見出し画像

「心の母語」に出会っていく

日本語が話せても、
感情や思考というのは、
なかなか瞬時に流暢に
伝えられないんですね。

本当に言いたいことを、
なかなか表現できない不自由さ、
というのを、
誰しも抱えているのだと思います。

そんなもどかしさを抱えつつも、
人には、いざという時の、
心の母語」のようなものが
備わっているんです。

それに気づいてから、
ぐんと生きるのが楽になってきました。

私にとって、その一つが「色彩」です。

何かあった時、
頭の中で独り言をつぶやくと、
無意識のうちに理性が働いてしまいます。

なかなか、
自分の感情に気づいてあげられません。

相手のとある言動が、
ネガティブに感じられてしまった時も、

悪気はないんだよなぁ。
けど、なんだか嫌な気持ちだなぁ。
ひとまず、冷静に捉え直してみよう…。

と、「怒り」を押さえ込んでしまいます。

そして、モヤモヤを引きずり、
何日も経ってから、
やっぱり、一言でも本音を
伝えられていたら良かった…。

と思うんです。

こんなことを、もう何年も、何千回も、
繰り返してきました。

マイナスの感情を溜め込むのは良くない
というのは、
痛いほどよく分かっていました。

けれど、
怒りからとっさに出てしまう、
取り消せない一言、というのを
こらえたいがために、
結果的に、溜め込んでしまっていました。

それが最近、「色彩」なら、
自分の感情をそのままに、
リアルタイムで表現できることに
気づきました。

感情が湧いた瞬間に、心に色を塗るんです。

嫌なことがあったときは、
むっ!赤なんですけど!」と、
一瞬で、心を真っ赤に染め上げます。

すると、ほんの数秒後には、
え〜、なんか紫〜。」と、
色が変化してくるんです。

きっと、
怒り・エネルギッシュの赤色に、
悲しみ・落ち着きの青色が、
混ざってきているんですね。

そして、そのうちに、
黄色やオレンジ色といった、
明るい色彩に移り変わり、

自分のために、この一言を伝えて、
終わりにしよう

と、素直な気持ちを言葉にして、
相手に伝えられるようになったんです。

まるで、色彩の力が、
マイナスの感情を吐き出し、
奥に眠る優しさを、
呼び覚まさせてくれるかのようです。

その場で感情を消化できるので、
多少の嫌なことは、
一晩で忘れられるようになり、
以前より、ずーっと、心が楽になりました。

生きていれば、こうした「心の母語」に、
少しずつ出会えるのだと思います。

1つ1つ、見つけていきたいです。


最後までお読みいただき、本当にありがとうございます! いただきましたサポートは、日々の暮らしや、個人で活動しております資料作成やテキスト作成に使用させていただきます🌱