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運動不足は登って解消!仕事帰りのボルダリングで本格ドイツビールをもっと美味しく!【SCHMATZ Bakery & Beer 品川港南/港区港南】

品川駅港南口、都営バス降車専用停留所向かいに、ドイツビールの名店“SCHMATZ Bakery&Beer 品川港南口”はあります。

寒さが身に染みる時期ではありますが、日没を過ぎマジックアワーを迎える街で赤色のネオンはあたたかさを感じさせてくれます。

SCHMATZ(シュマッツ)は、ハンブルグ出身の2人のドイツ人が約7年前に倉庫で創業した“日本オリジナルのドイツビールブランド”で、ビール販売の他、ビアダイニングとビアスタンドを運営しています。

SCHMATZのビールは、16世紀のドイツで制定された“ビール純粋令”に基づく本格派。ドイツ国内の多くの醸造所で守り続けられている伝統的製法を使いながら、ドイツ人創業者がビール愛と共に育てたビールを本格的なドイツ料理と共に味わえるのが、“SCHMATZ Bakery&Beer”の醍醐味。シュニッツェル(ドイツ風ポークカツレツ)などの名物料理だけでなく、ドイツの定番料理を日本風にアレンジしたオリジナルメニュー等、ビールを際立たせる数々の料理が揃っています。

ガラス張りの客席から臨める品川駅の夜景と共に嗜む“アフターファイブの本格ドイツビール”。Shinagawa Peopleにとって至福のひとときを既に楽しんでいらっしゃったのは、”Rockyボルダリングジム品川店”に勤める丹野悠斗さん。若干21歳にして、ボルダリング歴は7年。ジムの重要ポジションである“セッター(壁にホールドを取り付けてコースを作る役割)”も担っています。

ボルダリングは、2020年の東京五輪で初めてオリンピック正式競技に採用されたのをきっかけに認知度が急上昇。国内のボルダリング施設も急増しました。

アクロバティックでとても難しいスポーツに見えるボルダリングですが、丹野さんの語りから感じた印象は正反対。「ボルダリングは、老若男女が一緒にできるスポーツ」との事。

ボルダリングの魅力や上達のコツ、Shinagawa Peopleとしての“Rocky”の楽しみ方をお届けします。

丹野さんはなぜRocky品川店に?


SCHMATZの始まりの合図はもちろんビール。常時6種類以上揃えているビールの中から、お店おすすめの3種類のビールを飲み比べながら丹野さんのプロフィールを紐解いていきます。

「フルーティで美味しい!」とババリアテレスがお気に召した丹野さん。ボルダリングとの出会いやShinagawa Peopleになるまでの道程は、どのようなストーリーだったのでしょうか。

丹野さん:
ボルダリングとの出会いは15歳の頃です。高校入学を期に新しいスポーツを始めようと思い、地元・山形のボルダリングジムに通い始めました。

中学までのスポーツ経験から、「自分にもできるだろう!」という自信があったのですが、びっくりするくらいに身体が動きませんでした。一方で、隣を見るとお爺さんや同世代の女の子は軽々と登っていて…。

実は、ボルダリングは体型があまり影響しないスポーツで、みんなが同じ壁を登れます。品川店のお客様には80歳くらいの方もいらっしゃいますし筋力のある男性より細身の女性の方がスイスイ登れることもあります。親子で来られた方だと、子供が軽々と登って父親が苦戦している様子もよく見ます。

当時はそういった知識もなかったので、登れない自分に対して悔しい気持ちが溢れてきて、ジムの常連さんたちにどうやったら上手く登れるのかひたすら教えていただきました。そんなことを繰り返しているうちにどっぷりとボルダリングにハマっていきました。

自身の経験からボルダリングジムが持つアットホームさ・雰囲気は大事だなと常々思っており、ボルダリングのすばらしさを広めるべく、高校卒業後は地元のボルダリングジムで働き、19歳の時にRockyに就職しました。

ビールはお店おすすめの3種。写真左から、
●ババリアへレス【南ドイツ定番 苦味少 alc.5%】(税抜¥690)
●インディア・ペールエール【シトラスとキャラメルの風味が融合 alc.6.5%】(税抜¥1,090)
●エル ドゥデリノ【季節限定 チョコレートのような風味 alc.10%】(税抜¥990)


ボルダリングって、どんなスポーツ?


