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”いい加減”は好い加減@令和

あなたに、ある仕事が与えられました。
それなりにボリュームがあります。

作業のやり方は任せられています。
あなたならどうしますか?

A.
やると決めた領域はきちんとやる
やらない領域は全く手を付けない

B.
適当に全部やる

あなたはどちらのタイプですか?

僕はどちらかといえばAタイプです。

僕が仕事を始めた30年前はまだネット社会前夜。
つまり、今ほど情報処理のスピードが求められていませんでした。
一日に100通以上メールが来る、なんてことはなかったわけです。

だから、
コンサルティング業界という忙しい業界であっても、
Aのやり方で、根性出せば9割方はこなせていました。

その当時染み付いたクセが今も残っているのかもしれません。

でも、振り返ると20年ほど前、
グループウェアが導入されるようになった頃のシステム開発では、
日に100通以上のメールが飛び交うようになっていました。

その当時はまだ若く、体力と根性勝負でなんとか処理していましたが、
疲弊しきっていた気がします。
今思えば、精度はどうだったんだろう?と疑問が湧きます。
疲労度合いが違ったのは、処理すべき情報量が影響していたのかもしれません。

今日、ある勉強会でこうした作業のやり方の話になりました。

かつてと現代での違いについて、講師が着目したのは、処理すべき情報量です。

ネット全盛の今は、かつてと比べると処理すべき情報量が圧倒的に多い訳です。
そのため、脳の疲労度もかつてとは随分違っています。

かつては、徹夜で仕事したとしても、(身体は疲れても、)
脳は現代ほど疲れていなかったかもしれません。

しかし現代は、処理すべき情報量がかつてに比べると圧倒的に多い。
だから、あまり意識することはないかもしれませんが、脳の疲労度は大きい
ゆえに、たっぷり寝ないと日に日に疲弊していくのです。

あとは、そもそも脳が疲れないように作業することも重要になってきます。

そう考えたときに、
ひとつひとつの作業をきちんとやりすぎないことも大切です。

いつでもなんでも、見境なくきちんと仕上げるのではなく、
だいたいな感じ、概ね適当な感じで仕上げられることも重要かもしれません。
TPOに応じてラフに仕上げる力、とでもいいましょうか。

10割の力で働き続けることは無理。
でも、3,4割の力なら働き続けられるかもしれません。

10割の力を出して、疲れきってある領域は手つかず、
回復したらまた10割でやって、疲れきったらまた手つかずの領域。

こんなムラの多いやり方よりは、
ところどころツッコミどころはあってもムラのない作業をしてくれる方が、
周囲にとってはありがたいかもしれません。

時代そして仕事環境の変化にしたがって、
作業の仕方も柔軟に変えていかないとな、と考えさせられた日でした。

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