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2023年 読書記録#2 『シャイロックの子供たち』

さて、今回私が紹介するのは、

『シャイロックの子供たち』池井戸潤著


です!

「半沢直樹」シリーズのドラマ化で大ブレイクした著者が、「ぼくの小説の書き方を決定づけた記念碑的な一冊」と語る本作。とある銀行の支店で起きた現金紛失事件。女子行員に疑いがかかるが、別の男が失踪!? “叩き上げ”の誇り、格差のある社内恋愛、家族への思い、上がらない成績……事件の裏に透ける行員たちの人間的葛藤。銀行という組織を通して、普通に働き、普通に暮らすことの幸福と困難さを鮮烈に描いた傑作群像劇。

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みんな大好き池井戸潤

池井戸潤と言えば、
普段小説を読まなくても知っている人は多いんではなかろうか。

『半沢直樹』シリーズ
『下町ロケット』
『陸王』
『七つの会議』

小説を読んだことは無くても上記のような映像化作品は見たことがあるという人も少なくはないでしょう。
本作も2023年2月に映画公開を控えております。

企業

池井戸潤といえば、
企業を舞台とした作品が多いですね。
というか私は企業もの以外あるのか知らない。
あったら教えてください。気になります。

本作『シャイロックの子供たち』も例にもれず、
銀行という企業が舞台となっております。

群像劇

ある日、現金紛失事件が起き、それに関わった人たちの群像劇となっております。
群像劇というからには視点キャラが移り変わっていきます。
それぞれのお話はそれほど長くはないので読みやすいと思います。
そして伏線がちりばめられており最後には真相が明らかになるというストーリ。

ミステリー

一見関係ないように見える各キャラクターの過去や関係が少しずつつ繋がり、一つの真相にたどり着く。
今作、完全にミステリーです。
銀行群像劇ミステリー。
ミステリー好きにはお勧めできます。

勧善懲悪?

映像化作品含め池井戸潤作品を多少なりとも知っている人は、(かく言う私も有名なのしか知らない)作品に共通するものとして、悪い奴を懲らしめてヤッター!みたいなストーリーを想像する人も多いのではないだろうか?

今作はそういったものとは少し毛色が違う。

ラストはイヤミスとは言わないまでも少しモヤっとした終わり方になっている。

良い

スッキリ爽快なラストをお求めの方には合わないかもしれないが、
ミステリーとしてしっかり面白いので是非とも手に取っていただきたい。


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