いいなぁっと感じたコトへの探究心を忘れずに



電車に乗るとき、いつも乗る車両がある。あの駅でおりるなら、ここがいちばんいいからね。

なんて思いながら、探してしまう後ろ姿がある。この車両にのるのは、もうひとつ意味がある。いつもいる、名前の知らないあの人に会うためだ。


この気持ちは、きっと、そっと見とれる恋ににてる。



好きなものなのに、名前を知らないことがある。


検索しようにも、どう表現したらいいのか分からなかて。だれかに教えてもらおうにも、アレとかコレとかで全然伝わらないものだから、ついつい後回し。
だれかいるときには、聞けるのにね。



パン屋さんでドーナッツをみつけた。まわりについていた甘いつぶつぶがついている。


おいしそうで、何かに似てる……チュロスだ!!映画館でたべるあのお菓子がとってもすき。


てづくりの商品名のかかれたポップには、『けしの実ドーナッツ』と。


けしの実?


悪魔の実みたいなひびきに、何かのたとえなのかと思った。その場で検索してびっくりした。あのつぶつぶの名前だった。


えーー、実なの? けしの実って甘いの?


好きなものの名前のをしることができた嬉しさと驚きでしばらくボーゼンとした。でも、やっぱり嬉しかった。


けしの実のドーナッツは、ふわふわであまくて、すごくおいしかった。



好きなもののことをもっと知りたい。アレとか、コレじゃなくて、ちゃんと名前を。
そうしたら、好きなものがふえるってわかったからね。


こんどは、ちゃんと伝えることもできる。おいしいよってすすめることもできる。


この気持ち、大切にしてこっと。

いつも読んでくださり、ありがとうございます♡