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はせがわ、樹木葬対応霊園を倍増〜子供に迷惑をかけたくない思いに対応〜



ニュースのまとめ

仏壇大手のはせがわは、樹木葬に対応する霊園を24年度までに20カ所に拡大します。樹木葬は、少子化や核家族化でお墓の管理が難しい家庭に人気で、後継者や管理が不要である点が注目されています。はせがわは、今後も樹木葬に特化したサービスを強化し、ガラスのモニュメントなど新しいアイデアで競合との差別化を図ります。

ポイント1: 樹木葬の人気拡大

樹木葬は、一般的な墓石を建てず、自然に溶け込んだ形で埋葬できる新しいお墓の形です。特に後継者や管理が不要であるため、家族に負担をかけたくないという考えを持つ夫婦や単身世帯に人気です。神奈川県の蓮花寺では、樹木葬が始まったばかりにもかかわらず、多くの申し込みがあり、後継者不在の時代に適した新たな選択肢となっています。

ポイント2: はせがわの事業拡大と課題

はせがわは、霊園数を2024年度までに20カ所に倍増させ、樹木葬の需要を取り込む方針です。霊園のスペースを有効活用するため、寺院からの問い合わせも増加しています。しかし、樹木葬の利益率が一般の墓石に比べて低いため、今後は顧客ニーズに応える新しいデザインやサービスを導入する必要があります。ガラスのモニュメントなどの新企画も検討されています。

ポイント3: 永代供養墓の需要と調査結果

はせがわが行った調査によると、直近5年以内に購入されたお墓の約半数が「永代供養墓」で、今後も永代供養墓を選ぶ意向を持つ人が多いことがわかりました。特に樹木葬を選ぶ理由として、後継者が不要であることや管理の手軽さが挙げられています。核家族化や少子化による後継者不在の問題に対応できる選択肢として、樹木葬は今後さらに需要が増加する見込みです。

この事例のマーケティング的な学び

今の日本の墓制度は明治以降に成立した比較的新しいもので、基本的には人口増加(亡くなる人の数<墓を守る人の数)を前提としています。人口減少期には墓守をする人の負担が高まるのと、高齢化社会では現役世代への負担が高まるので、両親は「子供に迷惑をかけたくない」と考えます。こうしたトレンドが合わさっての樹木葬のニーズ増加と考えると、「子供に迷惑をかけさせない」ビジネスにも商機がありそうです。

キーワード解説

樹木葬とは、墓石を建てず、木や草花を植えた自然の中に遺骨を埋葬する新しい形のお墓です。後継者を必要とせず、管理が簡単なため、特に少子化や核家族化が進む現代社会で注目されています。一般的な墓石と比較して、費用も抑えられることが多く、家族の負担を軽減する選択肢として人気が高まっています。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO83554840Z10C24A9H53A00/


☝️この記事はDiscordコミュニティ「Marketing New Wave」の投稿の引用です。ご興味がある方は、ぜひ「Marketing New Wave」にご参加ください。

https://share.hsforms.com/15Q04gIcdSuKmYI1eedQNBwrfl4p

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