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パントマイムの教科書 #1

パントマイムとはなんだろう。

言葉を用いずに見えない壁や動かないトランクなどで不思議な動きをする人?そう思っている方は多いかもしれない。実際それは間違っていないし、その側面が随分と表で定着してしまっているのも事実だろう。

しかし、パントマイムというものはもっと多面的で芸術的なものだ。テクニックで不思議な表現をするだけのビックリ人間ではない。では何をもってパントマイムと呼ぶのだろうか。

パントマイムを続ける中で自身が長く戸惑った部分はここだった。

即ち”ルールがわからない”ということである。

何でも好きにやればいいんだよ。と言われればそれも正しいのだろうけど、せめて方向性や型が欲しいのではないだろうか。パントマイムというジャンルを学び始めた時に一番感じていたことは教科書の無さ、理屈として説明されない部分の多さだった。

・良い演技と出来てない演技の違いは?
・上手に見える人とそう見えない人の違いは?
・面白い作品と引き込まれない作品の差は?

パントマイムには個人の好みや方向性の違いなどで片付けられないような一定のルールがある。そこで、進むべき指針が無くてスタート前に諦めてしまっている人にも分かるように、それらを解説してみたい。今なら自分の中で理屈として説明出来る部分が少しはあるのではないかと思っている。

前田が文章を書こうと思った理由

【パントマイム】というものに関して体系化され記されているものはほとんどない。自分が始めたばかりの頃から現在にいたるまで様々な疑問や知りたかったルールが沢山あった。が、それらはほとんど文章化されていないのだ。ならば現役である自分がこれまで15年ほどかけて学び、研鑽を積んできたこの【パントマイム】というジャンルに関して深堀りしていく意義もあるのではないか。

どんなトレーニングでどんな技術をどのように学び、どうやって向上していくのか。都内に住んでいれば教室も探せばあるが地方住みだとそうもいかない。そんな方ならこれから記していく文章はパントマイムの理解を深める参考くらいにはなるかもしれない。

タイトルの重要性について

ということで今こうして第一項に文字を書き連ねている。余談だが本を手にとって読むか読まれないかはタイトルで9割くらい決まるという。出版に関してのセミナーに出た時にもその話題が出たことがあったが、とにかくタイトルというのはものすごく大事なのだ。このいわゆるブログのようなものを書くにあたっても、何かタイトルをつけねばと考えている。何が良いだろうか?

『パントマイム〇〇』みたいなものが良いだろう。そのジャンルについて語っている感じがするしシンプルだ。『僕がパントマイムを始めたら異世界美女にモテモテで、母さん今晩は家に帰れません。』でも良いかもしれないが、なろう系はウザいと思ったので『パントマイムの教科書』とした。一般的に知られていない基本的な部分を小学生でも分かる様に記していきたいと思っているので「教科書」という響きは馴染み深くてよいだろう。それが好きかどうかは置いておいて

最後に

アップするペースは週一回、毎週月曜日の午前7時に更新していきたいと思う。気長にお付きあい願いたい。冒頭ではパントマイムを始める方の参考になればと書いたが、自分自身のチャレンジである側面の方が強いかもしれない。即ち”継続し続けられるのか”ということ。

今現在こうして現役でいられる理由は何より継続してきたからだ。人は習慣の奴隷である。一度読み始めればもしかしたら更新のたびに月曜の朝を感じられるようになるかもしれない。そんな時報的な役割で十分だし、もし気が向いたならパントマイムに限らず一緒に何かを始めるキッカケにでもしていただけたなら本望だ。

2021年4月 パントマイムアーティスト前田秀

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