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目次 #2

さて、書くと決めたものの何を書こうかという話だ。いや、マイムのことを書くのだけども、ざっくりとマイムのことと言っても非常に多角的に捉えられるジャンルなので、まずはそこを整理したい。

目次を作ろう

最初に目次を作ってみようと思う。本だってプロローグが終われば必ずあるあれだ。大きな枠組みでいくつかのブロックに分けてそのブロックの中に小見出しがある、そんな書き方の方が見やすくて分かりやすいだろう。前述したようにパントマイムとは多角的な側面がある。自身は【テクニック・演技・脚本・演出】の4つを土台として、その中に様々な要素があると整理しているが、その枠組が意識出来ているだけでも理解は深まるだろう。

今後も記していく中で何について書いたか段々と分からなくなってくる可能性が高い(私が)。痴呆が進んでいるとかそういうことではなくて、目次で整理しておいたほうが何処の章を書いているのか自分でも理解しやすいし、読んでくださっている方の理解の助けにもなるだろう。

というわけで目次だ。先に断っておくと文字で記していく中でレクチャーをするつもりはない。壁を表現するには「まず右手をパーの状態にし指先が肩のラインに揃うように、肘を緩やかに曲げワキを開かぬよう注意しながら、体の位置から25センチ離した位置に壁があると想像し手を置く。」なんてやってられない。

※刑務所にいるジョーに手紙でボクシングを教えた丹下段平は凄い。「肘を左脇の下から離さぬ心構えで、やや内側を狙い、えぐり込む様に 打つべし 。」だもの。動画や画像ではなく文字で記していくのだから語るべきは全体像だと思っている。レクチャーではなく一体何を記すことがあるのか、一先ずあげれるだけ上げてみよう

※漫画『あしたのジョー』より

【目次(仮)】

・パントマイムとジェスチャーの違い
・パントマイミストに必要な要素【演技、テクニック、脚本、演出】
・見せるべき景色【季節、時間、場所、人物、目的】
・テクニックの種類【壁、ロープ、エスカレーター、ロボット、スローモーション、マイムウォーク、固定点、ハシゴ、吊橋、階段、トランク、操り人形、蝶々、風船、傘 etc..】
・補助的テクニック【ジャグリング各種、バルーンアート、マジック、アクロバット、ダンス、舞踏、足長(スティルト)、楽器演奏、歌唱 etc…】
・演技の強弱【クラウニング〜リアルまで】
・演じるとは感情を語ること【点を繋ぐ、間を生み出す】
・体作りの重要性【ストレッチ、筋トレ、バレエ】
・創作活動においてやることリスト【劇場予約、スタッフ集め、脚本作り、振付、演出、衣装、小道具、音源、制作、集客、人付き合い】
・どこまでがパントマイムか【喋ってもいいの?】
・面白い作品とそうでない作品の違い【出来事の羅列になってないか】
・世界のパントマイム【歴史、人物、作品】
・曲を使う【選曲の重要性】
・巨大カマキリと想像上の中で闘うとどうなるか

とまぁこんな感じで書き出してみたが、まだまだ突き詰めればいくらでもありそうだ。捉える角度を増やせばいくらでも書くことは出てくるだろう。

芸事というもの

前田が綴る言葉はこのジャンルの一側面でしかない。パントマイムに携わる全ての方々がこの認識でいるわけではないし、異を唱える方だって少なくないだろう。では、何故それを承知で記していくのか。

自身のパントマイムは独学ではなく芸事として師匠に付き学ばせて頂いた技術である。そしてその師匠にもまた師匠がいる。自分はこういった師弟関係をとても尊いことだと思っているからだ。

しかし歴史の中で生まれた素晴らしいプレイヤーがいなくなった時にそれを継承している弟子がいなかったり、形にして残していないことはよくある話だ。様々な映像媒体で記録しておける今の時代と違い、先人の失われた技術が戻る事はない。いわゆるロストテクノロジーとなってしまう。

パントマイムには《歌舞伎》や《能》のような伝統芸能と同じ様に受け継がれていくエッセンスが必ずある。ならば自分が語り記す言葉の中にも必ず、ルーツから学ばせて頂き血肉となった”パントマイムの歴史”から受け継がれている要素がそこかしこにあることだろう。それらを作品や文章として、形あるものとして残していきたい。自分が素晴らしいと思ったもの、そして教え学ばせて頂いたものを、純度高く未来に繋げたいというのが本心だと思う。

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