オリジナルソーセージ3種盛り(税抜¥1,980)

テーブルには待望のお料理が到着。メニューブックのトップを飾る看板メニュー“オリジナルソーセージ3種盛り”です。SCHMATZのメニューに記載のあるソーセージはアレンジメニューも合わせると11種類!その中から人気のチーズ、ハーブ、スモークの3本が、熱々の鉄板の上で3重奏を奏でています。付け合わせのザワークラウトは自家製。創業者のお母さんのレシピなのだとか。

パリッと焼き色がついた皮が視覚も楽しませてくれる中、話題はボルダリングの魅力へ移ります。

丹野さん:
東京オリンピックでボルダリングを初めて見た方は、飛んだり跳ねたりして難しそうなイメージがあるかもしれませんが、オリンピックはあくまで競技です。ジムでは初心者でも楽しんでいただけるように、初めてボルダリングを体験する方でもクリアできる難易度の課題も用意しているので、もっとたくさんの方に来てもらいたいです。

ソーセージが焼かれる鉄板は周囲3方ガラス張り!

丹野さん:
初めはわからないことが多いかもしれませんが、気兼ねなくスタッフや周りの常連さんに質問してみれば、きっと優しく登り方やマナーを教えてくれると思います。

登るルートも初心者だとなかなかわからないこともあるかと思いますが、周りのアドバイスを受け入れることで登り方がわかれば、ボルダリング自体が楽しく思えてくるはずです。

全員注目の入刀の瞬間。
丹野さんのベストソーセージは「ハーブ!」とのことでした。

Rocky品川店のスタジオは天井が高く、都内では珍しい最高で4.3mの壁があることが魅力。スタジオの奥行きも20mあり、面積が広いため、品川という都心にありながら多様な課題にチャレンジできるジムです。

Rocky品川店の内観

丹野さん:
ボルダリングの面白い所の一つとして、トップ選手を身近に感じられる点もあります。今日は海外のナショナルチームが“Rocky品川店”に練習のためにいらしており、一般の方が登っている横で代表選手が練習していました。他の競技ではなかなかこういう体験はできないですよね。

一方で、決して敷居が高いわけではないので、スポーツジムに通う感覚でいらしてほしいですね。店内にはランニングマシーンやトレーニング器具もあるので、ジムとしても活用いただけます。
 
品川店は品川駅港南口のバス停を出発するバスに乗れば10分程度で到着することもあり、大半のお客様は会社員の方で仕事帰りに活用されている方が多いです。Rockyは利用料が1日料金という事もあり、お昼休憩中にご来店いただき、一旦会社に戻って仕事を終えてから夜にもう一度ご来店される方もいらっしゃいます。シューズとチョークのレンタルもできるので、運動できる服装に着替えればサクッと登れるのもボルダリングの魅力です。

本日お邪魔している“SCHMATZ”もバス停の目の前ですから “会社→Rocky→SCHMATZでビール→帰宅”という順路は、品川のゴールデンルートかもしれませんね。運動した分がビールで相殺されてしまいますけど(笑)。

“登れること”が更なる楽しみに


ボルダリングの魅力もわかってきましたが、やるからにはやはり登り切りたい!ボルダリングの“課題”を作るセッターでもある丹野さんにボルダリングが上達するためのコツも聞いてみました。

