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ドンキの「鶏の皮だけ弁当」が大ヒット〜「みんなの75点より、誰かの120点。」〜

☝️この記事はDiscordコミュニティ「Marketing New Wave」の投稿の引用です。ご興味がある方は、ぜひ「Marketing New Wave」にご参加ください。


ニュースのまとめ

ドン・キホーテが提供する「フライドチキンの皮だけ弁当」がヒットし、発売3カ月で約6万食を販売しました。特に、ランチや酒のつまみとして20~40代の男性に支持され、計画を上回る売上を記録しています。弁当は、鶏肉の皮だけを使ったユニークな商品で、「偏愛めし」として特定層に響く商品開発が成功を収めています。

ポイント1: 鶏の皮だけを活かしたユニークな弁当

「フライドチキンの皮だけ弁当」は、鶏肉の皮とご飯のみで構成された商品です。開発の着想は、家庭でフライドチキンの皮だけを食べた経験から生まれました。皮だけでも満足感を得られるよう、衣の風味や食感にこだわり、試行錯誤の末、30種類以上の配合を検討し完成させました。電子レンジで再加熱してもサクサク感が保たれるよう工夫されています。

ポイント2: 「偏愛めし」のコンセプト

「偏愛めし」は「みんなの75点より、誰かの120点。」をコンセプトに、特定のファン層に刺さる商品を開発しています。鶏の皮だけ弁当のほかにも、あんの量を限界まで増やした「あんだく溺れ天津飯」や、肉が主役の「厚切りロースのピラミッ丼」など、独自のアイデアで他の小売店とは一線を画しています。このコンセプトにより、ブランド全体で約340万食を販売しています。

ポイント3: 顧客フィードバックを活用した改良

ドンキは顧客のフィードバックを活用して商品を改良しています。電子マネーアプリ「majica」を通じて、購入者が「いいよ!」または「ビミョー」の評価を選べる仕組みを導入し、今後も顧客の声を反映して商品改良が進められます。特定のファンに響く商品を作り続けるため、今後も「偏愛めし」ブランドの商品開発に力を入れます。

この事例のマーケティング的な学び

「みんなの75点より、誰かの120点。」はこれからのマーケティングのキーワードになるでしょう。ただし、偏愛商品には大きな需要は見込めないので、そのためだけに流通チャネルを新たに構築するのはビジネス的には苦しいと思いますので、あくまで今すでに自社が持っている流注チャネルの中で売れる偏愛商品を考えるのが得策かと思います。

キーワード解説

偏愛めしとは、ドン・キホーテが展開するプライベートブランド(PB)の総菜シリーズで、特定の嗜好を持つ顧客に向けた商品開発が特徴です。「フライドチキンの皮だけ弁当」や「あんだく溺れ天津飯」など、独特なコンセプトの商品が人気を集めています。「みんなの75点より、誰かの120点。」を掲げ、他店では見られないユニークな商品展開を行っています。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO83556230Z10C24A9HE6A00/

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