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小説は「誉められるため」に書くものか? 〜小説執筆と承認欲求について〜

今回はこちらのYouTubeのテキスト版になります。

こんばんは、染島です。

本日はタイトルの通り、小説は誉められるために書くものかどうか、という話です。

はじめに、今回このようなテーマを取り上げたきっかけとして、Twitterで見かけた全ての小説書きに問いかける質問がありました。その質問が、

「小説を書かれているのは誉められたいのが目的ですか?」

という内容でした。

そんなわけで今回はこの質問に答えていこうと思いますが、まず前提としてこの問いに正解はありません。おそらく、作家の数だけ正解のある問いだと思います。その上で、個人的な経験と考えに基づく自分なりの回答を提示していきます。

①自分の答え

先に結論を言うと、答えはYESです。
正直なところ、自分には小説を書くための文章力くらいしか特筆すべき能力がないので、その部分で多くの人から認められたいという思いが少なからずあります。

そして、このような承認欲求は小説を書く上で大事なものだと考えています。
「誉められたい!」という願望や「誉められた!」という喜びは、シンプルに小説を書き続ける上での原動力になります。
だから、このような欲求を否定する必要はないと思います。

②①を踏まえての注意点

承認欲求は大事ですが、それにこだわりすぎるのはNGです。
例えば、読者に認められたいあまり読者の意見を聞きすぎると、自分の書きたいものが何だったのか見失ってしまう場合があります。

実際、自分自身これに近いことがあってスランプに陥った過去がありました。この体験談の詳細は以前upしたYouTubenoteにありますので、気になる方はそちらをご覧になってみてください。

また、承認欲求が大きすぎると、読者からのネガティブな反応に弱くなります。ネガティブな反応とは、例えば投稿しても読者に興味を示されずにずっと感想が書かれないとか、内容を批判するコメントを書かれるなどといった反応です。
この時承認欲求が大きすぎると、心が折れてしまって折角の連載が続かなくなってしまいます。

ではどうすればいいのかと言いますと、やはり初心者や趣味で書く人ならば周囲の意見やトレンドに左右されず、素直に自分の書きたい作品を書くのがいいと思います。
そうすれば、承認欲求に関係なく小説を書き続けることができます。

よくアスリートの世界では「ゾーンに入る」という言葉を耳にすることがあります。これはいわゆる感覚の研ぎ澄まされた超集中状態というもので、小説を書いている場合もこの状態に入ることがあります。執筆でこの状態に入る場合は、決まって自分が書きたかった話を書いている時だったりします。
ゾーンに入った状態で書いていると、承認欲求や他人の声というのは一切関係なくなります。自分の書きたい、今書いている物語、それこそが正義になります。そして、後で読み返してもゾーン状態で書いたエピソードは大体満足のいく話を書けています。

まとめ

というわけで、今回のまとめです。
他人に誉められたいという気持ちは大事です。これが、執筆を始めたり、続けたりするための大きな原動力になります。

しかし、そこに囚われすぎてしまうのはNGです。
承認欲求に振り回されないためには、あなたが書きたい物語を書いてみてください。
きっと、自分が書きたいと思う作品は、承認欲求の向こう側にあります。誉められたい気持ちは大事ですが、それだけで小説を書き続けるのは難しいです。

承認欲求を乗り越えて書き切った作品は、もしかしたらあなたにとっての最高傑作になる可能性を秘めているかもしれません。

それでは!

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