1年たって、このていど、だったから。
1年たってこのていどなら、あきらめたほうがいいよ。
たまたま見かけた瞬間、どきりとした。
自分にむけての言葉かと思ったから。
どきりとしたこの胸のふるえは、ズキンとギクリのあいだくらいで、ちょっぴり苦かった。
★
才能のあるとか、才能がないとか。
そういうことばをかんたんにつかってはいけないのは知っていても。
そう思ってしまうことがある。
よく、1年まえにこんな自分、想像できませんでしたって言える人がいる。
そんな人には、原石があったのかな。
ほかよりもキラリと光るもの。
その人は、どんなところでもキラリとひかる。きっかけを大切にするから、仲間だってできるし。ひとと繋がりができたら、きっかけだってチャンスだってやってくる。
もちろん、その人じしんの実力がキラキラひかって。目にとまることがふえたら、賞をもらったり、評価されたりもする。
そのふたつがぐるぐると大きな風をおこして、とおくのところまで飛ばしてくれる。
飛躍のことばどおりに。
そして、想像してないくらいすごいとこまでいけちゃうんだ。
わたしには、そんなことなく。
よくいえば、おだやかに。
わるくいえば、何にもなく。
365日を迎えることになったから。
すごくうらやましいな。
★
365日たって、このていど、でした。
このていどのていどって、どのあたりなんだろう。
数字のようにはっきりしたもの?
人からの賞賛?
おそらく、どれをとっても。
あきらめた方がいいって言われちゃいそうだな。
それでも、この1年はものすごく真剣で。
このていどだったのだけど、書くことにむきあったなぁって。
書くことにこんなにも時間を費やした日々もはじめてだったのかもしれない。
ちいさな紙にこんなにも、想いを書いたのははじめてだった。
バッグのなかには、いつだって、これから書きたいことでいっぱいで。
あたまのなかが空っぽのような感覚も味わったな。
★
1年後このていどだったけど、ほんのすこしは進めたかな。
1年後このていどだったけど、2年後どのていどになっているのかな。
未来をえがくのは、ちょっとだけ勇気がいる。
だって、このていどだったから。苦笑
えがいた未来にいけなかったとき、おちこんでしまいそうだから。
でもね、えがこうと思うんだ。
1年目よりもはっきりと。
1年たって、このていど、でした。
でも、それはあきらめる理由にはならないや。
1年たっても、このていどだったから。
もうすこしだけ進んでみたい。
いつも読んでくださり、ありがとうございます♡