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執筆で筆が止まる原因3つ

今回はこちらのYouTubeのテキスト版になります。

こんにちは、執筆歴16年の染島です。
16年間で、何度も小説を書いては行き詰まってを繰り返して来ました。

その中でスランプというほどではなくても、日々の執筆で行き詰まる原因を大まかにパターン化することができたので紹介します。パターンとして、大きく3つに分かれます。

①頭が働かない
②表現が思いつかない
③脱線しそう

以上の3つが原因の大半でした。それぞれ深掘りした上で、解決策を提示していきます。

①頭が働かない

これは、特に社会人で小説を書いている人にありがちかもしれないパターンです。よくあるケースとしては仕事から帰ってきて執筆しようとしても、疲れて執筆どころじゃなくて挫折する、という場合です。
このような状態の場合、まず必要なのはとにかく睡眠です。仕事からの帰宅後は執筆せずに早めの睡眠を取ることをオススメします。ノンカフェインの栄養ドリンクを飲んでアイマスクをしてすぐベッドの中に入りましょう。できる限り6時間以上の睡眠は取るようにしてください。


では、仕事で忙しい社会人が早く寝てしまったら、いつ執筆すればいいのか。答えは早朝です。いわゆる「朝活」です。
たっぷり寝た後の朝は、最も頭が冴えている時間帯です。この時間帯を有効活用することで、限られた時間の中で効率よく頭を働かせて執筆を進めることが可能です。

また、執筆時間に余裕がある人でも、長時間の執筆をしていたら同じように頭の働きが鈍くなってきます。
このような状態の場合、必要なのは気分転換です。中でも効果的なのは適度な運動です。
特に、3密を避けた屋外での運動がベストです。ランニングなどの有酸素運動が理想ですが、苦手意識があるなら散歩程度でもOKです。
外に出て違う刺激を取り入れることで、新しいアイデアが降ってくることもあります。執筆で頭を使うことに疲れたら、外に出て、身体を動かしてみましょう。
ただし、これからの時期はどんどん暑くなってきます。日中帯の屋外での運動は熱中症の危険があるので、こまめな水分補給や暑さの厳しい時間帯は避けるなどの対策はしておきましょう。

しかし、執筆はしたいけど睡眠、朝活、運動どれも難しいという人は、まずは毎日小刻みに執筆する方向へシフトしていきましょう。そのために有効な方法は通勤時間などの隙間時間を利用して、スマホで執筆を続けていく方法です。詳しくは、スマホ執筆について紹介した過去のYouTubenoteがあるので、そちらを参考にしてみてください。
これで、まとめて書くよりも軽い負担で執筆を続けることができます。

②表現が思いつかない

2つ目は、文学的な表現にこだわろうとする作家にありがちなパターンです。
小説を書いていてある程度書き慣れてくると、人によってはより美しい表現の文章を求めようとします。それで背伸びして美しい、難しい表現を求めてあれこれ悩んだ結果自滅するという場合です。
こういう状態になったら、まず必要なのはリラックスです。もう少し、肩の力を抜きましょう。身もふたもない言い方になりますが、小説の文章表現なんて、もっと適当でいいのです。

むしろ、無理に美しい文学的な文章表現を求めてしまうと、その無理している感じは作者が思っているよりも簡単に読者にバレます。さらに、文学的、詩的な表現に偏りすぎてしまうとそもそも難解で内容が伝わらない、という本末転倒なことになる可能性もあります。
実際、自分も小説を書いて間もない頃に文章表現にこだわっていた時期がありましたが、当時の小説で「変に気取りすぎている」という感想をもらいました。読者には簡単に見透かされる、ということに気づいた瞬間でした。

また、現在の大手投稿サイトやライトノベルの傾向としては、文学的な美しい文章よりもシンプルでわかりやすい文章が求められます。ではわかりやすい文章とは何かというと、中学生レベルでも理解できる表現で、シーンの状況や登場人物の心理状態が具体的に描かれている文章です。

文章表現で行き詰まったら、多くの読者が読んでイメージしやすいシンプルな文章表現で書き進めることを意識しましょう。

それでも行き詰まったら、執筆に間を置いてみることも大切です。
①の話と重なる部分になりますが、執筆から離れて違うことをやって戻って来ると、それまで思いつかなかった文章が閃いたりします。

一度、机から離れて視野を広げてみてください。

③脱線しそう

これは、もともと考えていたストーリーラインとは違う方向に話が進んでしまって立ち往生した、というパターンです。
ここで、大事になってくるのがプロットです。プロットがないとこの時点で詰みですが、プロットがあればそれをもとに本文を修正させることが可能です。
(プロットの重要性、書き方の詳細については過去のYouTubenoteをご覧ください)

しかし、脱線が大きくて本文が思うように修正できなかった場合もあると思います。もし、プロット通りに直せそうにない場合は、いっそプロット側を修正してしまう、というのも手です。

ただし、この際注意点が2つあります。
まず、修正した部分が他のシーンと矛盾しないようにするということです。
例えば、修正したいシーンのプロットで登場人物を増やしたのに、他の場面で人数が修正前のままではおかしいですよね?
だから、この場合は他の場面の人数も修正後に合わせないといけません。矛盾しないよう、しっかり見直して調整していきましょう。
ちなみに、今回は登場人物の人数変更を例にしましたが、このような大がかりな修正は調整しないといけない箇所が多くなるので推奨しません。大規模な修正は極力避けましょう。

そしてもう一つの注意点ですが、結末とテーマ・コンセプトは変えないということです。
結末やテーマ・コンセプトは物語の根幹を担う部分です。言い換えると、物語と通して作者が読者に向けて一番伝えたかった部分になるわけです。
だから、ここを変えるとなると物語の存在理由を根底から覆すことになります。ここをどうしても変えたいのであれば、執筆を中止して新しく一からプロットを作り直しましょう。その方が、納得のいく作品を作れると思います。

まとめ

というわけで、執筆に行き詰まる主な原因とその解決法をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
きっと執筆経験者ならば、少なくともどれか1つは心当たりのある原因だと思います。

長い期間をかけて小説を執筆していると、好不調の波が絶対にあります。どんなにすらすら書けていても、どこかで行き詰まる場面に遭遇します。この繰り返しです。
だから、不調な時期を上手く乗り切れば、また勢いで書ける時期というのも必ずやってきます。

もし現在進行形で行き詰まっている部分があるなら、自分がなぜ行き詰まっているのか原因を分析した上で今回の解決策を参考にしてもらえれば幸いです。

そして、再び好調の波に乗せていきましょう。
ではまた!

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