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腹囲が気になる福井の旅 紙の神様 大瀧神社・岡太神社の拝殿の造形美 19.11.28 07:45

腹囲が気になる福井の旅、五日目目。
念願の紙祖神、大瀧神社・岡太神社へ。

福井県福井市大滝は和紙の里だ。
和紙の里となるには伝説があり・・・いや、和紙の里だから伝説がでけいたのか?それはどちらでもいいことだが、約1500年前、越前五箇と呼ばれた岡本地区を流れる川の上流に女神が現れ、村人に紙漉きの技を教えたと伝えられる。
そこで、人々は、この女神を川上御前と崇め、岡太神社の祭神とした。
一方大瀧神社は推古天皇のころ、大伴連大瀧の勧進に始まり、泰澄大師が、川上御前を守護神として祀る社として創建。大瀧児権現として別当寺大瀧寺を建立したが、明治に大瀧神社と改称された。

奥の院には、大瀧神社と岡太神社の本殿が並んで建つが、里宮の本殿拝殿は両神社の共有となっていることから、2つの名前が表記される。しかし国の重要文化財指定名称は大瀧神社となっている。もう旅行者泣かせのわかりにくさ。だから昨日間違えてしまった。カーナビに岡太神社と気軽に入れたこちらが悪いのだが。
社格としては、大瀧神社のほうが上らしいのだが、地元も紙業界も川上御前が大事なため、大瀧神社・岡太神社と名称が併記されているそうだ。


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狭いわけではないが決して広大とは言い難い里宮の境内。入り口の鳥居から脇道を神社伝いに伝って一番奥が駐車場。
県の天然記念物の大杉の落葉が見事。
川上御前は和紙の神様ということで、紙業界の総鎮守らしいのだが、紙業界ってどれだけの業界なのだろう?
最近、写真プリントでも和紙が流行りだ。なんにつけても日本人の感性には和紙が合うのだろう。みんなと同じじゃ困る人たちが安易に個性を出すために和紙を選択しているんじゃない?が個人的な意見だが。

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駐車場から一度境内の正面に出て、立派な鳥居をくぐって拝殿へ。
何人も寄せ付けないような総門の雰囲気。その隙間から見える拝殿の重厚感はただ者ではない。
昨日の岡太神社と間違った自分が恥ずかしくなるほど。見まごうことなき重要文化財でございます。

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何なんだろう、この建築美。
江戸時代後期の建築らしいのだが、こんな神社というか、こんな建築見たこと無い。
紙の神様がどうこうではなく、この建物の複雑な美しさがピカイチだ。

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なぜ福井はこの素晴らしい建物を観光施設としてもっと売り出さないのか。
今、売り出しているのだろうか?そもそも福井県は観光を押しているのだろうか?
福井の観光といえば、東尋坊と永平寺か。どちらも福井県が押しているとかでは別にして誰もが名を知るメジャーを保っている。
こんないいところがあるのになぜ押さないのか?観光に対する考え方が幼すぎるのか。押しているのにこの知名度なのか?ホントのところはわからないが、正直、この複雑怪奇にして美しい神社が高い知名度とは言い難い。

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とは言っても田舎の街の神社。突然観光客が押し寄せても土産物屋はないわ、駐車場は少ないわ、道路は整備されていないわという部分は否めない。
きちんと計画を立てて、どうやって福井県自体を盛り上げていくか。ホンキで考えないと新幹線が通っても何も見るところがないじゃないかということになりかねない。
今まで秘境のようなところでほそぼそとやってきた県だから仕方ないけど、そろそろホンキで考えないと。素敵なところはたくさんあると思うのだが。
金沢から延伸してきて敦賀が終着駅となる新幹線もいずれは関西まで伸びていくだろう。そうなれば福井はただの通過駅だ。富山見て、金沢見て、後は京都か大阪か。今のままでは遅かれ早かれ・・・。

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とりあえず、ネット時代ではあるが紙の神社(笑)
ご利益ご利益。




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