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【5分で性格診断】科学的に一番当たる性格占い、それは〇〇

こんにちは、メンタリストの清水陽介(@smzyuskmental)です。


まずは質問です。


あなたは占いが好きですか?



みなさんご存知の通り、占いにはいろんな種類がありますよね。

手相占いやタロット占い、動物占いなどなど、挙げたらキリがないです。


で、ですよ。これは賛否が分かれるし、批判も飛んでくることを覚悟で言いますが、ぶっちゃけ、デタラメな占い多くないですか?(笑)


今回はそういう話。



Section①

あなたはなぜ占いを信じてしまうのか?

例えば、有名なのが血液型分析

「A型は几帳面な人が多い」「B型はマイペースな性格」「O型は大ざっぱなタイプ」みたいなアレです。これは昔から人気な性格占いでして、Amazonとかで「血液型占い」と調べると、ものすごい量の書籍がヒットします。

ところが、このみんな大好き血液型分析。実は数々の研究によって、血液型占いには全く根拠が無い!ってことが分かってるんですよね。

つまり、「A型だから真面目」ってことは無いし、「B型だから好奇心旺盛」ってのも全部ウソってことです。まぁ血液型で性格が分かるって言ってるの日本くらいなんで、血液型が性格と関係ないのは当たり前なんですけどね。

というわけで、「血液型占いってデタラメだから信じないでね」って話なのですが、この話をすると「え、でも私、結構血液型占い当たってるよ!」っていう方がいます。要するに、「血液型占いってまあまあ的を得てない?」という主張ですね。つまり、”実際に血液型と性格は関係無いことが証明されてるのに、実際に占いを見てみると意外とほとんど当たってる”っていう矛盾が起きているわけです。

じゃあこの矛盾はなんなんじゃい」って話ですが、これには心理学でいう、”バーナム効果”ってのが働いています。

「バーナム効果ってなに?」って方もいらっしゃると思いますが、説明をする前にとある実験をやってみましょう


まず、両腕を目の前に伸ばしてみてください。

そして、指をピンッと伸ばし、両方の腕の長さを比べてみましょう。

実は、どちらの腕が長いかで、ある程度性格が分かるんですよね。


ちなみに結果は以下の通り。自分が当てはまる方を読んでみてください。


右腕の方が長かった人

右腕の方が長いあなたは、普通の人よりも勉強熱心で、他人から信頼されるタイプ。しかし、普段は真面目に振舞える反面、疲れてしまった時やストレスが多い日には「もうどうでもいいや」と投げ出してしまうことがあります。


・左腕の方が長かった人

左腕が長いあなたは、他人に好かれる性格の持ち主で、周りの人のためにも行動できるタイプ。しかし周りに気を使ってしまって「本当はこうしたい」と思っているのに、それを押さえ込んで損をしてしまっているところがあります。


これ結構当たるんですよ。あなたも「あー確かに当たってる!」と思ったかもしれません。

でも、実はこれ、完全なデタラメです。つまり、腕の長さによって性格は決まりません。僕が適当に書いた文です。(笑)

ところが、デタラメな文にも関わらず「結構当たってるかも・・・」と思いましたよね。これがバーナム効果です。つまり、人って、誰にでも当てはまることでも、占い的な表現をすることで「これって自分のことだ!」って思っちゃうんですよね。

というわけで何が言いたかったかというと、もちろん全ての占いを否定するわけではないのですが、大抵の占いや性格分析ってデタラメでも成り立ってしまうということです。血液型と性格の相関に科学的根拠はないし、手相占いにも科学的根拠はありません。


Section②

筆跡鑑定はどうなん?

というわけで、デタラメな占いでもバーナム効果によって信じちゃうから気をつけてねって話をしました。

で、ここまでくると「血液型とか手相占いがデタラメなのは確かにそうだと思う。じゃあ筆跡鑑定みたいな性格がしっかりと出そうなものってどうなの?」って話になるのですが、実は筆跡鑑定すらデタラメだったってことがわかっています。「角ばった文字を書く人は頑固!」とか「丸っぽい文字を書く人は優しい性格!」みたいなイメージがありますが、これも科学的根拠はなかったってわけです。僕は結構衝撃を受けました。(笑)

これはワシントン大学のジェフリー・ディーンという学者さんの研究。このディーンさんは筆跡鑑定に関する論文を数百種類集めて、それを分析してみたそう。つまり、「筆跡鑑定って本当に性格を当てれるの?」ってことを調べてみたわけです。するとその結果分かったのが

・そもそも、筆跡での性格予想は正確さに欠けていた。
・しかも、プロの筆跡鑑定とシロウトの筆跡鑑定の結果に、ほとんど差はなかった!
・もっと言うと、専門家の筆跡鑑定の結果と業務上の能力には、一切相関がなかった!

