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運動の健康効果が多岐にわたる理由

「運動は健康にいい!」あなたも聞いたことはありませんか?

運動による健康効果(S.Klein博士)

・心疾患の予防

・動脈硬化の改善

・血圧の低下

・脳卒中の減少

・鬱、不安の抑制

・アルツハイマー病の予防

・肝機能の改善

・膵臓機能の亢進

・糖尿病の予防改善

・骨密度の増大

・がん発症率の低下(大腸・乳・子宮・膵臓・肝臓・前立腺・肺など)

すごく多岐にわたっていますよね。

何故そんなに幅広く効くのか。今日は理由のひとつであるホルモンに注目していきます。

元気の素とは?

私たちの身体が働くためには、エネルギーが必要です。

ただ単に動くだけでなく、食べ物を消化するのにも、呼吸をするのにも、生きていくためにはエネルギーが必要です。

そこでキーとなるのが、血糖値。

血糖値とは、最近よくテレビなどでも聞く言葉ですが、血液中のグルコースの濃度のことです。炭水化物に含まれる糖質は、体の中で消化吸収されて、ブドウ糖(グルコース)になり、血液中に入って体のエネルギーになっていきます。

つまり簡単に言うと、エネルギーの素、元気の素がどのくらい血液の中にあるかという数値です。

生きていくためには、エネルギーが身体の中で絶えないことが生命を維持するためにとても大事なことなので、食べ物でエネルギーが入ってこなくても、何とかしてエネルギーの素を作り出そうとします。

血糖値を上げるか下げるかはホルモンが影響していて、上げるホルモンは5種類あるのに対し、下げるホルモンは1種類しかないと言われています。

血糖値とホルモン

ここから、いかにエネルギーを生み出すことが身体では優先されているかということがわかります。

食べ物を確保するのが大変な時代が長かったので、生き延びていくために、飢餓にならないため、いかに身体が反応するかということが私たちの身体には刻み込まれているのですね。

しかし、現代ではありがたいことにいろんな食べ物が豊富になり、飢餓よりも飽食の方が問題になってきて、病気の原因の多くが「食べすぎ」や「ストレス」「生活習慣」などとなっています。

しかし、エネルギーの素があふれてしまった時に、対応するためには、血糖値を下げる対応が必要ですが、下げるホルモンが膵臓から出るインスリン1種類しかないと対応しきれません。

血糖値

血糖値が高い場合、初期の段階では自覚症状もないため、健康診断などで指摘されても放置してしまっている方も多かったりもします。しかし高い状態が続くと血管へのダメージが大きくなり、最終的には、脳や心臓などの血管に良くない影響がでる可能性が上がってしまいます。

また血糖値に関わるホルモンは、脳の視床下部から指令が出て、膵臓が監視役をしてくれているので、各器官が疲弊している状態だとうまく働かなかったりもします。他に対応できる手段はないのでしょうか?

運動で出るホルモン、マイオカイン

今まではインスリン以外には血糖値を下げるホルモンはないとされていました。

2000年に入ってから、筋肉の収縮運動によって分泌される30種類を超えるホルモンが「マイオカイン(筋肉作動物質)」と総称され、筋肉が収縮することによって筋肉から出るホルモンが様々な臓器に働きかけ、健康効果がある」という研究が世界中あちこちでされ、その可能性が注目されています。

マイオカイン効果

血中のブドウ糖を筋肉に取り込み血糖値を下げるだけでなく、脂肪を分解してくれたり、がん細胞が自殺する(アポトーシス)ように追い込んでいくことや、体内の免疫の異常を鎮める物質を放出させることなどがわかってきています。

ですので、運動が単に「エネルギーを消費する」という意味だけでなく、「健康増進するホルモンを放出させる」という、もう一つの大切な役割があるということです。そして今わかっている様々な研究であがった効能が最初にあげた「運動による健康効果」となります。

最近は糖質制限をすることにによって痩せることがブームになっていますが、もともと糖質はエネルギー源ですからそれがない極度な糖質制限は、糖新生という他からエネルギーを作り出す肝臓や腎臓にとても負担がかかり、また代わりに消化に時間のかかるたんぱく質・脂質が増えることでダブルパンチ。動脈硬化を助長し、心筋梗塞や脳梗塞などの循環器系のリスクがあがり、腸内環境も乱れるため、がん化しやすいということも言われています。

やはり栄養は、身体をうごかす(炭水化物・脂質)・つくる(たんぱく質・脂質)・調整する(ビタミンミネラル食物繊維フィトケミカル)を、偏りすぎない身体に負担の少ないバランスでとる。その上で運動することで臓器へエールを入れながら、ストレス発散しながら、身体の貯えや循環能力、回復力を上げていくという流れの方が身体に優しいのではないでしょうか。

よく動き、美味しく食べ、よく眠る

WELLNESSイメージ

身体を動かすことで、いつもでも動き続けることのできる筋肉を作る。自分に必要なものを必要な分だけ美味しく食べる食欲や循環を促し、質の高い眠りへの導入が出来る。

動物は動くことを前提に出来ています。動くと、心も身体も脳や臓器への刺激となり、回復が推進され、元気になることができるのです。

一方で、悲しいかな脳や臓器の機能は年齢と共に、ストレスと共に低下していってしまいますし、有害物質や添加物が避けられず知らず知らずのうちの身体に負担をかけてしまう世の中でもあります。

臓器をたまに休めてあげて、身体の機能をメンテナンスしてあげるファスティング(断食)や、脳や臓器からのメッセージが出ている身体を整えてあげるコンディショニングといったアプローチも必須となってきていると感じます。

動きやすい身体が、健やかな毎日の暮らしにつながる

人生100年時代。

いつまでも元気で楽しく過ごすために、健康の3要素といわれる、運動・栄養・休養(内と外からのメンテナンス)を意識し、自分に合った形やバランスを是非見つけてみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

画像引用URL https://butcher.jp/hpgen/HPB/entries/37.html
https://kenka2.com/articles/2736 http://yamada-toyofumi.com/?eid=487


SmiringHarmony海光


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