キャンプにおけるリスクマネジメント
楽しいキャンプにもリスクは伴います。知る&備えるために必要なことをまとめました。
大原則:始めてやることは大体うまく行かないと想定して、PlanBを用意する。
これにつきます。例えば、焚火の火付けがうまく行かないことを想定し、着火剤を数種類持っていくとかですね。
具体的にどんなリスクがあり得るか見ていきましょう。
①寒い!凍死する!リスク
虫もいないし人も少ないし星もきれいな秋冬のキャンプ。しかし舐めてかかると、想定外の寒さに苦しむことになります。私は一回3月のふもとっぱらで本気で「死ぬかも」という経験をしました。
凍死までは大げさでしょうが、体調を壊したりもあり得ますのでちゃんと備えましょう。
では何をしたらいいのか?
→冬に行くなら、マグマカイロを20個くらい持っていってください。
冬ならそこらの薬局に売っています。普通のカイロだとあまりに寒いと機能しませんので、これじゃないとだめだと思います。(別に回し者ではない)
貼るタイプと貼らないタイプがありますが、私のお薦めは貼らないタイプを、テーピングのテープとかで服に張り付ける!です。
普段の生活でそれをやると熱すぎですが、寒いキャンプではそれくらいでちょうどいいです。貼るタイプもあったかいけど、ガチで寒いと物足りないので。
太もも内側、みぞおち、おなか、背中、腰、ネックウォーマーとフードの間に一つ。
これで-9℃のふもとっぱら(リベンジした)でもそんなに凍えず過ごせました。
寝るときは寝袋の中で熱がこもるので、熱いくらいです。
すっごい寒かった時も想定して、最低10個、余裕があれば20個持っていき、もったいない精神はかなぐり捨てて開封しまくることをお勧めします。
「焚火であったまるでしょ」→風でできなくなるかもしれないし、寝るときはできない
「寝袋は極寒でもイケる高いのだし」→耐寒温度は「最低限生き延びられる」温度なので、どんないい寝袋でも寒いもんは寒いです。布だけで寒さをしのぐには限界があります。
薪ストーブとか、カセットストーブとか、ポータブル電源+電気毛布とか、熱源が複数あるのが一番安心です。
が、私のようなバイクでいくスタイルだとそんなものは持っていけません。
試行錯誤した上にたどり着いたのが「マグマカイロ」という結論でした。どうか廃盤になりませんように・・
②火をおこせないリスク
始めのうちは忘れものをしやすかったり、焚火や炭火をおこすのが難しかったりします。
そんな事態も想定し、フリーズドライのご飯やカップ麺など、バーナーでお湯さえ沸かせれば食べられるものも持参しましょう。
調理するための熱源であり得るのは、炭火、焚火、バーナーだと思います。どれかがダメでもどれかを使えるようにしておくのは必須です。
バーナーも、ガスがうっかり切れてたとか故障したりもあり得るので、絶対ではないことを覚えておきましょう。
③変な人に絡まれる&襲われるリスク
特に女性が一人で行くとき心配なのはこれですね。私もいつも怖いと思いながら行っています。
一度もひどい目には合ってませんが、以下の対策をいつも取っています。
・男性とは極力目を合わせない:当然ただのいい人もいっぱいいるんですが、なるべく他人とは関わりたくない空気を醸し出してます。感じ悪いかもしれないけど、仕方ない。そもそも一人になりたくて来ているわけですし。
まぁでも、挨拶はされたら返すくらいはしましょう。
・不審者撃退スプレーを持参、寝るときは寝袋に潜ませる:ちょっと値は張りますが、これを持っています。あるだけで安心。
・防犯ベルを持参:小学生が持ってるみたいなのですね。赤外線で人が近くに来ると教えてくれるのもあるようです。これも寝袋の手のあたりに入れてます。押すタイプだとうっかり押しそうなので、ピンを引き抜くタイプにしています。
・ナイフを枕元に:実際そんな局面で使えるかは微妙ですが、ないよりマシということで、ナイフは枕元に置いて寝ています。
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人がいないような山奥のキャンプ場に行きたい願望はあるんですが、そんなところで襲われたら助けを求めることすらできないようなぁ・・と思い行っていません。
色々対策は書きましたが、まずはキャンプ場選びのところから、襲われるリスクも考慮したほうがいいのだと思います。
最初に書いたように、今まで怖い思いはしたことないです。
だからあまりびくびくしても仕方ないわけですが、勘を研ぎ澄ませる&いざとなったら使える道具を用意しておくことは大事です。
「なんとなく隣の人の目線が嫌らしい」と思ったら、夜になる前に潔く撤収できる勇気を持ちましょう。
実際に被害にあうより、取り越し苦労で終った方が数万倍マシですから。
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