サービスを評価する4つの視点
サイボウズさんのイベントで『UXリサーチャーというおしごと』というテーマでLTをさせていただいた際に、私のやってる仕事についてまとめました。せっかくなので、わたしが業務を行う上で意識している点を、少し補足しておきたいと思います。
『UXリサーチの目的を依頼内容によって6つに分けている』のサービスの評価を行っているところについて、補足をしておきたいと思います。
サービスを評価していく上で意識していること
プロジェクトが進み、サービスの評価を進める上で、私はこの流れを常に意識しています。
『ソリューション、コンセプト、伝えたいこと』が
『プロダクト』を通して
『ユーザー』に辿り着いている
という流れです。
そして、私が業務で行っていることは
・課題を解決しているか
・魅力的に感じてもらえているか
・伝わるか
・操作できるか
を、評価することです。
もうちょっとだけ詳しくご紹介します
4つの視点での評価
<ひとつめ・ふたつめ>
『ソリューション、コンセプト、伝えたいこと』が
『ユーザー』の課題を解決しているか?
『ユーザー』に魅力的に感じてもらえているか?ということ。
どんなに素敵なソリューションやコンセプトでも、届けたい相手(=ユーザー)にそう思ってもらえてなければ意味がありません。
<みっつめ>
『ソリューション、コンセプト、伝えたいこと』が
『プロダクト』を通して
『ユーザー』に伝わるかということ。
どんなに素敵に思ってもらえているコンセプトでも、伝える方法や表現を間違ってしまえば、届けたい相手(=ユーザー)には異なる内容を与えてしまうことになります。
<よっつめ>
『ユーザー』が操作を諦めたり、ミスしたり、迷ったりすることなく
『プロダクト』を操作できるかということ。
どんなに素敵なコンセプトやプロダクトでも、使う相手(=ユーザー)が操作しにくければその魅力も打ち消されてしまうかもしれません。
こうやって説明すると、ものすごく当たり前のことですね、、、。
サービスを評価していくとき、この4つの視点を意識すると、サービスのどこが問題なのか、見えやすくなるんじゃないかと思います。
それぞれの評価のタイミング
このように、4つの視点で評価を行っているわけですが、全部同じタイミングで評価しているわけではありません。
タイミングを間違えると、あっという間にプロジェクトが炎上してしまうこともあったりします。。。
<開発前のタイミング>
がっつり開発する前のタイミングでは
・課題を解決しているか
・魅力的に感じてもらえているか
・伝わるか
を評価しています。
ここでの評価結果を反映していく対象としては
・ソリューション、コンセプトそのもの
・ソリューション、コンセプトの伝え方
です。
結果によっては、大きな方向転換が必要になる場合があり、開発が進んでからだと、なかなか手を出しづらくなります。なのでがっつり開発が入る前に、実施しておきたい内容です。
<開発中・開発後のタイミング>
開発が進んでいる、リリース前後などのタイミングでは
・伝わるか
・操作できるか
を評価しています。
ここでの評価結果を反映していく対象としては
・プロダクト
です。
開発に入っていると、大きな仕様変更などが難しいため、主にUI部分に対する評価になります。
もちろん、開発中・開発後に行った評価で、ソリューションやコンセプトのバージョンアップを行う場合はあります。というか、フィードバックを取り入れていったほうが、より磨かれるんじゃないかと思っています。
さいごに
評価を行うグループとして『操作できるか』のところからはじめて2年ちょっと、わたしになりに手探りながらも実践をしてきた内容をまとめてみました。まだまだひよっこで、開発の上流工程など理解を深められそうな所も多いので、より一層精進していきたいですね!
Photo by Brandon Mowinkel on Unsplash
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