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サクちゃん聞いて 序章

自慢ではないが、私のサクちゃん認知歴は長い。遡る事2012年、ほぼ日のマンガ大賞からになる。


といってもほぼ日マンガ大賞にサクちゃんが応募したわけではなく、サクちゃんの娘さんのあーちんがその年の入賞作品を描いたのだ。まずは私はあーちんの描く「くまお」というマンガのファンになった。そこからあーちんの「ままちん」として、ほぼ日であーちんと一緒にサクちゃんが紹介されている記事を見たのが初めてだったのかもしれない。
サクちゃんは私の中ではしばらく、あーちんの「ままちん」だった。

ままちんをサクちゃんと認識し出したのは、いつからだったか。多分Twitterで「あーちん ほぼ日」とか検索したのかなぁ。
私はその頃、自分と娘、特に長女との関係を考えたり悩む事がよくあり、サクちゃんが発信する「あーちん」に関する事が素敵すぎる事が多くて、逐一ブックマークに保存していた。(サクちゃんがTwitterで発信するあーちんの事に毎回いいねを押すと、サクちゃんに認識されて気持ち悪がられるんじゃないかと間違った方向の自意識が働いて、いいねは押してなかった。)

例えば。

この頃の私は、子供が選ぶものに自分の意見をさりげなく取り込ませたり、子供自身が決断する時に誘導して私の思った通りに進むようにしてしまったりと、子供と自分との境界線が曖昧になっていた。全部が「子供のためによかれと思って」「私のようになってほしくなくて」だった。
だからこのツイートを見てすごくハッとさせられたと同時に、痛いところを針で鋭く突かれたような恥ずかしい気持ちになったのを覚えている。

あとはこういったもの。

こういったほのぼのシリーズが特に大好き。他にも、怒りたくなった時はメロンパンがゆっくり爆発する姿をディテールを事細かに想像すると怒りが治まる(ちなみにサクちゃんの場合は豆大福だそうだ)だとか、ドタキャンをどたばたキャンペーンだと思っていた、とか、どう子育てしたらこんな素敵な思考回路の子供になるんだろうといつも感心していた。サクちゃんの子育ての極意が知りたかった。

しばらく時は過ぎ、サクちゃんがコロナ禍で店を閉めて、雑談の仕事を始めたのは知っていた。
その頃の私は無職の専業主婦で、稼ぎがない事が申し訳なくて自分へのお小遣いをなしにしていた。自分が自由にできるお金がほとんどなかった。だから雑談をするお金が恥ずかしながら工面できなかったし、下の子もまだ幼稚園だったので時間を作る事もむずかしかった。
それに、こんな何もない私に何が話せるんだろうと思ったのが大きな理由だったかもしれない。しっかり稼いで自分の道を自分の足で真っ当に進んでいるサクちゃんと話すのがなんとなくこわくて、自分がぬるま湯に浸かって楽をしているような後ろめたさを感じていたのかもしれない。サクちゃんと真正面から対峙することに、ひどく
腰が引けていた。

そんな気持ちを抱えながらも、好きな人を陰からそっと見ることは好きなので、サクちゃんのInstagramやTwitter、noteはチェックしていたし、土曜の夜に「相談は踊る」のラジオを放送していた頃からジェーン・スーさんが好きだったから、スーさん経由でサクちゃんの事を知った時はとてもびっくりした。うわ、スーさんとサクちゃんが繋がったわ、、、。と1人で興奮していた。
とうとう2人でポッドキャストまで始めた時は、次の回が待ち遠しくてたまらなかったし、その気持ちは今も変わらず現在進行形だ。


ポッドキャストでのサクちゃんの土グループの話は、なんでこの人私がずっと悩んできた事を、こんなに冷静に的確に、わかりやすい言葉にして表現できるんだろうと涙を流しながら聴いていた。サクちゃんほどの泥ではないけれど、耕される前の固く乾燥した土くらいの私は、この人に私の話を聞いてほしい、と思えるようになった。
今の私は少ないながらもパートで稼ぎ出して、自分が自由に使えるお金が少しずつ増えてきた。子供も小学生になり、自分のことは自分でできたり、私がいなくても自由に家の中で遊んだりする事がほとんどなので、今ならできるかも、と思ったが、雑談も募集終了してしまっていたので諦めていた。
だがそんな時に奇跡的なタイミングで、サクちゃんのTwitterで若干名の雑談募集の投稿を見た時は私の心は血湧き肉踊った。
しかしサクちゃんは今や人気ポッドキャスターで時の人。当たるなんて無理だろう、、、とダメ元で応募したら、奇跡が起きた。


そして昨日、ついにサクちゃんと話をする事ができた。

話の内容は次のnoteに書くが、雑談中はテンパってしまって自分でも何を話していたのか途中で迷子になってしまい、雑談後は反省内省のオンパレードだった。なんであんな事を言ってしまったんだ、とか、あれを伝えたかったのに言えなかった、とか、私ってなんて考えが甘い人間なんだ、とか。だからこれっきりの雑談だったらスッキリするどころか後悔ばかりだったから、5回あって本当に本当によかった。


以上がサクちゃん聞いての感想を述べる前の、私の中のサクちゃん序章です。

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