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向陽ヶ丘の空の下から #2 丘の上の幼虫

このエッセイは、北海道室蘭市「共生舎」5周年を記念し、教室づくりに活かしているこれまでの経験を書き連ねたものです。

最初の段落までは無料でお読みいただけます。

「土壌づくり」を考える中で

学力向上には、ただ表面的に知識を詰め込むだけではなく、入ってきた知識を種として、それを育むための土壌、つまり「心」が大切と考える私は、この教室としてどこまで、そこに踏み込むべきか?ということを、5年間愚直に追い求め続けた。

そして、そのためには、自分自身のことを常に検証しながら、知識と経験をアップデートするほかないので、とことん己と向き合うことにしている。

一般論として、「三つ子の魂百まで」といわれるように、3歳までの生育状況が、その先の生き方に大きく影響するという。

では、私は、どんな幼少期を過ごし、どんな人間として、35歳の今を生きるに至っているのだろうか。

さすがに私も3歳の記憶はあまりないのだが、幼稚園ぐらいの記憶はいくつか鮮明に残っている。そこから中学校に上がるぐらいまでの自分を分析し、今の仕事に活かしていることを書きたいと思う。

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