丹野さん:
僕は、セッターとして壁にホールドを取り付けて課題をつくる業務も担当しています。

Rocky品川店では毎月1エリアずつ課題を替えて、2ヶ月ごとに全ての課題が新しくなるようにしています。課題のグレードには12〜13段階くらいあって、それぞれのグレードに10本程度のルートを作るので、各々のレベルに応じて様々な課題を体験できる環境を整えています。

難しい課題はやろうと思えばいくらでもつくれますが、それが“ムリゲー”では意味がありません。逆に簡単すぎても「この課題、甘くない?」と思われてしまいます。「ちょっとがんばればできそう」と希望を持てて打ち込みたくなる課題になるように、ルートを設計しています。

ロッキー品川店の壁に掲示されたグレード

丹野さん:
ボルダリングを上達するには、根気よく続けるのが一番です。これといったトレーニング法もないのですが、上手な方は皆さん体幹がしっかりしていますね。

感覚的なスポーツでもあるので、練習の間を空けすぎないことも重要です。体重が増えたり、筋肉や柔軟性が落ちたりといった微妙な身体の変化も影響があるので、継続的に登りながら自身の身体の状況を確認することも上手くなる近道です。

あとは、登りながら、ああでもないこうでもないと、みんなで教え合うことが大切です。ボルダリングの登り方のコツは体型による個人差が大きいので、ある人に教えられた方法が必ずしも自分に合うとは限りません。だから、色々なコーチから教わる感覚で色々な人に聞いてみて、自分で試して、合う方法を見つけていくと良いです。みんな先生です、本当に。

ボルダリングにより生まれるコミュニケーション


ふわふわジャーマンオムレツ“ホッペルポッペル”(税抜¥720)

丹野さんの解りやすいご説明により「実際に登ってみたい」という想いが湧いてきましたが、気が付けばテーブルの上はお料理で埋まりました。写真中央は“ふわふわジャーマンオムレツ ホッペルポッペル” 。ふわふわ卵の中に、キノコ、デミグラスソース、とろとろチーズが入っています。

熱々のお料理をいただきながら、会話の熱も最高潮へ。話題はコミュニケーションツールとしてのボルダリング談義へと進んでいきました。

丹野さん:
こんなにオフィス街から近いボルダリングジムはあまりないですよね。パソコンを持ち込んで登る合間に仕事している方もいれば、出張帰りで新幹線の待ち時間にスーツケース持参でご来店する方も、残業を終えて23時の閉店までの1時間だけ登っていく方もいます。

ボルダリングは、ランニングや筋トレより全身を動かすので可動域が広がりますし、柔軟性も筋肉もついて良いこと尽くしです。オフィスワークで固まった身体をほぐすのにはちょうど良いですし、ストレス発散もできて、登った後はビールを飲んで、心身共にリフレッシュした状態で睡眠がとれたら最高ですよね。

丹野さん:
Rockyでは、“Satellite -Climbing App” というクライミングジム専用アプリに課題を登録しています。Rockyだけではなく全世界のジムが登録されているので、ユーザーは数万人います。

メインの用途は、自分が登った記録をログとして残す機能なのですが、ユーザー同士のコミュニケーションを促す機能もあります。自分が登った記録に“いいね”をしてもらえたり、メッセージ機能を使って交流したりすることもできます。「Rockyに何時から行きます」という予告も付けられるので、「あの人が来るなら自分も行こうかな」というご来店のきっかけにも繋がっています。

ユーザー同士で課題のクリア状況を共有することもできるので、このアプリによって競争やゲーム感覚といった要素が加わり、ボルダリングを継続するモチベーションにつながっている方もいます。

実際のSatelliteアプリ画面。
アプリではストーンが白黒で表示されるため、色弱の方のヘルプにもなるのだそう

Satellite -Climbing App
iOS版】
https://apps.apple.com/jp/app/satellite-climbing-gym/id1435848233?uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog
【android版】
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.satelliterocky.app&hl=ja

