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重大な責任を負えるか

9月に長崎の稲佐山で行われる予定だった福山雅治さんのライブが中止になった。
JTBのツアーで申し込んでいた私に、先日JTBから返金手続きのメールが届いた。
3月に横浜で行われる予定だった30周年記念ライブも中止になって、こちらのチケット代は既に返金済みである。
不安の中で参加することに躊躇いがあったので、早急に中止を決めてくれた福山さんはじめ関係者の皆さんには、感謝している。

苦渋の決断を早々にしてしまえる胆力が羨ましくもあるが、重大な責任を伴う立場になれば、それも備わるのか、備えざるを得なくなるのか、なのだろう。

会社員を20年ほどやってはいるが、一般事務職に少し毛が生えたぐらいの職務だ。自分の仕事は責任を持って誠実にやっているが、身震いするほどの責任を負わされた仕事は一つしか思い出せない。その仕事にしたって、もしミスをしたとしても個人の評価には大きく関わることであって、多少は会社に不利益をもたらしたかもしれないが、誰かを苦しめることになることはない、その程度の話だ。

世の中に様々な仕事があり、どれも責任を伴うものだけど、負う責任が重過ぎて、ノミの心臓の私が怖くて選び得ない仕事がある。

例えば、医者という仕事。人様の命を左右する、とまでいかなくても、自分がミスしたら患者さんの痛みや苦しみを増大させるかもしれない、他者の人生を左右しかねない。恐ろしい。

また、今世間で大批判や注目を浴びている首相や自治体の首長なんて仕事も、自分の采配次第で国や国民、地域の住民に不利益を与えてしまうかもしれない、失敗なんて許されない、なんて、恐ろしくて無理だ。

しかし、世の中には、こんな重大な責任を負わされる仕事に就こうとする人がいるから、ありがたい。
資質が伴っているかということも重要なポイントではあるけれど。

自分が責任を取れる範囲でか、自信を持って取り組める仕事しか、私にはできないかな。器が小さいもんで。


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