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Spir(スピア)を創業しました

はじめに

はじめまして、株式会社Spir(スピア)の代表をしています大山です。2019年3月に設立し、「Spir」という、Web会議の日程調整を簡単にするカレンダープラットフォームサービスを開発しています。

本日、こちらで発表させていただいた通り、Spirのβ版の事前登録を開始し、いよいよ多くの方にサービスをご利用いただける状態が準備できたので、プレスリリースでは書ききれなかった、Spirが何を目指しているのかということをご紹介したいと考え、このエントリを書いています。

これまでほとんど対外的な発信をしてこなかったため、慣れない書き物でちょっと緊張していますがご容赦下さい。

簡単な自己紹介

Spirがなぜこういうサービスを作ろうとしているのかというお話に関わるので、まず最初に簡単な自己紹介をしたいと思います。

新卒でコーポレイトディレクション(通称 CDI)というコンサルティングファームでキャリアをスタートした後に、教育関係の領域で起業をすべく退職したものの、その領域での起業を断念し、2014年からSpirを創業するまで、ユーザベースで仕事をしてきました。

ユーザベースでは、B2B SaaSビジネスである、SPEEDAという経済情報プラットフォームのサービスで事業開発やプロダクトマネジメントの責任者をやったり、NewsPicksという経済ニュースメディアのサービスを米国展開するさいに、NewsPicks USA(現在はQuartzに統合されました)という米国法人の立ち上げをやってきました。

※ 起業の経緯やユーザベース時代の経験などについてもどこかのタイミングでエントリにしたいと思います。

Spirとはどういうサービスなのか?

Spirは、「リモートワークの日程調整を簡単に」というコンセプトのもと、ビジネスで利用している複数のカレンダーと連携し、Google MeetやZoomなどのWeb会議の日程調整からカレンダーへの登録までをワンストップで行うことが出来るカレンダープラットフォームです。

「リモートワークをしていて誰かと雑談したい」「新しいアイデアについて壁打ちをしたい」「ビジネスの提案をしたい」というような、誰かと話したいと思った時に、こちらはカレンダー上で候補日を選択してURLを共有するだけ、調整相手もカレンダー上で自分の予定と候補日を見比べながら確定するだけで、Web会議のURLの共有もカレンダーへの登録も含めて日程調整が完了します。

なぜ日程調整という領域に取り組むのか?

Spirのミッションは「創造性を解放する」です。ビジネスにおいて、「生産性」の改善ももちろん大事であることは変わりないのですが、「創造性」を拡張していくことはその何倍ものインパクトがあるはずです。

Spirでの企業活動を通じて、各個人が本来有している「創造性」を抑圧する要素を取り除き、その可能性を最大化させ、世界をもっと自由で面白いものにしていきたいと考えています。

ここで一つ、日程調整のサービスを開発しようと考えるに至った、原体験となるエピソードを紹介したいと思います。

NewsPicksの米国事業を立ち上げるタイミングでの最も大きなチャレンジの一つは、有料サブスクリプションメディアを構築するために米国市場で最高のコンテンツをどう作るか?というものでした。米国でのベストクオリティのメディアとその編集長などをリストアップし、アプローチしていたのですが、その中の最有力候補の一つがQuartzであり、当時の共同創業者・編集長であったKevin Delaneyさんでした。

あらゆる方面からのツテを辿って、リストに挙げられている人物へのアプローチを試みていたのですが、NewsPicksも米国では全く知名度がなかったため、実際にアポをセットするということに非常に苦労をしていました。

そんな状況の中、EYが主催するStrategic Growth Forumという全米のEntrepreneur of the yearを表彰する4日間のカンファレンスにプロピッカーの獲得を目的として単身参加していたのですが、その中のパネルセッションでKevinがモデレーターをしていました。「QuartzのKevinがいる!!」と思い、登壇後に話しかけようとしたのですが、会場の構造上追いかけることが出来ず、諦めきれない僕はカンファレンスで仲良くなった起業家からKevinのメールアドレスを教えてもらい、「是非会いたい」とコーヒーmtgの依頼メールを送りました。イベントがパーム・スプリングスというカリフォルニア州南部の砂漠都市での開催ということもあり、たまたま翌朝の予定が空いているということで、Kevinが会ってくれることになりました。

コーヒーmtgで、NewsPicksというメディアをアメリカに展開したいと思っていること、Quartzを昔からリスペクトしてウォッチしていたということ、ユーザベースという会社がやってきたSPEEDA事業やNewsPicks事業でQuartzとコラボレーションしたいということ伝えたのですが、その話にKevinが興味を持ってくれ、ユーザベース創業者の梅田さんと改めてニューヨークで話をすることになりました。

その後のQuartzの買収に関しては、私はほとんど関わっていないのですが、あの日、あのタイミングでKevinと日程調整を躊躇して、会えていなければ、その後の展開はなかったかもしれません。

ここまでの話ではなくとも、自分自身の経験を振り返ってみた時、僕の人生で大きな「創造」のきっかけは、多くの場合、誰かと会って話している中で生まれていました。ビジネスのアイデアにインスピレーションをもらったり、キャリアの悩みを解決するアドバイスをもらったり、アライアンスの話が盛り上がったりという、クリエイティブな瞬間は、社外の人と話をしていなければ生まれていなかったと思い当たる方は多いと思います。

Spirというサービスで、日程調整のサービスを提供するのは、もっと気軽に、思い立ったらすぐに会いたい人と会える機会が増やせれば、創造性が拡張できると考えているからです。

Spirの利用について

Spirを近い将来にご利用いただけるよう、無料のβ版の事前登録を開始いたしました。準備が整い次第、順次ご案内させていただきます。

現時点では、クローズドβ版として一部の限られた方のみがご利用可能です。もし、今すぐクローズドβ版をご利用したい方は、既存の利用者様から日程調整のURLを受け取るとご利用いただくことが可能ですので、既存の利用者様をお探し下さい。

現時点では、日程調整は1対1のみに対応、またGoogleカレンダーのみに対応していますが、近日中に複数人の日程調整、Outlookとのカレンダー連携、セキュリティを担保したカレンダーの共有など、随時アップデートしていく予定です。

最後に

Spirではサービスを一緒に創造していく創業期のメンバーを探しています。現時点ではデザイナー・エンジニアのポジションを募集しています。

Spirが目指すミッションやサービスコンセプトに共感してくれた方がいたら、Spirで日程調整をして、まだまだ書ききれていない背景や狙いなどについてお話させていただきますので、僕のSNSアカウント宛にご連絡下さい。

Twitter : https://twitter.com/s_oyama
Facebook : https://www.facebook.com/shinsuke.oyama

最後までお読みいただきありがとうございました。


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