べることが多くなります。
そんなわけで、次回はフランスの買い食い事情をお話しします。
お楽しみに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?