と言う、筆跡鑑定士ズタボロの結論(笑)。つまり、筆跡鑑定に科学的根拠はなかった!ということが科学的に証明されたわけです。まぁ考えてみれば当たり前ですが、文字だけで人の性格が分かる!ってのには無理があったってことです。

というわけなので、「履歴書は手書きの方がいい。なぜなら、文字の書き方に人柄が出るからだ。」的なことを言う人がいますが、アレは単なる思い込みだったってわけですね(笑)。”字がキレイな人は仕事が出来る”という科学的根拠は存在しないし、”字が汚い人は仕事が雑だ”というのも単なる迷信です。


Section③

科学的に最も信頼度の高い性格分析”BIG5”

というわけで、「血液型占いは当然ダメだし、根拠のありそうな筆跡鑑定もダメ、じゃあどんな分析が科学的に本当に正しいの?」っていう話になるのですが、現在最も科学的に信頼度が高いと言われているのが、"BIG5(ビッグファイブ)”という性格分析

この性格分析は、学者さんたちが膨大な量の統計調査を行なった上で相関関係を導き出し、脳科学や進化心理学など色んなジャンルで科学的な裏付けが進んでいる理論。性格分析というと、ストレングスファインダーやエニアグラム(これデタラメっす)などがありますが、個人的にはこのBIG5を最も信頼しております。

で、科学的に最強のBIG5って何かというと「人の性格って結局のところ、5つの要素の組み合わせだよね」という理論。「なんで5つなの?」ってことを簡単に解説すると、まず学者が辞書から”性格を表す単語”(”優しい”とか、”心配性”とか)をなんと約18,000語も抜き出し、その単語を似た者同士でグループ分け。例えば、「心配性」と「不安」は似た意味なので同じグループに入りますが、「社交的」と「真面目」はあまり関係がないので別グループになります。

で、さらに同じグループの単語に相関があるのかを実験。例えば、「内向的」な人ほど本当に「物静か」なのか、みたいなことを実験で確かめて、相関関係を出す感じですね。で、この「相関関係があるものをまとめ、相関のないものを分けて集約して・・・っていうかなーーーりめんどい作業を頑張ってやり続けた結果、最終的に5個にまとまったよ」っていうのがBIG5です。


説明が長くなりましたが、要するに、BIG5はその辺の占いや分析よりも科学的根拠が強くて優れてるよ!ってことです。


そして肝心のBIG5の5つの要素ですが、具体的なことは後ほど解説します。


Section④

BIG5をやってみよう!

で、5つの要素を先に説明してしまうとつまらないので、まずは簡易版のテストを作成してみました。本当に正確に分析したい場合はもっとたくさんの質問をする必要があるのですが、この5分くらいで出来るテストでも統計的に有意な結果が出るとのこと。5分くらいで終わるので、紙とペンを用意して実際にBIG5をやってみましょう。


簡易版テストのやり方は簡単。以下の10個の質問に、1(全く当てはまらない)〜7(全く当てはまる)の7点満点で得点をつけていくだけです。

純粋に自分の性格を知りたい人は解説は先に読まないでくださいね!!笑 

迷ったら直感で答えましょう。


あなたは・・・

1:活発で外向的だと思う。
2:批判的で、もめ事を起こしやすいと思う
3:しっかりしていて、自分に厳しいと思う
4:心配性で、うろたえやすいと思う
5:新しいことが好きで、変わった考えを持つと思う
6:無口で、静かだと思う
7:同情しやすく、優しい人間だと思う
8:だらしなく、うっかりしていると思う
9:冷静で、気分が安定していると思う
10:独創的ではなく、平凡な人間だと思う

