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「籠・そらいろ」ー小宮商店さんの傘ー

日本の傘って、なんて素敵なのだろう。

傘には、心の曇りを優しく晴らしてくれる力があることを、
日本の伝統工芸品が、初めて教えてくれました。


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先日の記事にて一目惚れした、小宮商店さんの傘。

職人さんが精魂込めて制作した作品を、私が持って良いのだろうか。

とても悩んだ末に、心のときめきに従うことに決め、購入しました。


給付金を元手に、ネットで注文。

選んだのは、「」というシリーズの「そらいろ」です。

傘1

近所の緑スポットで撮影



開いた瞬間に、澄み渡る色彩に包まれ、心がときめきます。

生地は、「籠染」という染色技法で丁寧に染め上げたコットンが使用されています。
程よい厚みがあり、触ると丈夫なことが分かります。
それでいて柔らかな雰囲気を纏う、まさに古き良き日本人のような生地です。



小宮商店さんの傘は、使う人のことを考えて、細部にも心配りが施されています。

中でも感動したのが、「ロクロ巻き」という部分です。

傘2

ロクロ巻き


傘を開く時に押し上げる部分は、「ロクロ」というそうです。
手を痛めないように、その部分を手縫いで覆ってくださっています。

開くたびに、指先がフワッとした感触に包まれます。
自分を丁寧に大切に扱ってくれている気持ちになって、癒されます。


どんよりした雨の中でも、この傘が、心の淀みを浄化してくれます。
道ゆく人に、「綺麗な傘ねぇ〜!」と声をかけてもらった時は、「あぁ、ホンモノなのだなぁ」と実感しました。


心を込めてつくってくださった作品は、触れるほどに優しさが染み渡ります。
伝統工芸品を手元に迎えられた喜びを噛み締めながら、梅雨明けを待ちわびるこの頃です。

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