寂しいもん入れ
寂しいもん入れの
仲間らの語らいのように
ポケットに寂しいもん
詰め込む
乾電池、飴、ミトン、落花生
みんな詰め込んだら
街を徘徊しよう
これだけ孤独も詰まったら
十分なはずだ
これからドンキ、デニーズコース行くべ
訛りを失くすことを条件に都会に集まった
我らが寂しいもの探しのついで
街灯があんなに連なるなんて
田舎ではねぇな
天国街一番町
みな偽学生だから明日のことは気にしない
学食にいって定価五百円の
カツカレーを喰うだけさね
ああねー
誰かこの乾電池にはまる
ラジカセ持ってない?
真夜中の
人気のない天国街歩いていると
寂しくてさ
ああポケットボーイたち
てくてくと歩いて行く