(出典:https://amzn.to/2HVCDq0


今の簡易テストでわかるのが、以下の5つの性質。

誠実性:まじめか
外向性:社交的で活動的か
協調性:他人に気が使えるか
情緒安定性:メンタルが強いか
開放性:好奇心旺盛で新しいものが好きか


そして、先ほどの点数を以下の式に当てはめると、結果が分かります。


誠実性=(3の点数+(8ー8の点数)) ÷2
外向性=(1の点数+(8ー6の点数)) ÷2
協調性=(7の点数+(8ー2の点数)) ÷2
情緒安定性=(9の点数+(8ー4の点数)) ÷2
開放性=(5の点数+(8ー10の点数)) ÷2
例:僕の場合、1番で2と答え、6番で7と答えたので
外向性は(2+(8ー7))÷2=1.5  


これで出た数字が、あなたのBIG5のスコアです。


ちなみに平均値は


誠実性:4.61
外向性:3.98
協調性:4.69
情緒安定性:4.34
開放性:5.51


とのこと。

僕の外向性は「1.5」と果てしなく低い数値なので、僕が如何に内向的か分かりますね。笑



Section⑤

あなたの性格をズバズバ当てる、BIG5の見方

BIG5の面白いところは、人間をいくつかのタイプに分けるんじゃなくて、それぞれの尺度で性格を測るところ。外向的で誠実な人もいれば、外向的で不真面目な人もいるし、その真ん中らへんの人もいるわけです。

そして、BIG5ではだいたいこんな感じのことが分かります。


誠実性が高い人:
「計画性が高い」「ルールを守れる」「我慢強い」「芸術系や人文科学系の学部行きがち」「成績が高い」

誠実性が低い人:
「衝動的」「怠け者」「すぐ飽きる」「こだわりがない」「芯がない」「ミュージシャンに向いてる」「酒やギャンブルに溺れがち」
外向性が高い人:
「人と話すの好き」「パーティも好き」「注目されるの好き」「友達を作るのが早い」「セックスや恋愛を楽しむ」「旅行やスポーツが好き」「基本ポジティブ」

外向性が低い人:
「基本しゃべらない」「暗いと言われる」「笑顔が苦手」「人間が嫌い」「努力しているところを人に見せたくない」「地味」
協調性が高い人:
「他人に優しい」「人助けが好き」「他人に同情しやすい」「素直」「信頼されやすい」「女性的」

協調性が低い他人:
「怒りやすい」「冷たい態度をとる」「批判的」「皮肉っぽい」「他人に興味がない」「男性的」
情緒安定性が高い人:
「あまり凹まない」「落ち着いてるって言われる」「くよくよしない」「ポジティブ」

情緒安定性が低い人:
「意味のないことで悩みがち」「すぐ不安になる」「憂鬱な気分になる」「傷つきやすい」「物事を悪い方向に解釈しちゃう」「自分のキャラが不安定」
開放性が高い人:
「芸術的なものが好き」「エキゾチックなことに興奮する」「行ったことのないお店に行くのが好き」「読書好き」「催眠術にかかりやすい」「気が散りやすい」「音楽を聴いて鳥肌が立ったことがある」「アーティストに多い」「でも精神障害も多い」

開放性が低い人:
「新しいことを試すのに抵抗がある」「いつも通りが好き」「伝統を大事にする」



こんな感じになっとります。どうですか。結構当たってるんじゃないかと思います。科学的根拠のある分析なので当然といえば当然です。ちなみに内向的な僕は、「外向性が低い人」の部分、全て当てはまります。笑

そして、何より面白いのが、これらは全て科学的に相関があることがわかっているということ。例えば、開放性で言えば”「読書好き」なことと、「気が散りやすい」ことに相関がある”ということが言えます。つまり、「読書好きな人は気が散りやすい性格な可能性が高いし、同時に音楽も好きな可能性も高いし、新しいものに挑戦するのが好きな可能性も高い」ってことがある程度予想できちゃうんですよね。要するに、このBIG5を知っておけば、相手の性格はだいたい読めちゃいます。(これ無料で言ってよかったのかな・・・)


ただ、一番大事なのは、外向的だから良いとか、強調性が高い方が良い!ってわけじゃないということ。それぞれのBIG5にあった成功法というか、人生の生き方があるわけです。

例えば、内向的な僕みたいなタイプは、基本的に人と話すのが苦手なので、会社で営業をするよりも、一人で読書をして知識を増やした方が気が楽だし、自分の才能を活かせます。

こんな感じで、そのひとのBIG5のスコアによって、とるべき戦略が変わってくるんですよね。内向的な人は内向的なりの戦略があり、外向的な人には外向的な性格の活かし方があるわけです。

というわけで次回は、このBIG5のスコア別の人生戦略について解説していきたいと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。


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参考






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