山本太郎を支持しない理由

きっと本日の20時には「ゼロ打ち」での小池都政継続が速報されていることでしょう。

今回の都知事選について、周りの人に聞いてみるとほとんどの人は小池百合子か山本太郎、立花孝志しか知りません。

それどころかホリエモンが出馬していると勘違いしている人もいます(実際にはホリエモンの名を冠した政党からゴロツキが3人出馬しているだけです)

小池さんは何もしていなくても常に何かをやっているように見えるため、

前回の都知事選での公約「7つのゼロを実現する」を1つしか達成していなくても都民の7割が支持するわけです。

一方で山本太郎さんはどうでしょう?

昨年夏まで参院議員として、天皇陛下に直訴したりひとり牛歩をしてみたり度々衆目を集めてきました。

彼の主張していることは正しいと感じることが多く、感情が乗っかっているため人々の心に入り込んできやすいものです。

しかし、さまざまな語弊が生じてしまうので一言だけに留めますが、昨夏の参院選の時から突然山本太郎さんを支持できなくなりました。

そして、今回都知事選に名乗りを上げたときにその拒否感は最高潮に達しました。

出馬した理由がまるっきり支離滅裂だからです。

過去に国政の最高責任者になると公言していたのに、突然都政の最高責任者になると言い出した。

この時点であり得ないのに、国政野党の統一候補として過去100万に迫る都民からの支持を受けた宇都宮さんが出馬している状況での立候補。

「あえて空気は読まない」と言っていますが、「空気を読めなさすぎて迷惑にも程がある」といったところです。

しかも、何を言い出すかと思えばコロナウイルスで疲弊した都民の救済のため立ち上がったと。

コロナ禍で疲弊したのは都民だけちゃうやろ(多分この言い方は関西人)っていうツッコミが秒速で入るような理由です。

昨夏の「れいわ旋風」を信じて疑わない支持者たちは、そんな矛盾に気づくはずもない。気づいていても、太郎さんの言葉に一つ一つ熱狂しているうちにどうでもよくなってくる。

本当のところは分かりませんが、太郎さんはそこまで計算に入れているのではと思います。

ただ、絶対的安定の小池都政にとって向けられる批判の迫力は太郎さんが最もだと思います。

ですが、太郎さんは自らが国会議員になって与野党のブレーキ役としての機能する方がよっぽど真価を発揮するのではないでしょうか。

仮に太郎さんが首相になったらそれはそれで暴走の一途だと思いますが。

太郎さんの話はここまでにしましょう。

ここ数年の選挙での一幕一幕を見ていると、人々の候補者を選ぶ基準は「顔や名前をよく見る人がどうか」です。

知らない人に国民の代表を担ってほしくないというのは当然のことでしょう。

ただ、知らない人を知ろうとすることをしなければ、自分のことを盛ってみせることに長けている人しか選ばれないことになります。

こうした現状が解決しない限り投票率が90%になろうが、意味はない。

そう断言できます。

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