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【全国ラグビー勉強会】質問解答&感想

3月25日にブログ媒体であるnoteで「ラグビーの楽しみ方」についてトークイベントをさせていただきました。

このイベントを開催にいたった経緯などは下記に綴ってあります。

おそらくラグビー部門、またスポーツ部門でも初となる試みとして開催させていただきました。

コロナウイルスにより日本国内においてはラグビーだけではなくスポーツの試合、大会や各種イベントが延期、中止になっています。
2020東京オリンピックも延期が決まりましたし、ラグビーワールドカップ2019日本大会で盛り上がったラグビー熱を冷めないようにしたい。こんな悲しいニュースの中だからこそラグビーの魅力を多くの人に知ってほしい。
そんな思いの中始まった企画です。


当日の配信動画は上記から飛んでいただければリプレイを見ることができます!!



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〇Q&A

#全国ラグビー勉強会 で質問を募集しました。
当日はそれまでに集まった質問の中からいくつか選ばせていただきました。
またライブ配信中にもたくさんの質問をいただき本当にありがとうございました。感想にはとても嬉しい言葉ばかりでした!
そこでライブ中に拾いきれなかった質問に回答していきたいと思います。


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Q.これからラグビーを始める子供たちに何か伝えたいことはありますか?
A.かなり前にツイートしたことですが、一番は「楽しむこと」です。
現在は小学生でラグビーを始める子供が増えているそうです。
ですが、中学校に上がるタイミングで続ける子が少ないことも現実としてあるそうです。
ヒーローズカップという小学生の全国大会が始まり小学生のレベルが高まってきていることは事実でしょう。
ですが、ラグビーの面白さとはなにか、純粋にがむしゃらに楕円球を追いかけ転げまわる楽しさを学んでほしいです。
またラグビーを通して得る仲間のすばらしさを感じてほしい。
強くそう思います。


コメント:ニュージーランドではレフリーに、(相手の反則を取ってくれて)ありがとうってよく言います!
僕の意見:本来あるべき姿だと思います。
自分一人では到底できないスポーツ。それがラグビーです。
チームメイトや監督、コーチ、相手チーム、レフリーにまで感謝を忘れてはいけないと思います。
日本よりもニュージーランドでのほうがこのような言葉を言うのは、なにより家族、支えてくれるすべての人への感謝を常々忘れていない証拠でしょう。


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コメント:トップリーグの練習に行った時、選手がなに言ってるかわかりませんでした。
僕の意見:ラグビーのプレー中は基本的にラグビー単語で会話をします。
その単語にはそれぞれのチームによって異なります。
なので何を言っているのかは言葉を聞いただけでは理解できないのは当たり前のことかもしれません。
ですが、円陣などで話す内容はしっかりと日本語で話しますし、その内容が理解できないのであればさすがトップリーグといえると思います。
かなり細かいところまでチームとして取り組んでいるのでしょう。


Q.ハイパントでは自分で蹴って自分で取りに行くときもありますが、その時にはスペースが見えているんでしょうか?
A.見えています。そのスペースが見えているからこそ、ハイパントなのかチップキックなのかその場に合わせてキックの種類を使い分けています。
判断基準としてはかなりたくさんあります。
単純にスペースが見えて蹴る場合。
また、前のスペースに人がいるため空いていた後ろのスペースを攻めた場合。
また、人はいるがハイパントを蹴り、エリア獲得をしながらボール再獲得を求める場合。
など場面に合わせて蹴っていますが、どの選択肢を選ぶにせよ、蹴る場所の構造を把握しておく必要があります。


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Q.岸岡選手のキックパスはほかの選手に比べて高いと思うのですが、なにか意図はあるのでしょうか?
A.意図はありません。
キックパスを高くするメリットはそうないでしょう。
ご指摘いただいている部分に関しては僕のスキル不足です。
キックパスに関しては「低く・早く」がテーマです。
ボールが浮いている時間が長ければ長いほどチャンスが薄くなってきてしまいます。
なので、キックパスをしたいと考えている人は上記のことを意識して練習してみてください!!


