子どもの自己肯定感を伸ばす!
最近、「自己肯定感」という言葉をよく聞きませんか?
「自己肯定感」とは「自分は大切な存在だ」「自分はかけがえのない存在だ」というような、自分を肯定する感覚、感情のことです。
日本の子どもの自己肯定感は、先進国のどの国よりも低いという調査結果が出ています。日本では謙虚で控え目な態度を美徳とする文化がありますが、その影響だと考えるのはちょっと違う気がします。
人間関係において謙虚な態度は重要なことですが、自己肯定感が低いというのは、すなわち自分に自信が持てないということです。
では、子どもに自信を持たせるのにはどうすればいいでしょうか?
「子どもがやったこと、できたことをほめてあげれば自信がつくだろう」という考えから、ほめて育てる、ほめて伸ばすという子育て論が多数出ています。
この考え方には私も賛成ですが、気をつけなければいけないのは、表面的な言葉だけでほめても効果がないということです。ほめ言葉だけを投げかけても、それが単なるお世辞だということは子どもにも分かります。
子どもの気持ちになって心から共感して喜ぶ、本当に感心してほめる、親がそういう気持ちを心がけることが重要です。
逆に、子どもの自己肯定感を下げるような言動は、ぜひやめていただきたいです。
例えば、親が指導するつもりで「お前はダメだなあ」と子どもに言ったり、謙遜のつもりで近所の人に「ウチの子はバカだから」なんていう発言。また、「○○ちゃんは優秀だよね」と悪気なく言うこと。
子どもの気持ちはまったく考えられていません。
そういう発言を聞いた子どもは、どう思うでしょうか。「僕はダメな子なんだ」「私はバカなんだわ」「どうせ僕なんかは」と、自己否定の気持ちを持ってしまうでしょう。何せ一番信頼している自分の親がそう言うんですから。
これは親が思っている以上に子どもに大きなマイナスの影響を与えます。そういう親とともに育った子どもが、明るく自信を持って成長していくはずがありません。
あなたは、大丈夫ですか?
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