瀬野ひとみ

編集者・文筆家。フリーランス。私たちの人生の手前で、ただ酒がうまかったり何でもない話がたのしかったりして。 | 連絡先 1103kauderni@gmail.com
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底冷えする冬の京都で、生きて暮らすことを知ったあの日

二〇一四年、冬。 底冷えする冬の京都で、私は生きて暮らすことが何かをまざまざと感じていた。 電気代がかかるから暖房はつけない。木造のワンルームで布団にもぐりこみ、...

夕飯って、心の栄養補給なのかもね

夫が険しい顔をして帰ってきた。乾いた風でセットした髪は乱れ、頬は冷え切っている。聞けば今日はいらいらすることがたくさんあったのだと言う。夕飯のキーマカレーをあた...

みっちゃんの世界

みっちゃんは十歳で人がきらいだと言った。正確には人との関係がめんどくさいということらしい。みっちゃんは私よりも背が高く、スカートを穿かずいつも前髪も一緒にひとつ...

好きを仕事にするリスクについても考えようよ

仕事をしていると、たまに「書く仕事に就くにはどうすればいいですか」と聞かれることがある。なんで書く仕事に就きたいのか尋ねると十中八九、「書くことが好きだからです...

にんげんをつくりたい。

あ、にんげん、つくりたいな。 今日の昼、パウチのおかゆを食べながらふと思った。昼に近所の公園に散歩へ行き、ちいさなにんげんがうちの犬を指差して「わんわん!」と言...

短歌連作「うつくしい休日」

「うつくしい休日」 飛び込んで目を突き刺して銀杏色 白昼堂々ゆるやかな殺人 白球を追いかけてゆけ溶けてゆけ すべてきいろに飲み込まれてゆけ 飛んでいかないであなた...