ある中学生の話
小学校の時は怒られながらやる
野球が楽しくなかった
(今振り返ると真剣にやってないから怒られなくても楽しくなかったのかもしれない)
ピッチャーは厳しいと言われた
いいプレーをしても褒めてはもらえなかったのが寂しかった
小学6年の最後に初めてweaveに来た時はぽっちゃりした体型で性格もおっとりして、運動がお世辞にもできるようなタイプの少年ではなかった
中学生になって将棋部に入ろうとした
なんとか親に説得され、野球部に入った
中学1年の頃は親にweaveに送ってもらって、トレーニングにきても、トイレにこもるか、待合室にいって本を読むふりをして時間を潰していた
親は連れて行っても意味がないからweaveを辞めさそうと考えていた
それでもサボってることもわかった上でも根気よくweaveに送迎してくれた
(頭が下がる。ありがとうございます。)
中学2年生になって、今まで飛べなかった高さのボックスが飛べた
親も僕も喜んだ
本人も「まさか」と驚く顔だった
いまでもその顔を忘れられない
3年生が引退して自分達の時代になった
自分から先生にピッチャーをしたいと言いにいけた(言いたいけど、言えないのが2ヶ月は続いた)
勇気を持って行動を起こせた
そしてその頃、強豪校のレギュラーの高校生が練習後にweaveに来てトレーニングする姿をみて気持ちが動いた
一生懸命な姿がかっこよく見えた
そこから変わった
トレーニングにきても30分しか時間がない時もすごい集中して、もくもくとトレーニングするようになった
今まで汗をかいたのをみたことがなかったが、汗だくになってやっている
フィジカルの数値がドンドン上がっていった
頑張って、結果が出た
小学生から続けてきた野球が初めて楽しいと思えるようになってきた
打てなかった日、ピッチャーでうまくいかなかった日はとてつもなく悔しくなった
頑張ったのに結果が出ないことが悔しくなった
小学生の頃は野球で失敗しても悔しくもなんともなかった
中学3年になって身長も180センチを超えた
柵ごえのホームランも打てるまでに成長した
嬉しそうに報告してくれた
小学6年生からカラダと心の成長をみてきた
こんな仕事がしたかったんだ
やっぱり自分は人が成長していく姿をみたいんだと再確認できた
人はなかなか変われない
weaveに通っている小中学生はちゃんとやってない子供もたくさんいる
でも怒って「しっかりやれ」というのは我慢して言わないようにしている(少しは言ってしまう)
やれと言われてやったって、いい結果なんて出ない
トレーニングなんて自分の意思でやった方が結果が出るに決まっている
トレーニングを通じて気持ちが動く瞬間を与えて上げたい
これからもそんな言葉がけをしていきたい
ある中学生の中学校最後の大会がもうすぐ始まる
心から応援している
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