見出し画像

悩み、もがき続けた半年間の先に見えたもの。〜THE CREATIVE ACADEMY 2021超実戦コースを終えて

2020年。社会人になる、新しい人生のスタートの年だった。
これから頑張るという意気込みと初めての1人暮らし、東京での新生活への期待感を持ってはるばる上京した。

しかし、待っていたのは理想の生活とはかけ離れた生活だった。
綺麗なオフィスで上司や同期と生き生きと働くと思いきや、毎日5帖の自宅でパソコンと向かい合う孤独な日々。人と会うことすら叶わなかった。自分のやりたいことすらわからなくなっていたこともあった。信じてくれていた人の気持ちを裏切ってしまったこともあった。

それでも、いつか成功してやるんだ、といったどこか自分自身に期待したい思いも薄ら残っていた。そんな中、THE CREATIVE ACADEMYと出会った。同じ20代でもクリエイティブディレクターとして活躍している人もいる。この人たちには自分の見えていない世界線で戦っている。私もこうなりたかったんだ。どこかちょっとだけ運命的なものも感じた。

そんな勘違いから、超実践コースへ応募し、受講が決まった。今回、超実践コースとは何なのか?実際どんな感じで取り組んだのか、どんな思いで受講していたのかを振り返りを兼ねて綴ることにした。


【本当に結果が出ない】講義と個人課題に追われる日々

THE CREATIVE ACADEMYの超実践は、講義→課題→講義→課題→...と、毎週繰り返すシステムになっていた。最初の三浦さんの講義で、「クリエイティブディレクターとは」といったところからアイデア・企画について基本を叩き込まれたのちに、次回の講師の課題発表がされる。課題は、企画を考えるものがほとんどだった。自分の考えたアイデア、そしてそれを実現するための企画をスライドにまとめて1週間以内に提出する。

正直、課題の週は路頭に迷っている気分が半端なかった。「え、この課題どうしたらいいかな、、、」「こうしたらいいじゃん!でもこれでいいんだっけ、、、」「スライド2枚にどうやって言語化したらいいかわかんない」「いやもう時間ないじゃんやばい」とか毎週状況としては変わらなかった。

そして、講義の週は前半に講師の方の講義、後半は課題の講評といったシステムで続いていた。正直「これならいけるんじゃないか?」と出せた時もあったけれど、上位の受講生の課題を見て反省する日々ばかりだった。結果としては、ほとんどの課題で玉砕した。後半に1回だけ1位を取れたけれど、ほとんど振るわないことが多かった。もう少し課題に向き合う必要性というか、アイデアを企画として形にするためにインプットをしていく習慣をつけなければならなかったと思う。

講義自体は、やはり事前の課題があったからこそ「ああだからこの課題はこういう風に取り組めばよかったんだ」と理解は深まった。コピーの課題にはどう取り組むべきだったのか?企画はどうやって作られるのか?知らない状態で挑戦していくからこそ講義の話に発見があると感じた。

【どうやったらチームに貢献できるか】グループ課題

他の講座と最も異なる超実践コースの最も特徴的な内容は「グループ課題が2回あること」だと思う。普通最後に向けて頑張ろう!となるのだが、一度中間に盛り上がりがあったので、いい意味でも熱量高く受け続けられたのはグループ課題のお陰だと思う。

半年間ある中で、前半に1つ、後半に1つグループ課題があった。チームは前半と後半で変わり、それぞれGOの方がメンターについてくださり進めていた。

これが正直個人課題よりもしんどかった。前半の課題も後半の課題も答えのない難しい課題すぎて、お通夜が続く日々が結構多かった。チームの中で貢献できるアイデアがほとんど出せなくて無力感を感じることも多かった。できるだけ発言は心がけていたが、空回りしていないかも心配になることがあった。前半も後半も心優しいチームメイトばかりで、本当に恵まれていたと感じた。

チームで「よし、これで行こう」とメンターにぶつけて大玉砕して、、、と何回も繰り返して、なんとか発表日には間に合わせた、といった形になった。このご時世でオンラインで何度も会議していた日々がもう来ないと思うと、ほんの少し、少しだけ寂しさは感じた。

【半年間で何を得たのか】

毎日放送の水野さんの話でも印象的だったが、「大事なのはOSのアップデート」。講義を通して「ふむふむ、なるほど!」となることは一時的なものに過ぎないのだ。講義で講師の方の本気の話からは、得られるものは本当にあるのだが、聞いて納得して終わりじゃダメだということに課題を繰り返して痛感することができた。講義を受けても簡単に急成長はできないし、今回の課題のようなアイデアをアウトプットする積み重ねもこれからもっともっと必要なのだ。

大事なのは、学んだことを仕事にどう生かすかだ。THE CREATIVE ACADEMYは広告だけに活用できる話ではない。広告代理店の人も一定数受講しているが、さまざまな業界の人たちが受講していた。これからはいかにアイデアを考える力が大事なのだ。


【講座を受けて感じたこと】

私は受講した当初、広告業界の仕事はしていなかった。最初は、広告の仕事をするための切符にならないかといった下心を持ちつつ受講を決意した経緯もあった。

しかし、実際に講義を受けて感じたことは「広告とはもはや手段の一つに過ぎない」といったことである。広告、という言葉も非常に広義になってきている気がしたし、学んだ内容としてはコミュニケーション設計、という言葉の方がしっくりきている。気づくと手段に固執していた自分がアホらしくなっていた。

「クライアントの課題解決」は、手段は絞られるべきではないのだ。TV CMをバンバン打てばなんとかなるわけでもなく、デジタルが来ているからといってデジタルに力を入れたらいいわけでもない。広告に固執する必要もない。その課題や悩みにそったアイデア、解決方法は幅広く存在すべきなのだ。今やっている仕事だって、クリエイティブで課題を解決する仕事。手段が異なるだけだ。それが分かっただけでも、自分にとって受講した価値は大きかったのではないかと感じた。

【もしあなたが受講に迷っているなら】

最後に。「でも金額が・・・」といった思いや踏み切れない人も多くいると思う。私もギリギリまでかなり悩んだ。本当にこれでいいのか?生活に支障が出ないか。超実践コースの受講料があれば他のことがなんでもできるだろう。未来で取り返すこともできる金額だろう。社会人初めてのボーナスを超実践に使い、他の使い道を一旦我慢することに決めた。後からの人生で取り返すための切符だと信じて、受講することにした。別に私のように、自分の人生変えてやる!みたいな心づもりがなくてもいいと思う。

ただ、この受講を通して仕事観や意識が変わったり、同じ熱量を持った人々と出会い一緒にゴールに向かって取り組んだりできる。これだけは自信を持って言えることだ。

--------------------------------------------------------

ここまで読んでいただきありがとうございました。私でよければ、聞きたいことは全然答えられる範囲で答えさせていただきます。このnoteは私は自分がどう変わったか?を振り返るために書きたくて書いたので、これで誰かの踏み出す一歩になっても、ならなくても良いと思っています。でも、もし受講するか迷っている人がいるのなら、誰かの後押しができればとすごく書いた意義があるなと思います。

最後に、お忙しい中すごく熱量ある講義や丁寧な課題へのフィードバックをくださった講師の皆様、一緒にチーム課題を頑張ったチームのメンバー、メンターでついてくださったGOの方々、司会でいつも盛り上げてくださった小林さん、毎講義で勇気をもらえる言葉をくださった三浦さん、THE CREATIVE ACADEMY 2021 1stを開講してくださった運営の皆様、本当にありがとうございました。いつか何かの形で恩返しできればと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?