Q.エリアを取るときに相手と蹴り合いになった時に、どこを見てどのタイミングでなにを考えて判断しているのか教えて欲しいです!
A.グラウンドすべてを見て、劣勢になる前に、最低限ピンチにならないように(最高はチャンスを作り出せるように)することを考えています。
一番大切なのは自分たちから流れをつぶさないということです。
ありがちなのは、自分たちからミスをしてしまうことです。
キックミスに関してはこの分野が多くあります。
もちろん自ら仕掛けなくてはならない時間帯、タイミングはありますが、相手にいかにミスをさせるのか、自ら後手を踏まない策を選択できる準備をすることが重要だと僕は考えています。


Q.ハイパントでの攻撃は、それほど陣地も稼げないし相手にボールを渡してしまうリスクもありますが、どういうシチュエーションで選択するのが有効的なのでしょうか?
A.根本的な考えが僕は違います。
ハイパント=エリアを稼げない。という事についてですが、はたしてロングキック=エリア獲得なのでしょうか?
ロングキックの飛距離=獲得できるエリアではありません。
ロングキックの場合ハイパントに比べ、捕球した選手には猶予があります。
その時間を利用して蹴り返すこともカウンター攻撃を仕掛けることもできます。
とてもよいキック+ディフェンスのキックチェイスがあってようやく30m~40mほどエリアを獲得することができます。
ですが、ハイパントであれば確実に20m~30mのエリア獲得に繋がるほか、およそ50%の確率でボールを再獲得することができます。
この数字も含めて考えたときに今何を求めているのかを考えればハイパントのメリットが見えてくると思います。


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Q.フェーズを重ねているアタックで次のアタックでなにをするかはいつ考えていますか?
A.ストラクチャーではない時は基本的にラックが形成され、SHがボールを裁くまでです。
それまでの時間で次のフェーズで攻撃する味方全員で意思統一をする必要があるからです。
これに関しては以前noteに書いているので参考にしてみてください!!


Q.ヘッドコーチの戦略がどう考えてもハマってないとき、選手の判断で変更することはありますか?
A.どう考えてもハマってないときに遭遇したことがないのであまり良いアドバイスになっているのかはわかりませんが僕なりの解答をしてきます。
結論から述べるとあります。それもよく!
戦術に関して監督、コーチ陣と食い違いがある場合は絶対に意見を述べるべきです。
試合で判断するのは選手なので選手の意見を取り入れるべきです。
ラグビーのことをよく知っているのはコーチの方かもしれませんが、実際にプレーをしているのは選手です。
グラウンドの外からの方が見渡せますが、グラウンド内にいないとわからないことも多々あります。
その食い違いが起きないように日ごろからよくコミュニケーションを取ることが大切になってきます。


Q.パントキックが飛ぶようになる練習ってありますか?
A.僕はキックの専門コーチではないので飛距離の飛ぶ練習があるのかはわかりません。
もちろんキックが20mしか飛ばない選手に対してはボールに芯を捉えることなどが必要だとは思いますが、40m以上確実に蹴ることができる選手、また安定はしないけど40mぐらいなら蹴ることができる選手は次のステップにいくべきなのです。
実際は飛距離を伸ばしたい悩んでいる選手が多いのでその悩みは本当に正しいのかを考えていただきたいのでここに書きます。
キックに大切なのは飛距離よりもコントロールなのです。
60m飛ばせるがミスキックの割合も高い選手よりも40mしか蹴れないけど100%狙たところに蹴ることができる選手の方がチームにとっては良いはずです。
また、ハイパントやキックパスなどただのロングキックだけではないキックのときにはその精度の大切さには気づくと思います。
狙ったところに蹴る大切さに気付いてほしいです。
練習あるのみですが、意図したボールコントロールができるようになりましょう!!


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A.ありがとうございます!!
このイベントを持ち早稲田大学を卒業することができました。
早稲田大学に入学し、早稲田大学ラグビー蹴球部に入部し4年が経ちました。
どうにか早稲田で日本一を取り、荒ぶるを歌いたいと思い続け気づけば4年目。
今年こそはと意気込みSNSなどを使いPR活動のようなこともたくさんしてきましたが、早稲田ラグビーの選手としては最後のイベントでした。
2か月前に卒部はしていますが、僕の中でも最高の形で卒部、卒業ができたと思います。
コロナウイルスの影響から卒業式は中止になってしまいましたが、無事卒業することができました。

また、ラグビー界においてはトップリーグの試合中止や、全カテゴリーの試合、大会が中止となっています。
冒頭にも書きましたが、そんな中だからこそラグビーをより知っていただけるチャンスだと僕はおもっています。
1人でも多くの人にラグビーを魅力を伝え、ラグビーを好きになっていただきたくこのイベントを開催する運びになりました。

ラグビーライターの向さんをお迎えし、僕自身が発信するために活用させていただいているnoteの会社piece of cakeでラグビー界初となるオンラインイベントをさせていただきました。

本当にたくさんの方のご支援、ご声援のおかげで今の僕があります。
今後は社会人として自分だからできることに挑戦し続けます!!

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いつも読んでいただきありがとうございます。 一人でも多くの方に読んでいただき、ラグビーをより楽しんでいただけるようこれから頑張っていきます。 コメントお待ちしています!! よければスキもお願いします。