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言葉の厳しさは熱さと真面目さの現れー西澤侑真という人

こんばんは、ライター修行中のAikaです。
少しずつ体調回復しております。

昨日は國學院の選手にもファンにも愛される中西大翔選手について、特集させていただきました。

↓昨日のブログ↓

今回は、タイプ的には真逆のキャプテンシーを発揮したともいえる順天堂大学の元主将、西澤侑真選手(現:トヨタ紡織)について取り上げたいと思います。

西澤選手は1年時から4年間箱根駅伝を走り続けた実力派ランナーです。

第96回(8区・9位)
第97回(8区・10位)
第98回(7区・7位)
第99回(10区・1位)

ラストイヤーはついに区間賞を獲得しました。
西澤選手はお兄さんの西澤卓弥選手(卒業後、トーエネックに所属し、現在は引退)がおり、同じ順天堂大学卒で同じく箱根駅伝を4年連続走ったランナーでもあります。
兄弟揃って4年連続箱根ランナーというのはなかなか凄いことですね!

■西澤選手のベストタイム
5000m  (14'08"26)
10000m  (28'45"39)
ハーフ (62'35")
30キロ
マラソン (2:18'54")

トヨタ紡織陸上部 https://tb-sports.com/long-distance/athlete/athletelist.html?id=87

西澤選手のベストタイムを見ると、長い距離に強い、というイメージです。
箱根でも、復路の重要区間を任されていますね。

主将になりたいとずっと考えており、話し合いの結果、主将を任されることになったという西澤選手はこう言います。

「嫌われる勇気を持って、厳しい言葉掛けをすると決めてキャプテンを始めましたし、言った分、自分もできなくちゃいけないですし」

https://news.yahoo.co.jp/articles/dab93f40e6f6b86891a2cdc7008147b575a136e0?page=1

その通り、時にはチームメートへ厳しい言葉かけをすることもあったようです。
それでも同期を始め、チームメイトとは仲が良く、チームの雰囲気は良かったといいます。

彼には三冠(学生三大駅伝全て優勝すること)をプレゼントしたい相手がいました。
兄であり、同じ順天堂大学陸上部OBの卓弥選手です。
この時点で競技は引退していたものの、箱根で優勝したかった、と悔しそうにしていた兄の言葉が忘れられなかったそうです。

三冠を達成するためには強く、背中で見せるキャプテンでいなければいけない。
そう考え、常に結果を追い求めてきた西澤選手。
かれは自分にもとても厳しい人でした。

彼にはもう1人、頑張る理由になっている人がいました。
同期で主務だった曽波祐我さんです。

曽波さんは元々、順大陸上部の選手でしたが、2年時に合宿でケガをして走れない時、選手から1人マネージャーを選出する話し合いが行われており、全員一致で選出された結果、マネージャーに転向しました。

マネージャーへの選出は、まだ走りたいという想いがあった曽波さんに箱根への道を絶たせてしまうこと。
だからこそ、自分たちは箱根で優勝して主務の曽波さんを胴上げしたい、と考えていたそうです。

迎えた10月の出雲駅伝。学生三大駅伝の最初の難関でした。
西澤選手は5区を任されましたが、順位を一つ落としての襷リレーとなり、最終結果は5位でした。

長門監督からも、「勝つチームのキャプテンの走りじゃない」と厳しい言葉をかけられます。
落ち込む西澤選手を支えたのは曽波主務でした。

「『監督から強く言われるのは期待の裏返しだから、しっかり全日本と箱根で頑張ろう』と(曽波さんに)言われました。一緒にチームを引っ張ってきたということもありますし、しっかり切り替えなきゃなという気持ちになりました」

https://news.yahoo.co.jp/articles/dab93f40e6f6b86891a2cdc7008147b575a136e0?page=2

優しくにこやかな曽波主務の言葉は西澤主将にしっかりと響いたようです。

根が真面目で厳しく熱く引っ張っていく主将の西澤選手に対し、こぼれそうなチームメイトや下級生のケアを心がけていたという曽波主務。
ここでもバランスの良いチームワークが感じられます。

2年時から潰瘍性大腸炎という病気を抱えながらも走り続けてきた西澤選手。
想いの強さと走りで見せる力強さはラストイヤーの箱根駅伝で開花しました。

10区を走り、区間トップのタイムで駆け抜け、チームの順位を8位から5位に引き上げる堂々たる結果で締めたのです。

三冠や箱根優勝こそ叶わなかったものの、この西澤選手の走りに感激した後輩の三浦龍司選手は、自ら主将になりたいと思い、現在は藤原選手とダブル主将としてチームを率いています。

参考:

厳しい言葉をかけることもあるけれど、箱根駅伝ゴール後に1人号泣していた1年生の村尾選手を励ます言葉や表情には柔らかさ、優しさがありました。
厳しいけれども厳しいだけではない、実力も気持ちも強い西澤主将だからこそ、慕われていたのでしょう。
今はトヨタ紡織の実業団ランナーになっているので、今後の活躍にも期待したいですね!

今日はこの辺で。明日も頑張ります!

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