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会議という、新入社員の大きな壁を乗り越えて得た、先輩からのメッセージ。

社会人になって初めての会議は、新人研修でも部内ミーティングでもなく、お客様を交えた会議で、しかも議事録作成というおまけつきでした。

もちろんその議事録の完成度など初めから求められてるはずはないのですが、新人の私にそんなことがわかるはずもなく、緊張と不安から前日は全く眠れず。

会議は午前中3時間みっちり。議事録の提出期限は翌日中。「時間もないしとりあえず出す!いきなり完全に書けるわけないし、あとは先輩たちが直してくれる!」 と思っていた私を待っていたのは、9割朱入れされた真っ赤な議事録と、お客様からの催促。

どうしていいか分からず途方にくれていた私は、叱られるのを承知で、「すみませんこの会議では一体何のことを話していたのですか?」 と先輩にたずねました。

先輩は最初は呆れてましたが、見るに見かねたのか、ようやく新人の私がその会議に参加した目的、事前準備の必要性、そして何より、当事者意識の欠如からくる質問の甘さを厳しく教えてくれました。

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いま振り返って、思うことがあります。

(もしあの時、そこそこの議事録でも新人だからという理由で先輩に承認されていたら...)
(もし最初に経験した会議が、身の丈に合った難易度の低いものだったら...)

自己流で会議に参加し、自分の甘さに気付くこともなく、どこかで大きな迷惑をかけていたことでしょう。

そこまで考えたうえで、先輩はお客様との合意のもと、会議の場に新人を入れていち早くそのことを経験させ、学ぶ機会を作ってくれたのです。

今となってはもはや笑い話ですが、先輩とお客様に恵まれた、私の大切な経験談です。