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驕らない凄みと癒し

お馴染みの「さかなクン」さんの
YouTubeチャンネルを、
毎日楽しみに見ています。

茨城の美術館で、
お魚の企画展をされるそうで、
メインとなるジンベエザメを描く姿も
公開されています。

好きなものを描く、というメッセージが
とっても伝わってきますので、
良かったら見てみてくださいね。

ご本人が、過去に
「さん」づけでなくても良いですよ、と
お話しされているそうなので、
ここからは「さかなクン」とお呼びします。

さかなクンって、邪気がないんですよね。

なんて言うんでしょうか。
「気」がふわっと軽くて、
自分の気持ちに正直で、
どこまでも憎めなくて、
とっても考えが深い方なんです。

私は一度、ご本人を見たことがあります。

通っていた大学に、なんと特別講師として、
さかなクンが来てくれたんです。

私は幼い頃、「どうぶつ奇想天外!」という
動物のバラエティ番組が大好きでした。
そこに、よくさかなクンが出演していたので、
ご本人を見たい!と思い、
受講しに行きました。

当日は、学生はもちろん、
ご家族の方や一般聴講の方が
多くいらっしゃり、
大教室はあっという間に
満員御礼になりました。

実物のさかなクンは、
トレードマークの帽子をかぶり、
ニコニコ笑顔を届けてくれました。

そして、
遠目で見ても、「ホンモノのオーラ」が
凄かったです。

最初に、「これは何の魚でしょう?」
というテーマで、
大きな魚のイラストを描きながら、
クイズがはじまりました。

通常、こうした講義は、
「ファシリテーター」と呼ばれる
進行役の方を呼んで、
講師のお話のサポートをします。

ところが、さかなクンは、
そのファシリテーターの方を
タイムキーパーにしてしまうくらい、
天才的な話術で、場を回していました。

さかなクンは、
左手にマイク、右手にペンを持ち、
お魚の雑学をスラスラと話しながら、
見事なイラストを描きあげていきました。

ご本人も、イラストも、
とってもチャーミングだったのですが、
私はその人間力というものに、
圧倒されっぱなしでした。

クイズコーナーが終わると、
本題に移っていきました。

それは、タコの生産量が落ちているため、
アフリカで養殖しよう!というプロジェクトに
参加された時のお話でした。

タコの養殖量を増やすだけでなく、
アフリカに養殖の技術や
施設の管理方法などを伝授し、
さらには雇用機会も生み出すという、
国境を超えた循環型の
取り組みだったそうです。

さかなクンが、
そのような素晴らしいプロジェクトについて、
誇らしげにお話しされて、
こうして広めてくださったことに、
深く感銘を受けた講義でした。

テレビで見ていた頃からも、
実際に見たあの日からも、
随分と時が経ちました。

動画の中のさかなクンは、
いつも、「さかなクン」です。

どんなに有名になっても、
どんなに肩書きがついても、
「さかなクン」のままでいてくれます。

驕らない、って、
こういうことなんだなぁ。

と、その姿を持って、教えてくださいます。

さかなクンのお人柄や、研究者としての姿勢…
純粋さと多彩さが溢れる動画から、
深〜い癒しをもらっています。


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