丹野さん:
職場も住んでいる場所も違う方同士がRockyで知り合って、アプリを活用して仲良くなって、一緒にボルダリングジムに行ったり、週末に岩場に登りに行ったりという事例も生まれています。Rockyが出会いの場にもなっているのを見ると、とてもうれしくなりますね。中にはカップルになったり結婚されたりした方もいるようです。

興味津々でアプリをのぞき込むRe-FRESH編集部員たち

丹野さん:
交流のきっかけになるという意味では、会社の歓迎会などでボルダリングジムを利用していただくのも良いかもしれません。実際に、同じ会社の方10人程度の団体で利用されるお客様もいます。会社では上司と部下の関係でも、ジムでは壁を感じずにボルダリングを楽しんでいます。オフィスの中だけでは、ここまで打ち解けるのはなかなか難しいのではないでしょうか。

こういったコミュニケーションツールとしてのボルダリングの利用方法がもっと増えたら良いなと思います。ボルダリングの壁を一緒に登ることで、心の壁を壊すというか。福利厚生で運動施設利用料に補助が出る会社も増えているようなので、積極的に使ってもらえると良いですね。

ボルダリングをライフスタイルの選択肢に


カイザーシュマーレン(税抜¥473)

お料理ラストは、ドイツ風パンケーキ“カイザーシュマーレン”(写真中央)です。別添の特製塩クリームチーズソース(写真中央下)は少し酸味のあるさっぱりとした甘さ。一口大にカットされているので、数人で分け合うのも簡単です。カロリーを控えたいけれどデザートも食べたい欲を、ちょうどよく満たしてくれそうです。

デザートをいただきながら丹野さん・Rockyの今後の展望を伺いました。

丹野さん:
Rockyは、“ライフスタイルの中に組み込まれたジム”を目指しています。欧米のジムのように、フラッと来店できて、30分から1時間くらいの短時間だけ利用できるような雰囲気づくりをしていきたいです。今は少し敷居が高いと感じるかもしれませんが、ボルダリングに対するイメージを正しながら、誰でも気軽に登れるジムにしたいです。

ボルダリングは、腕だけ使っているように見えて、実は全身運動なので、ダイエットにも最適です。楽しく登りながら身体が引き締まっていくなんて素敵じゃないですか?

終始ニコニコ笑顔で、ボルダリングを語り尽くしてくれた丹野さん。スポーツとしての面白さはさることながら、丹野さんの言葉の端々に“優しさ”が垣間見えたことが、最も印象に残っています。

初めてボルダリングジムに訪れた丹野さんに優しく教えてくれた、山形の先輩たち。そのおかげでボルダリングにハマった丹野さんが、今度は品川のお客様に優しく教えていること。丹野さんから見たボルダリングが誰にでもできる優しいスポーツだということ。セッターとして誰もが楽しめる課題づくりの試行錯誤を続けられるのも、丹野さんの根に優しさがあるからこそなのかもしれません。

丹野さん、すてきなお話をありがとうございました

屋内にこもりがちな冬になり、身体や心がモヤモヤしているShinagawa Peopleはいませんか? 運動不足やコミュニケーション不足、出会い不足を感じているなら、一人でも、仲間とでも、ぜひRockyの門を叩いてみてください。

新しい経験でリフレッシュしたら、帰りはバスでSCHMATZ Bakery&Beerに一直線。ボルダリングで消費したカロリーをドイツビールで補充して、最高の1日を締めくくりましょう。

それでは、次回の記事もお楽しみに。

【店舗情報】SCHMATZ Bakery&Beer 品川港南口


住所|東京都港区港南1-9-32 アレア品川別館ビル2F
TEL| 03-6433-2113
MAP|https://goo.gl/maps/cP3banR9Lamsi3Yk6

【店舗情報】Rockyボルダリングジム 品川店


住所|東京都港区港南5-4-38 松岡品川埠頭ビル103
TEL| 03-6712-9538
MAP|https://goo.gl/maps/hDLR2KzztJC4tmjq5
HP|http://www.rockyclimbing.com/shinagawa/

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