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クリエイティブディレクターとはなんぞや??



現在、私はWebディレクターという仕事をしている。

Webサイトを作る上で、どういった進め方をすればいいか。全体の進行管理をする上司はいるが、コンテンツの中身を詰めているのはほぼ私である。こういった面ではクリエイティブディレクターとも呼べるだろう。

しかし、一般的にWeb業界では「クリエイティブディレクター」とはWeb広告のディレクションをする人である。A/Bテスト等で最適な「勝ちクリエイティブ」を探索する。入社前、元々私が希望していた仕事は、そのクリエイティブディレクターだった。


一方、

現在、私は THE CREATIVE ACADEMYという講座を受講している。

これは、クリエイティブディレクターを養成する講座だ。「この国には、クリエイティブディレクターが足りない。」というキャッチコピーが強烈だった。

この講座では、人によって表現は少し違うものの、「世の中の課題をクリエイティブという力で解決していく」ということが述べられている。


そして、

現在、私は前田デザイン室というオンラインコミュニティにいる。

そこで、現状から脱却したい、変わりたい人達が集まって変わることができるかというプロジェクト「ぬけだ荘」に携わっている。

今回、その社会実験プロジェクトの成果をアートブックという形でアウトプットすることまで決まっている。

その中で、Twitterで「クリエイティブディレクターになりたいんじゃあああああああ」と吠えていたら、前田デザイン室室長の前田高志さんから「クリエイティブディレクターやってみる?」と声をかけていただき、アシスタント的立ち位置で担当することになった。



ここまで読んでいただけた皆さんには、今私が身近に感じている3つの「クリエイティブディレクター」が全く違う意味を成していることがおわかりだろう。

そう、これらは同じ「クリエイティブディレクター」という名前で、コンセプトも仕事内容も微妙に異なってくるのだ。


一つ目は、Web業界の「分析、数値」という結果を元にクリエイティブをディレクションということ。

二つ目は、広告(又はPR)の力を使って、社会をよりよくするためにクリエイティブを使うこと。

三つ目は、成果物をよりよくするためにトータルの品質担保を行うこと。


いや、全部「品質担保」という意味では一緒だろう。だが、何故か私はこの3つにかなり乖離を感じている。


私は、最初Webのクリエイティブディレクターになりたいと思っていた。いや、今も思っている。マス媒体はもう歴史もあり飽和している状態にあり、Webではクリエイティブを生かした広告、記憶に残ると言われているものはほとんどない(ターゲティングしてるからそらそうなんだけど)。

マスはクリエイティブディレクターが指揮権を持っている気がするが、Web広告ではクリエイティブディレクターよりプランナーの方が力を持っていると思う。これはデジタル特有の問題だ。

だから、まだ未踏の地の「Web」という空間でクリエイティブを活用してより良い社会をつくりたい。これは私の本心である。


Web広告は不快、邪魔だ、と言われるのも「クリエイティブの努力が足りないから」と思っている。現場の人達には申し訳ないが、データをもっといい方向で使えないかは私はずっと考えている。これは私の人生の目標であり野望だ。

Webという世界は不快な広告だけでなくSNS誹謗中傷など、届きやすくなってしまったが故の課題を抱えている。私は今Webという業界にいる立場として、もっとみんながデジタルで不幸にならない世界を目指したい。


こういった点では、社会課題の解決をクリエイティブで行う。そういった面では共通している。


何が言いたいかと言うと、やること、役目は違っても、「社会を良くするためにクリエイティブのパワーを信じて使いこなす」という意味では共通している。

ただ、ちょっとやることが違うのだ。マインドは同じなのだ。そうわかった気がする。


仕事以外でクリエイティブディレクターという仕事に向き合い、言葉のギャップを感じた。少し名前がかわってもいいんじゃないかと思うが、自分がどういうクリエイティブディレクターになりたいかを考える上でそれぞれの世界の言葉のあやは理解しておく必要があると感じた。


改めて、自分がどういうクリエイティブディレクターになりたいか、どこを強みにしたいかを仕事だけでなくTHE CREATIVE ACADEMYや前田デザイン室といった場所を活用して考えたい。そう感じた。

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