しりうす

大学生、正規留学中、物理学専攻。リベラルアーツ大学で興味のあること学んでいます。インプ…

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大学生、正規留学中、物理学専攻。リベラルアーツ大学で興味のあること学んでいます。インプットの多い日々を過ごす中、自分のごちゃごちゃした思考や感情をアウトプットすることを大切にしたい。

最近の記事

池上さんの本に救われた話。

おとなの教養-私たちはどこからきて、どこへいくのか? (NHK出版新書) この本を読んで本当に良かった。 と、序章を読み終わった時にすでに思っていた。その理由は私の悩みを一瞬にして吹き飛ばしてくれたからだろう。 この本は、現代に生きる私たちにとっての教養、リベラルアーツについてである。それもまさに、リベラルアーツを用いて読者含む人類の過去、現在、未来を考えるために書かれている。 リベラルアーツとは何か。日本ではあまり馴染みがない言葉なのかもしれないが、池上さんはこう説明

    • コロナの影響、留学終了。

      私は引越しが趣味か?!ってくらいに移動の多い人生だなと思う。スーツケース2つにありとあらゆるものを詰め込んで生きているわけだけど、本当に荷物の選別は難しい。パッキングは体力勝負。超過料金はやはりかかったものの(かからない方が奇跡笑)、無事にイギリスにお別れを告げた。 大学三年目の春学期。スコットランドのEdinburghという街に留学した。この大学の授業はたった11週間しかない。そのあと1ヶ月ほどの春休みを挟んでからの長い試験期間に入る予定だった。コロナの影響が無ければ..

      • 子供の頃の夢に現実が近づいてた話

        思ってもみなかった。夢がいつのまにか自分にとってどんどん現実味を帯びているから。 私の欧米への憧れっていうのはハリーポッターから始まった。それが今、この文章を書いてる私は、Elephant HouseというハリーポッターをJKローリングが書いていた場所でブランチを食べ終わったところだ。 エジンバラはハリーポッターを感じさせてくれる街並みがずーっと続いていて、到着した初日は雰囲気がありすぎて逆にこわかったくらいだ。それが今は見慣れた日常の景色になった。なんの違和感もなく、こ

        • 新天地ライフ

          明けましておめでとうございます。 新たな生活が始まってから2週間がすぎた。慌ただしく大変です、っていかにも引っ越したばかりのコメントをしたいのは山々だけど、残念ながら異常なほどに落ち着いて生活してる。もちろん特有の緊張感はまだ無くなってはいないけれど。 またまた全て新しい環境(いや、もう何回目?笑)。それでも今回は街に慣れるのも早く、スイスについたばかりの時よりも寂しさや不安が大きくない。この街は、まるで映画の中のようだ。私が小さい頃に憧れていた海外のイメージがそのまま本当

        池上さんの本に救われた話。

          まとまってないまとめたち:3年秋学期

          たった四ヶ月。されど四ヶ月。 初めてのヨーロッパ。新鮮なことばかりだったが、自分の順応も早く、とにかくぎゅっと詰まった素敵な一学期だった。忙しくて、充実し過ぎてて、幸せすぎて。すべて文字にするのは不可能だけど残したいことをできるだけ。 一ヶ月以上前から書きたいと思ったことを忘れないようにリストアップして少しずつ書きためていたもの。 全部読んで欲しいとは言いません笑。でも短編集みたいになってるので、何か気になるタイトル見つけたらちらっとみてあげて下さい。ここ好き、共感とか、異

          まとまってないまとめたち:3年秋学期

          原点回帰 + 新しい世界 =???

          研究を終えて校舎を出ると、すでに外が暗くなっている。季節は移り変わってゆく。 夏が大好きな私にとっては、どんどん日が短くなっていくことに抵抗しかないのだが、この時期になるともうすぐ一年が終わるなぁっていう感じ(ん、「一年」の数え方には個人差がありそうだな…)。ありがたいことに寒さが適度に私の動きを早めてくれるから、テキパキと活動できる(苦手な朝以外は…笑)。 流石に慣れてきたチューリッヒでの生活も、実はもう半分しか残っていないことに気がつく。早い…そして時間がない!!!数週

          原点回帰 + 新しい世界 =???

          半年限定クオリティライフ!?

          インプット尽くしで、なかなかアウトプットに至らなかったから、ようやく久しぶりにリラックスして考える時間を設けることにした。 まず、すでに約6週間が経とうとしていることに驚きを隠せない。時間って本当に不思議だ(おっと、time dilationとか相対性理論とかの話はまた今度)。でもとりあえず、濃すぎたこの期間のことを文字におこしておこうと思う。もちろん新しいこと、新鮮な毎日で色々ありすぎたんだが、心の動きも波が激しかった笑 一言でまとめると、とりあえずQUALITY LI

          半年限定クオリティライフ!?

          夏が去り、出発の時

          今、乗り継ぎの空港ですでに7時間ほど過ごしたところである。ついに留学の時。アメリカの大学に行くことがすでに留学なのに、今度はわざわざヨーロッパに。たまに自分でもビックリする行動力を発揮する時がある。 もともと研究をしたくてオフキャンパスをする予定ではあった。参加しようとしていたアメリカ内のプログラムが今年は中止になってしまった。でも私はキャンパスに戻る気はサラサラなかった。自分でも不思議に思うくらいに、アメリカに帰ってこない覚悟を強く持っていた。次の行き先ややることは自然

          夏が去り、出発の時

          はたち

          二十歳になる。 と言えば成人。日本人にとっては少し特別なことなのかもしれない。別に二十歳の誕生日が来たからといって自分が急激に変わるわけではない。誕生日なんて毎年くるものだ。でも、なんだか心機一転頑張れそうなのも事実だ。 「二十歳になったら家を出て行ってもらうから。」小さい頃お母さんに言われた一言でずっと二十歳という歳を特別な区切りだと感じている。家族と住むっていう自分にとって当たり前の概念が永遠ではないことを知った。大人になることがすごいことに思えた。まあ、結果的には十

          私にとって物理とは

          なぜ物理学専攻なの? たまに、いや、割とよく聞かれる質問。でもこれ、答えるのが予想以上に難しい。それは私自身も、確信を持てないからだということは分かっている。物理が特別によく出来るわけでもないし、数学が得意なわけでもない。物理でいいんだろうか、って自問自答した回数は数えきれない。だからここで思っていることを文章にしてみた。 アメリカの大学にアプライするときになんとなく学部は物理だって決めていた。これにも論理的な理由があったわけではないと思う。でも、リベラルアーツを選んだのは

          私にとって物理とは